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異世界なんて嫌いだ  作者: うどんずるずるしたい
第一章 研究所編
4/14

4 違和感

 ここは、俺の知る世界じゃない。…なんだよこれ。意味が分からない。異世界?並行世界?もしくは夢?

 はは、こういうことあるんだな。本当に……最悪だ。

 医者は少し困り顔をしながら、何かジェスチャーを続けているのが視界の端で見える。俺はただ、じっと下を見つめてうつむくだけだった。

 再びガチャリとドアの開く音が聞こえた。今度はなんなんだよと少し呆れるような気持ちは、接近する激しい足音に掻き消える。なにが起きているのかと見上げてみれば、そこには警備員二人と看護師が立っているのが見えた。医者は目を丸くして驚き、看護師は警備員達になにか訴えているように見える。頭にはあまり声が入ってこなかった。

 すると、グイと前に出てきた一人の警備員に腕をつかまれ、ベッドから引きずり出された。結構痛いなと思いながら、抵抗せずに立つ。看護師や医者は何か言っていたが警備員は構わず、俺の腕を病室の外へと引っ張っていく。

 二人の警備員とドアを抜けて病室の外に出た。等間隔に扉の置かれた、長い、長い廊下が続いている。

 学校…?病院……?会社…は違うか?ここはどこだ?でも、似たような建物をなぜか知っている気がする。

 俺を警戒している付き添いのような警備員と、俺の腕を引っ張る警備員とで廊下を歩く。すぐに左手に階段が見えそこをしばらく上がり、5という数字が書かれたタイルが壁に貼られているところの踊り場から廊下に出て、再び歩かされる。

 …あ、5ってことは五階?俺の知らない言語使ってるくせに、俺のいた世界?と同じ数字を使っている…のか。…なんなんだよこれ。

 これが不気味の谷現象なのだろうか。似ているようで似つかないこの世界が気持ち悪かった。

 不意に、つかまれていた腕が急にぐっと前へと引っ張られる。前を見ると、開いたドアの前に俺は立っていた。入れということなのだろう。おとなしくその指示に従い、ドアを抜け部屋へと入っていく。入っていくと同時に、警備員も俺の腕から手を離した。

 中は案外普通…というか俺の住んでいた家よりきれいだった。時計、ベッドにエアコン、机もあればテレビもある。キッチン、トイレとシャワーのある部屋もあるので、1ルームのような感じだ。馴染みのある、異世界でも何でもないのかもしれないと思うほどしっくりとくる空間で、少し気分が落ち着く。靴を履いたままで部屋に入っているのだけはしっくりとこないが。

 だが、なぜこんな部屋があるんだ?ホテル?いや、ならお風呂もあるはずだし、あんなに何もない廊下にするのか?何か絵とか、置物を飾ったりとかするんじゃ。

 するとドアが閉められ、ガチャリという音が強く耳に入ってきた。とっさにドアへと近寄りドアノブを捻る。ピクリとも動かない。外側から鍵をかけられたのだ。それで、ここがどういう場所なのかよくわかった。おそらくここは刑務所だ。

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