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豹変する彼女

広い海、大きな山などが全く通用しなさそうなこの東京の飛南中学校に転入してきた僕、西条穂乃愛さいじょうほのめは、ドキドキワクワクしていた。


なぜそのような感情を持ってこの場にいるのかと言うとそれは、転入なんてアニメみたいではないか?などと、どうでも良いことを考えていたからである。


そうこうしているうちになんだかんだあって今、2年4組の教室の前に立っている。


先生「入ってきなさい。」


来た!まだ手に汗握る状態だったのだが、なんとか緊張を抑え、教室に入る。


先生「はい、自己紹介して。」


穂乃愛「あ、はい。えっと…西条穂乃愛です。趣味や特技や前の学校のことなどは全く覚えていませんが、これからの思い出を大切にしていきたいと思っています。」


そう、実は僕は記憶喪失で、1ヶ月前までのことは全く覚えていない。


それにしても少し妙だな、と穂乃愛は思った。


とんでもないことを言ったつもりなのにあたかも当然のような反応だったからだ。まぁ東京では記憶喪失くらい当たり前のことなのかなぁ…などと考えていると、


先生「じゃあ席は…黒沼さんの隣が空いてるからそこ使って。」


黒沼さんって誰?と思ったが、空いている席が一つしかないため、すぐに分かった。席に着くと、ホームルームが再開し、1時間目が始まった。


そして休み時間、誰に話しかけられることもなく、1人で孤立していた。


暇だなぁこんなんで友達できるのかなぁ、と思っていると、一枚の手紙が知らない間に机の中に入っていた。


どうやって入れたんだ?と、思いながら中を見ると、放課後屋上付近の階段で待っています、という内容だった。


新手の悪戯か?とも思ったが、よく見ると可愛い女子の字だ。そしてこの手紙を見て穂乃愛の心が躍った。理由は言うまでもないだろう。


そうこうしているうちに放課後になった。それまで誰にも話しかけられなかったのだが、そんなことはどうでもいい。


まず屋上付近の階段を今朝もらった学校の地図で調べ、目的地へと足を動かした。険しい階段の一歩一歩がこの後待っている天国につながっていると思っていた。


待っているのは地獄だと知らずに…


そしてようやく目的地にたどり着いた。送り主は…まだ来ていない。


待つこと2、3分、そこに来たのは超がつくほどの美人さんだった。


美人さん「初めまして…はおかしいかな?私は民野飛鳥たみのあすかって言います。飛鳥って呼んでね。よろしく。」


穂乃愛「あ、うん。よろしく。」


さすがに穂乃愛も可愛い子が来るとは思っていなかったため、とてつもなく戸惑った。


飛鳥「実は私、学級委員長をしててね、穂乃愛君が困ってるんじゃないかなぁと思って呼んだの。」


困っていないと言えば嘘になるが、ここはあえてカッコつけることにした。


穂乃愛「いや、困ってることなんてないよ。」


飛鳥「そうだったんだ。ごめんね急に呼び出して。じゃあね。」


穂乃愛「すいません嘘です超困ってますどうか助けてください。」


飛鳥「素直でよろしい。」


これで見えない上下関係ができた気がした。


飛鳥「じゃあどうしようもなく困ったさんの穂乃愛くんにいいこと教えてあげる。まず、穂乃愛くんに誰も話しかけないのは理由があるの。」


穂乃愛「どんな理由?」


飛鳥「それは秘密。詳しくは言えないことになってるの。」


