友達たくさん出来ました!(ほぼヤンキー)
[友達たくさん出来ました!(ほぼヤンキー)]
ぷりんと共に学校に向かう。
しかし、何故か他の人間からの視線が怖い。
「ね、ねぇ、なんで僕睨まれているんだろう?」
「さぁ? 知らない?」
男子たちは殺意の籠った目線を向けられる。
「ぷりんの横に歩いてる男はなんだ?」
「彼氏か? 殺す」
「いや、見ない顔だな」
「こ、怖い、人間、怖い!!」
菜乃介は殺意にビビる。
殺意に晒されながら、ぷりんと共に職員室に到着する。
「じゃあ、ここが職員室、あとは担任にバトンね」
「あ、ありがとう」
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そして担任に連れられて、教室に入る。
「えー、転校生を紹介する。ほら、挨拶をしろ」
生徒たちの様々な目線が俺を晒し者にする。
「ちょっとカッコよくない?」「爽やか系イケメンだね~」
「こいつがぷりんと歩いた男か」「ああ、いつ殺る?」
真反対の二つの感情が僕に向けられるが、この時の僕はその違いを深く理解していなかった。
「え、えっと、僕の名前は鹿野・B・菜乃介です」
それからよくわからない授業という時間を過ごし、放課後。
何故か僕の周りには女の子が集まって来た。
「ね~菜乃介君って山で過ごしたって本当?」
「え、ええ」
「もっと詳しく知りたいなぁ、ねえこの後どっか寄らない?」
「えっと、今日は帰ろうかと」
「ちょっとくらいいいじゃん」
その時、教室に屈強な金髪な男たちが入って来た。
「おい、転校生ってのはお前か?」
「は、はい。何か?」
「ちょっと面貸してくれや」
男は僕の制服を強く掴む。
「え⁉ いや貸せないです。人の面って貸せるものなんですか?」
「そういう意味じゃねえよ!! いいからちょっとついて来いってことだよ!」
「ああ、はい」
そして、校舎裏に連れて行かれ、男たちに囲まれる。
「あ、あのこんなところで何かあるのでしょうか?」
「お前も分かってんだろ? あの超人気モデル盗食ぷりんに手を出したんだ! 往生せいや!!!」
男の一人は殴り掛かってくる。
「うわぁ!!」
僕は咄嗟に男の腕を掴み投げ飛ばす。
「うげぇ!!」
投げ飛ばされた男はピクピクしている。
「て、てめえ!! やっちまえ!!!」
「ちょっと待ってくださいよ!!」
それから僕は何とか落ち着いてもらうために殴り掛かってきた人たちを全員投げ飛ばしました。
「な、なんだこいつ強ぇ」
「どこにこんな力が」
「ふぅ、いきなり殴り掛かってくるからびっくりしたけど、熊ほどじゃないから助かった」
菜乃介は額の汗を拭う。
「い、今、熊って言った、のか?」
「え? はい、山にいた頃、父と共に襲い来る熊と戦いましたから」
「すげぇ」
「山で生きる奴には敵わなねぇ」
男たちは立ち上がり、深々と頭を下げる。
「熊と戦うなんてマジパネェっす、アニキと呼ばせてください!!」
「いや、僕の名は菜乃介なんだけど」
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そして、それから色々あったけど、何とかシェアハウスに帰還した。
「あら、おかえりなさい」
「あ、はい、ただいまです」
「どうだった学校は? 友達は出来たかしら?」
「え、えーっと、はい。僕のことをアニキって言う友達がたくさん出来ました」
「あらあら、転校初日から学校の番長かしら?」
「何ですか? その番長って言うのは? 何かの役職ですか?」
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