表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

目標0「絶対に死なない」

ということで始まってしまった新シリーズもとい気分で書くものを変えるために生まれたシリーズ。なおまおーさまとこれ、どっちも更新が長くとまることはもちろんある。というか多分大量にある。まあこんな感じの作者ですが長らく付き合っていただけると幸いです。

俺の名前は赤城涼(あかしろりょう)。特に目立った特技も苦手なこともない平均中学3年生である。要はモブ中のモブ、キングオブモブだ。友達もそこまでいない…というか、いつも混じって話してるようにしてるだけなので実質的には友達なんていないのかもしれない。


そんな俺だが、実は一個だけとんでもなく好きな物がある。そう、それはライトノベルだ。特にファンタジー系のラノベをよく読んでいる。俺は某有名小説サイトでいつもファンタジー系の小説を読み漁っており、自分が異世界転生したらどうするか、なんてことも考えたことが大量にある。…ああ、もしかしたらこういう風に想像し、異世界転生をしたいという願望が俺をこんなところに来させたのかもしれないな。


…そう、俺が今いる場所は日本…というか恐らく地球ですらないところだ。あくまで予測だが、ここまで真っ白で何もない空間が地球にあるとは思えないし、あったとしても普通に寝ていた俺が急にここに来るなんて流石にありえないからだ。


…というか普通、こういう場所って女神が待機してたりするもんじゃないのか?そんで「勇者に転生して魔王を倒し世界をお救いください!」とか言うもんじゃないのか?


『それは古い考えですよ、赤城涼さん。最近は勇者を使って魔王を倒すなんてことは少なくなってますからね。ライトノベルでもそうでしょう?』


「………」


…声でねぇわ。心の中で会話しろってことか?推定女神さんよ。


『流石ファンタジー小説を大量に見ている赤城さんです。理解も冷静になるのも早いですね』


まあ何回もこういう状況になったら、って考えてたからな。それにあっちの世界に特に未練もないし、喜ぶ理由はあっても悲しむ理由も慌てる理由もないさ。で、やっぱりこれは異世界転生…もしくは召喚ってとこか?


『ええ、その通りです。あなたには異世界転生をしてもらいます。あ、もちろんテンプレ通りチートは選ばしてあげますよ。はい、ではこの中から2つ選んでください』


お、選ぶ方式か。これはありがたい、異世界転生するならこの能力!って言うのはいくつかあるからな。さて、俺が求めているものはあるのかな?


選択可能固有能力(ユニークスキル)一覧

勇者(権能制限中)

剣聖(権能制限中)

賢者(権能制限中)

聖女(権能制限中)

聖騎士(権能制限中)

精霊使い(権能制限中)

超速(権能制限中)

隠蔽(権能制限中)

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


おおう、とんでもなく多いな…てか権能制限中ってなんだ?あと固有能力ってのは一人しか持てない能力ってことでいいのか?


『あんまり一気に聞かないでくれるとありがたいです。まあお答えしますが。まず権能制限中ですが、これに関してはあまり詳しいことは話せません。直ぐに()()されても困るので。まあ、とりあえず強すぎるスキルの効果を抑えるものだと思ってください。で、固有能力ですが、基本その解釈であってます。要は一人しか持てないトンデモ能力ってことですね。じゃ、後も控えてるのでさっさと選んでください』


…ちょっと待て。後って?


『ああ、そういえば言ってませんでしたね。転生する人、あなた以外にもいますよ』


何人だ?あと何人も転生させる理由は?あとこれに俺を転生させる理由も追加して説明してくれ。


『だから一気に聞かないで下さいと言ってるでしょうに…。まあいいでしょう。人数は50人、理由は実験をしてみたくなったからというのと…。いえ、これは言ってはいけないんでしたね、危ない危ない。で、あなたを転生させようと思った理由ですが、完全ランダムで選んだだけなので理由なんてありませんよ。あ、あと声を掛けたのはあなたが最初です』


もう一つの理由は聞いても教えてくれないんだろうし置いといて…実験っていうのは?


『至って単純なものです。日本からの転生者を大量に送ったら異世界はどうなるのだろう、というものですね』


なるほど。あと、50人もいるなら何人かは固有能力が重複するんじゃないか?


『いえ、これ早い者勝ちなので取ったら消えますね。あなたが最初なのでなんでも選べますよ、おめでとうございます』


ふむ、それは幸運だったな。あ、あと何個か聞きたいことあるんだがいいか?


『できれば手短にお願いしますね』


おう、わかった。じゃ、最初は転生後の環境についてだ。これは全員平等なのか?


『いえ、それに関しては完全にランダムです。性別も顔も親も何もかも。性格だけは元の世界から引き継ぎますがね』


性別も変わる可能性あんのかよ…。じゃ次だ、聞くまでもないかもだが固有能力の間に格差はあるか?


