公爵家の生活
先ず話す前にローゼルク公爵の立場について話したい。
先王から見れば孫
国王から見れば甥
故人王兄から見れば息子
そう、国王になるはずだった人の子であり次期王位継承者だった、
その継承権は強く例え弟が王になっても消える継承権では無くしかもローゼルク公爵は1代目だ。
つまりは次期国王であった父は戴冠をする前に死んでおり急遽スペアの現国王が玉座に就いた。
端折って言おう、
ローベルク公爵は現在実質的な王位継承者であり王位継承権2位なのだ。
けど僕からしたら面白くないだろう?
ならば隠し子だったとして僕の事を正式に嫡男にする。
更に僕は王子君を支持する。
こうなると実質的な王位継承者の息子が敵勢力を支持する図になるため複雑になるでしょ?
そこで馬鹿が馬鹿やからして大掃除をしてから公爵が王位継承権を破棄、
ただこれは公爵だけであり僕自体の継承権だけ残す事で実質的な継承者は僕に移るがその継承者は王子様を支持してるため次期王にいい顔したい奴らは王子派閥に移動する。
簡単に言えばローゼルク公爵及び貴族の力を削ぎながら肉には刃を入れない。
力の強まった王家派
と
力の弱まった貴族派
でバランスを取りたいのだ
何故これをローゼルク公爵が許容するかって言うと現在王家より貴族派の方が強い、
それはつまり王家ですらコントロール出来ないのを無理してローゼルク公爵が押さえ込んで居るだけでありその力を削ぎながら王家に返そうって話だ。
僕?僕は今銀髪銀目になって居る。
理由としては簡単で公爵夫人がその色合いだから
先ず僕とローゼルク公爵の顔は瓜二つと言っていい程似ている、
これに関しては先祖が同じだからだ。
似ている僕達を疑う人は居ないだろうが夫人とは似ても似つかないので髪色と目の色で遺伝してるよと意思表示と言う訳だ!
青みがかった銀髪には正直憧れて居た、美しいもの
さてと、僕の知識には色んな知識が詰まって居るが全てが正しい訳でも全てが載っている訳でも無いようだ、
正確に言えば暗黙の了解の様なルールは載っていないし地球で言われていることは真偽を問わず詰まって居る。
まぁ、なんと言うか、現在マナーの勉強中だ。
「ローゼルク公子殿下」
あぁ、呼び方が公子殿下である理由としては扱い的に僕って王族なんだよね。
ローゼルク公爵家の僕
ではなく
前王太子殿下の血を継ぐ公爵家の僕
であって実際正確に言えばお父様、ローゼルク公爵も王族からは外れておらず今でもかなり複雑な為分かりにくいと思うが大公の地位と同じと思ってくれた方が良い。
「ローゼルク公子殿下!」
「はひっ!」
この人はサディーナ先生、王室の教育係も務める先生です、怖い。
「貴方にはこの公爵家を継ぎ繁栄させる使命があるのです、なんなら王位をぶんどってくれても良いですよあの王子殿下は破天荒過ぎて貴方ぐらいしか手に負えませんし」
「僕は火中の栗を拾う選択はしませんね。しかもあと何百年と燃える栗なんて拾っても邪魔です」
「これだけ考えられる人が王にならないのは残念です、あの王子殿下は火中の栗でキャンプファイヤーを起こしそうで怖いのですよ」
同意しか無い
「公子殿下、どうかあの暴れ馬の手網を握り国を正常に向かわせて下さい。」
「承知致しました」
はぁ、しゃーねーな。
「それと公子殿下、明日はお茶会ですのでね」
????
「公子殿下のお披露目会ですよ!」
????
「勿論第一王子殿下もいらっしゃります!」
「それは興味ありません」
「そうですか」
そういえばルルの正式名称って知らないな、あの子最初会った時は端折ってたし
「先生、ルルの正式な名前を知りたいです」
「ルルアーレルス・ルージュ・ドゥ・アクリウス=バーバレット第1王子殿下です」
「ありがとうございます」
ルルアーレスが名前、ルージュがミドルネームなのかな?アクリウスは王国名でバーバレットは王朝としてと王家の名前
アクリウス王国バーバレット朝みたいな?
「あれ、僕の名前はどうなるんですか?」
「アリス・ブラン・ドゥ・ローゼルク=バーバレット大公子息殿下でしょうかね?」
ん?
「あれ、ローゼルク公爵なのに大公子息なんですか?」
「ちょっと複雑で、貴方は公爵では無く大公になりますね」
何故と思うが何となく分かっちゃうな。
「あれ?けど、王族から外すつもりは無いんですよね?」
「貴方の正確な称号は王甥なのですが〜めんどくさいので」
「?????????」
そんなこんなで今日も眠りに着く