どんなことになっているんだよって思ったがそこは問題にしないでおこう。


飛鳥「でも別に穂乃愛くんが嫌いというわけではないから安心してね。」


当然だ。初対面で嫌われてはこの先がもたない。


飛鳥「で、この先が問題なんだけど…」


さっきまでの空気とはまるで違う空気が流れた。


飛鳥「黒沼梨花に気をつけて。」


思いもよらぬ飛鳥の言葉に動揺したが、気持ちをなんとか立て直した。


穂乃愛「それはどういう…」


飛鳥「ごめん、もう行くね。私部活あるから。それに…私にもこれが精一杯なの…じゃあね。」


穂乃愛は何かを言おうとしたが、言葉が出てこなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


帰宅後、夜ご飯を食べている時にふと気になったことを父さんに行ってみた。


穂乃愛「父さん。」


父「ん?なんだ?」


穂乃愛「なんで僕は記憶がなくなったの?」


実はこの手の話はあまりしたことがなかった。


父「それは知らなくていいことだ。」


穂乃愛「じゃあなんで転校したの?」


父「それも知らなくていいことだ。」


穂乃愛「どうしても教えてくれないの?」


父「どうしても教えてあげない。」


こうなると父さんは頑固だ。


穂乃愛「じゃあいいや。」


と、僕は諦めることにした。すると、


父「でも、過去のことを思い出そうとするなよ。」


思いもよらない言葉だった。


穂乃愛「どうして?」


父「まぁ、あまりよくない過去ってことさ。」


まぁ記憶喪失になるような過去だし、もしかすると不良だったのかもしれない。

そう考えるとこれが父さんなりの優しさかもしれない。


そう思い、これ以上追求するのはこれ以上しないようにしようと思った。


次の日〜


何気なく学校へ行き、何気なく授業を聞いていると、これまた何気なく、黒沼のことが気になって見てしまう。


見たところ、黒沼はまあまあ可愛い普通の女子である。


そんな彼女に一体何を気を付けなければならないのだろうと思っていると…


梨花「何か用?」


話しかけられてしまった。


穂乃愛「いや、別に用があるってわけじゃあ…」


梨花「そう。でも今は授業中だから静かにしていましょう。」


あぁ、この子に気をつけるということはこういう時のことか。と、この時の穂乃愛は本気で思っていたのだった。


そして放課後。今日も誰にも話しかけられず1日が終わってしまうのか、と思っていると…


梨花「ねぇ、穂乃愛」


と、いきなり呼び捨てにされた。


穂乃愛「なに?」


そして梨花は間をおいてこう言った。


梨花「私…あなたの事が好きなの…」


…は?一体どういう事だ?とにかく落ち着け!何か、返事を返さないと…


その間約3秒程度の時間が空いた。


梨花「あら、聞こえなかったかしら?」


穂乃愛「い、いや、聞こえてるよ。でも何で?」


梨花「理由なんてないわ。ただ好きなだけよ。」


穂乃愛「でも、僕達まだ会ったばかりだよね?」


梨花「いえ、私は小学校の頃から穂乃愛と同じだったはずよ?」


穂乃愛「えっ、でも君は東京に住んでいるんだろ?」


梨花「私は去年ここに引っ越してきたの。あと、君じゃなくて梨花って呼んでね。」


どういう事だ?状況がさっぱり読めない。という事はあれか?この可愛い女の子と僕は小学校からの幼馴染で、この子は僕の事が好きって事か?


