君に恋、焦がれ。
ちょっと不思議な恋愛短編小説になっています。苦手な人は苦手かもしれないですが、共感する人はどこかドキッとするところがあるのではないでしょうか。ちょっと変態チックな感じになっていますね。
終わりが少し引っかかるかもしれませんが、その余韻をお楽しみ下さい。
あれは衝撃的な出会いだった。連日の残業で疲れ切っていた俺は、ボーッとしながら帰路についていた。気付いたらいつもとは見慣れない場所にいた。不思議な事に違う道に出ようと右に曲がったり、左に曲がったりするのだけど行きつく先は全て同じだ。どうしたらいつもの道に出られるのだろうと思い、つい、溜息が出てしまう。
ふと顔を上げると少しの違和感。少し、いや、だいぶだ。そこには何故か人1人分しか通れない道に、赤信号が立っていたのである。
俺はその赤信号から目をそらす事ができなくなっていた。あの赤い光で見つめられていると思うと、何故か心臓がドキドキする。どうやら俺は3つ点灯している赤信号に恋をしてしまったようだ。恋は突然やってくるとはよく聞くが、こういう事だったんだな。
あぁ、明日も仕事で朝早く起きないといけないのに、この場から動く事ができない。
ー完ー
最後まで読んでくださりありがとうございます。
恋愛にはいろいろ有りますよね。必ずしも男女で恋愛しないといけないと言うわけではないのです。女女、男男、はたまた人以外。それが人に理解されようがされまいが、好きになってしまったのならしょうがない。
誰かに迷惑をかけたりしなければ自由だと思うのですがね。あくまで私個人の意見ですが。