『状況による、としか言えませんね。勇者とか賢者とか聖女とか、明らかに強そうなのでも負けるときは負けます。一概にどれが強いとは言えません。ちなみに転生者のどれにも主人公補正はありません』


じゃ次だ。剣聖とか賢者とかある時点でその世界は剣と魔法のファンタジー世界なんだと思うが、やっぱり才能の差はあるのか?あ、転生者の間でな。


『それは親の遺伝子が50%、残りの50%がランダム…というか自身の才能ですね。あ、そろそろ最後にしてください』


なるほど、分かった。じゃ最後だ、異世界というのだからもちろんMPはあると思うのだが、MPを増やす方法はあるか?


『いい質問ですね。MPを増やす方法は二つあります。一つは魔法への理解度を深める、ですね。魔法というのは魔法に関連すること全般だと思ってください。魔素でも魔法自体でも魔装でもなんでもです。あ、今言った3つについての質問は答えられません。で、二つ目は単純に年を重ねることです。ただ、これは上り幅があまり大きくないので個人的には一つ目をお勧めします』


分かった。じゃあ固有能力を選ぶよ。


『はい、お願いしますね』


さて、実はこの時点で選ぶものは決まっている。(おそらく)女神に質問しながら一覧を見ていたのである。選んだのはこれだ。


《不老》《ステータス振り》


この二つである。なぜかと言うと──────


『あ、決まりました?じゃステータス表示しますねー』


…あ、先に言われた。まあ後でいいか。


【名前】未定

【種族】未定

【職業】未定

【レベル】1

【HP】未定

【MP】未定

【STR】0

【VIT】0

【INT】0

【MND】0

【DEX】0

【CHR】0


固有能力

【不老】【ステータス振り】【不明】【不明】


能力

【病気無効】【不明】【不明】【不明】【不明】


称号

【不明】


【BP】150

【SP】0


【名前】【種族】【職業】→まだ生まれてすらいないため未定


【レベル】→魔物を倒すことで上がるもの。これが上がると能力値が上がる。上がり方は【ステータス振り】を持っていない限り才能に左右される


【HP】→無くなったら死亡する。種族が未定のため未定

【MP】→無くなったら色々使えなくなる。魔力。種族が未定のため未定


【STR】→攻撃力

【VIT】→防御力

【INT】→魔法攻撃力

【MND】→魔法防御力

【AGI】→素早さ

【DEX】→器用さ

【CHR】→魅力

※これは簡単な説明のため厳密に言えばもっと違う効果がある


固有能力

【不老】→寿命で死ぬことがなくなるスキル。スキル【病気無効】を獲得する

【ステータス振り】→その名の通り好きにステータスを振れるようになるスキル。また、普通より得られるステータスが多くなる(普通は100、これを持っていたら150。10レベルごとにボーナスもある)

【不明】×2→チートとは別に自らの才能で得たユニークスキル。生まれていないため詳細は不明



能力

【病気無効】→文字通り病気にかからなくなる。また、これはとても広い範囲に作用する

【不明】→自らの才能、又は称号の効果で得たスキル。生まれていないため詳細は不明


称号

【不老の支配者】→不老になった者に与えられる称号。成長率が少し伸びる。また、スキル【病気無効】を得る

【ステータスの支配者】→ステータスを振り分けられるようになった者に与えられる称号。スキルポイントが5レベルごとに得られるようになる

【不明】→不明


【BP】→ステータスポイント。1レベル上がるごとに取得できる。10レベルごとにボーナスもある

【SP】→スキルポイント。10レベル上がるごとに取得できる(称号の効果により5レベルごと)


『まあ大体こんな感じです。質問はありますか?』


あー…俺の才能によって得たユニークスキルってあるが、転生者全員そうなのか?


『いえ、才能があるのは100万人に一人ぐらいだけですね。おめでとうございます』


おお、それはありがたいな。あ、もう質問は大丈夫だ。


『分かりました。それではあなたを異世界に転生させます。異世界───アールドを、精一杯楽しんでくださいね』


あ、最後に一ついいか?


『あ、あと5秒で転生するので早めにお願いします』


4


俺はいつも異世界転生したらと妄想していた。


3


だから異世界に転移した時の目標も決めていた。


2


そう、それは…


1


死なないこと、だ。


0。































『ふふっ、面白いですね…無双でもハーレムでもなく生き残る、ですか。だから不老を選んだんですね。いいですね、なかなか面白い…。さて、では次に行きますか…。果たしてこの世界の()()()は誰なんでしょうかね?』


目標0「絶対に死なない」継続中

Q,なんで最後に絶対に死なないとか言ってたの?

A,決意を固めるためと前世との決別的なもん。いくら未練がないと思っていても心の底では未練は残ってるもの。


この作品、タイトルが目標だとなんか弱いかなぁって思って他の名前にしようと思ったんですが、サブタイトルの目標うんたらかんたらが好きになったせいでこうなりました。自分でもダサいと思ってるので変えるかも。


https://ncode.syosetu.com/n7162if/←私の処女作です。これの気分転換に書き始めたのがこの作品。VRもの。別に読まんでもいい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 「絶対に死なない」という目標が面白く続きが気になりました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