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シフト壱 フラグは避けては通れない件

 



 

 ・・・・・・おかしい。

 そう思って自分の頬をつねってみる。うん、痛い。現実だよな。

 え、じゃあ、やっぱおかしいわ。一旦扉を閉めてもう一度開けてみる。何も変わらない。

 うーん、こういう場合どうしたらいいんだろう。中々体験したことない出来事に軽く頭を悩ませる。

 色んな事経験してきたと思ってはいたけど、まだまだだったみたいだ。


 ん?何がおかしいかって?

 そーだなー簡単に言わせてもらうと…


 今、目の前に広がる光景が、だ。



 

< シフト壱  フラグを避けては通れない件 >



 どうも初めまして、伽月蒼‐カゲツ アオ‐と申します。歳は23、職はフリーター。好きなものはお金、嫌いなものはボランティア残業。最近バリバリ稼いだおかげで新しいマンションに引っ越して来たは良いものの、ちょっと困った状況になっております。


 『何故、物置に』


 そう、未知なる遭遇の現場はまさかの物置。荷物整理のために扉を開けてみれば、なんと中が全面鏡張りに…


 『ある意味凄い』


 にしても、このままじゃ荷物仕舞えないし。内見した時はいたって普通の物置だったのに、内装工事でもしたのか?疑問を抱えつつ、とりあえず大家さんに電話を掛ける。デザイナーズマンションでも中々こんなのないだろうな。数回のコール音を電話の奥で聞きながら鏡に再び目を向ける。


 『あれ?なんか光って…あ、大家さん?701の伽月ですけど、』


 一瞬光った気がしたが気のせいだろう。鏡に半分背を向けながら繋がった相手に事情を話す。


 『え?物置の中ですよ、中。知らない?いやでも全面…


 話してる途中、左腕に違和感を感じてふと目を遣る。




 ・・・・・は?え、何、腕?鏡から伸びてるそれがあたしの腕をつかんでいる。そんなホラー的状況に、頭が全くついていかず、ただただじっとその光景を見つめていた。


 『え、・・・えっ?』


 耳元で大家が何か言ってるがそんなの今はどうでもいい。


 何とも言えない状況に唖然としていると、「こっち」という声と共に凄い力で引っ張られる私の左腕。 

 えー…、こんな事ある?普通に怖いんですけど。死ぬの?私死ぬの?フラグとかあったんならその時間まで戻してほしいんですけど。これで最後かもしれないという状況に、貯めてた貯金全部使っとけば良かったなぁとそんな事を思っていたのも束の間、鏡に引き込まれるという謎なファンタジー状況まで意外と時間はかからなかった。






初めまして、依尾と申します。

だらだら楽しくやれればな、と思います。

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