第9話:異次元迷宮の悪夢と逆襲の黒霧騎士団
目が覚めたら、俺は見知らぬ異次元迷宮の中にいた。
壁は腐敗した金属と古代の魔法陣が交錯し、空気は重く、息苦しい。
「ここは……一体どこだ?」
その瞬間、壁の裂け目から黒い霧が溢れ出し、形を成していく。
それは――黒霧騎士団のゾンビ化した戦士たちだった。
「この迷宮は時間がねじれていて、現実が壊れている。
ここに入ったら最後、記憶も身体も蝕まれていくぞ」
俺は咄嗟に手にしたエネルギーブレードを構え、
呪文とテクノロジーの融合で防御バリアを展開。
騎士団が襲いかかってくる。
ホラーな叫び声が迷宮中にこだまする。
「こんな日常からの逃避みたいな世界……認められるかよ!」
カナタはドラゴンの翼を一瞬だけ広げ、巨大な火球を放った。
だが敵は数が多すぎる。
無限増殖するゾンビが押し寄せる。
突然、背後で轟音が響き、
謎のSF兵器“時間切断砲”が迷宮を切り裂いた。
「お前ら、ついてこい!」
未来から来た謎の科学者が現れ、俺たちを救う。
だが、彼の言葉は衝撃的だった。
「この迷宮は異世界の深層意識、俺たちの心の闇が具現化した場所だ。
ここから脱出しないと、現実世界も崩壊する」
俺たちは、日常の笑い声と戦慄の悲鳴が混ざり合う迷宮で、
命を賭けた戦いを続ける。
「これが……俺たちの、真の試練だ」