第13話:異界の学園祭と絶望のホラーオーケストラ
新学期の始まり。
異世界の学園祭は、ただのイベントじゃなかった。
ゾンビ猫カフェの事件が終わって間もなく、今度は学園全体を覆う黒い霧が現れた。
その霧は、ホラー映画のように人の恐怖心を増幅させ、街中の時間を歪める。
「この霧は……異次元の悪霊の仕業だ!」
SFスーツの俺と、ドラゴンの翼を隠したカナタ、そして魔法使いのミカが急いで現場へ急行する。
学園の廊下は鏡のように歪み、ファンタジーの魔法陣が浮かび上がる。
「こんな日常、終わらせてやる!」
霧の中から現れたのは、時間を操る魔法使い“クロノ・マギカ”。
彼女は時間の狭間から、過去と未来の記憶を操り、俺たちの心に深い闇を植え付ける。
「カズマ……君の未来は絶望に染まっている」
だが、俺はSF製エネルギーブレードを握り締め、カナタと目を合わせる。
「お前の言う未来を変えてみせる!」
激しいバトルの中、恋愛の気配が忍び寄る。
「カズマ、いつも私がそばにいるって、忘れないで」
カナタの言葉は、戦いの嵐の中でも俺の心を燃やした。
ミカは魔法で空間を操り、仲間たちの支援を続ける。
時間がぐにゃりと歪み、現実と幻想の境界線が消えかかる。
街の景色はファンタジーの城へと変わり、ホラーな亡霊たちが彷徨う。
だが俺たちは諦めない。
「これが俺たちの日常だ。何度でも立ち上がる!」
最後の一撃、カナタと合わせたエネルギーブレードの閃光が、闇の霧を裂いた。
「未来は俺たちの手の中にある――!」
闇が晴れ、学園祭の賑わいが戻る。
だが、異世界の戦いはまだ終わらない。