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行間 (仮タイトル)

毎週水曜日の更新ですが、イレギュラーで更新。

ストーリー的にノロノロしているので、年内に非統制地区の話しにもって行きたいなと思ったので更新しました。次回はちゃんと水曜日(今年最後の更新かな)に更新します。


サブタイトルは仮です。いいものが浮かばなかったので(笑


 夜空には、血に染まったような赤い月が浮いている。レイは廃墟となったビルの屋上で何をするでもなく、月を見上げていた。

 その時、妙に軽快な音楽が流れだした。今、中高生に人気のあるアーティストの曲だがこの場の雰囲気にはそぐわない。ちなみに選曲は秋穂だ。変更するのも面倒なのでそのままにしてある。

 レイは秋穂に無理遣り持たされた携帯電話を懐か取り出す。秋穂からのメールが1通届いていた。

『非統制区の千代田区で容疑者を追う』

 状況の説明も何も無い、簡潔な文章が緊急性の高い事をしめしている。

「こんな満月の日に非統制区に……」

 レイは絶句した。満月の夜には人間社会ですら凶悪犯罪が増える。それが、吸血鬼や人狼等の闇に生きるもの達なら尚更だ。凶暴化し能力も普段より上がる。それがわからないはずはないのだが……

 レイは携帯を懐に戻すと、ビルから飛び降りた。




「あは、楽しみねぇ。自分たちが強いと思っている人達の自信を叩き壊すのは」

 金糸のような髪をなびかせて、廃墟と化したビルの上から女が楽しそうに言った。

「カミラ様、準備は整っています」

 カミラと呼ばれた女性の後ろに4人の男が現れた。全員目が赤い、ヴァンパイアだ。

「そう、ありがと。ところで不死を手に入れた気分はどう?」

「素晴らしい。この力、人間などクズですな。我々はあなたに永遠の忠誠を誓います」

 カミラは上機嫌だ。

「ふふふ、あはは。それはよかったわ。でも、私を裏切ったらあなた達は虫けらのように狩られるのよ。心に留めて置いてね」

「はい、すべてはカミラ様の為に」

「それじゃ、貴方の血を貰おうかしら」

 カミラは男の顎を上に向けると、その首元に大きな犬歯で噛み破る。男の身体がビクンと痙攣して血液が断続的に噴き出し、カミラの白い肌を赤く染める。カミラは、 身体を震わせて嬉しそうに笑った。

「ほら、気持ちいいでしょう」

 血を吸われた男が頷く。

「さあ、行ってきなさい。全員、狩る事が出来たら、また快楽をあげる」




「アルセクト」

 レイがアルセクトの背後に現れた。二人は非統制地区の外壁の上に立っている。

「レイか、早かったな。あのハンターのお嬢さんからの情報か?」

「お前こそカミラを追わなくていいのか?」

「ハンター連中が多くてな。カミラとやり合っている時に背中から撃たれたくない。少し数が減るのを待つさ」

 アルセクトがおもしろくなさそうに笑う。

「ハンターのお嬢さんを助けたかったら急ぐ事だ。今回は手助けはしないと言ったはずだぞ」

「秋穂なら大丈夫さ。カミラと出くわさなければな。だが、先に行かせてもらうぞ。カミラを狩るのは早い者勝ちだ。いいな」

「ふん、好きにしろ」

 アルセクトは憮然とした表情で言った。


秋穂にレイ、アルセクトとカミラ。今回の話で、役者が同じ舞台に立ちましたね。

これで物語が加速することを祈ろう(笑

なにせ、プロットは書くもののキャラ任せの行き当たりばったりで書くもので、自分でもどう進むかわかりません(笑

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