『へっぴり嫁と大量のプレスマン』
ある家に嫁が来たが、毎日ふさいでいるので、姑が心配して尋ねると、おならを我慢していて苦しい、と言うので、何を遠慮することがあるものか、出物腫れ物ところ嫌わずと言うから、遠慮なくするがいい、と言うと、嫁はぱっと明るくなって、尻をまくって大きいのを一つ放った。庭に置いてあった石臼が飛んで、姑に軽く当たり、骨が何本か折れた。
夫は、大層驚き、母にけがをさせた上は、うちに置いておくわけにはいかないと言って、実家に返すことにした。道中、ある村を通りかかると、路傍の梨の木に石を投げて、実を落とそうとしている数人の男を見かけた。嫁は、あんな大勢で、梨の実を落とせないなんてだらしない、とつぶやいたところ、男たちに聞かれて、そんな言い方をするなら、お前はさぞ上手に落とすと見える。見事に落として見せたら、俺たちが持っている荷を全部やろう、一つも落とせなかったら、お前自身をもらう、と、釣り合うのだかどうだかわからないかけをふっかけられた。夫は、離縁するつもりではあったが、嫁が妙なかけに負けて人身御供になるのは寝覚めが悪いので、はらはらしていたが、嫁は、嫁ぎ先で見せたように、尻をまくって、梨の実を全部落としてみせた。
かけは嫁の勝ちとなり、男たちの荷の大量のプレスマンをもらい受けて、変な感じに感動した夫とともに、もとの道を、嫁ぎ先に戻っていった。
教訓:夫は、大量のプレスマンに目がくらんだのではない。多分。