確かに女の子に好かれて悪い気はしない。でも…


穂乃愛「ごめん…その…僕からすれば、きみ…梨花は初対面だから、その…本当にごめん。」


梨花「そんな事は関係ないわ。これから思い出を作っていけばいいだけの話よ。それに、今から付き合ってくれだなんて言うつもりは無いわ。」


梨花は本気のようだった。


穂乃愛「じゃあ…友達からなら…」

梨花「そうね。じゃあ今日は一緒に帰りましょう。」


穂乃愛「うん。」


そうして、一緒に帰る事になった。


僕は聞きたい事が山ほどあった。


穂乃愛「過去の僕ってどんな感じだったの?」


と、1番聞きたかった質問をしてみる。


梨花「ごめんなさい。それを言うのは止められてて…」


穂乃愛「止められてる?って誰に?」


梨花「それも言えないの。ごめんなさいね。」


きっと父さんの仕業だろう。一体過去の僕は何をしたんだ?段々と過去の自分が怖くなってきた。


穂乃愛「そっか。残念だけど仕方ないね。」


梨花「ええ。」


梨花はどこかホッとしているような声でそう言った。


穂乃愛「でも良かったよ、梨花が良い人そうで。昨日なんか梨花には気を付けろって言われたから、実はちょっと怖かったんだ。」


梨花「へぇ、誰に言われたの?」


穂乃愛はその答えを言うか少し迷ったが、言っても問題無いだろうという結論に至った。


穂乃愛「えっと、飛鳥…だったかな?」


梨花「へぇ、」


梨花はどこか心の無いような返事を返してきた。


穂乃愛「でも気にしないで。多分悪気があったわけじゃ無いと思うんだ。きっと何か勘違いしてたんだよ」


梨花「えぇ、気にしない事にするわ。」


穂乃愛「改めてよろしくね。もちろん友達としてだけど…」


梨花「今はそれで良いのよ。これからもよろしくね。」


それから軽い雑談を交わした後、帰宅した。


次の日


教室に入ると、1人の女の子が泣いていた。何とも可愛らしく体育座りしているその女の子は、以前初めて話してくれた飛鳥であった。


僕が近づいて声をかけようとすると、物凄い気迫で僕を睨みつけてきた。


飛鳥「この人殺しがぁ!」


え?人殺し?一体飛鳥は何を言っているんだろう?


穂乃愛「一体何があったの?どうして泣いているの?」


飛鳥「うっさいこの人殺し!お前のために忠告してやったのに何で私がこんな目に会わなきゃいけないんだよ!」


飛鳥は可愛さを全て無くした声で泣きながらそう言った。


するとそこで梨花の声が穂乃愛の耳に入ってきた。


梨花「私がこの状況を簡単に説明するわ。今この女には罰を与えているの。」


穂乃愛「なぜこんな事するんだ?」


梨花「昨日穂乃愛が言ってたでしょ?私に気をつけなさいって。」


穂乃愛「でもあれは気にしないって…というかどうやったらこんな状態にまで追い込めるんだ?」


梨花「それはね…」


そう言って梨花は紙包みに入ったある薬を取り出す。


穂乃愛「それは…なんだ?」


梨花「これはね、私が作った痛みを感じ続ける薬よ。」


隣を見ると、飛鳥が人殺しぃと何度も言っている。その事が梨花の作った薬が本当にそんな危ない薬なのだという事を証明していた。


飛鳥をこんな風にしたのは自分の責任でもあるんだ。なんとかしないと…


穂乃愛「頼むよ梨花!飛鳥を楽にしてやってくれ!」


梨花 「楽にって殺すってこと?」


穂乃愛 「そうじゃない!梨花が本当にこんな薬を作る技術があるならこれを治す薬も作れるはずだろ?」


梨花 「うぅぅん…じゃあ穂乃愛が付き合ってくれるなら考えてあげる。」


もう迷っている暇なんてなかった。飛鳥はもう壊れる寸前まできているし、梨花も前までの梨花とは全く別人の悪い梨花になっている。ここで断れば確実に飛鳥が死ぬ。


穂乃愛 「分かった。今日から僕は梨花の彼氏だ。だから飛鳥を解放してやってくれ。」


梨花 「そう、嬉しいわ。」


もう付き合えればいやいやでも良いらしい、というのが分かって腹が立つが、そこを抑えた


梨花 「じゃあはいこれ。」


そう言って差し出してきたのは、一本の注射器だった。


穂乃愛 「え…いや、こんなのこの状態の飛鳥に刺せないよ…飲み薬はないの?」


梨花「1日あれば作れるけど待てる?」


それは流石にこの状態の飛鳥を見て待てるとは言えなかった


穂乃愛 「それは…」


梨花 「あっそれとその薬、目の奥に刺さないと効果ないからね。」


穂乃愛 「え…?いや、流石にそんなこと出来ないよ!」


梨花 「大丈夫、特製の注射器だから後は残らないわ。」


穂乃愛 「いや、そういうことじゃなくて…こんなの目にさしたらどうなるかぐらい分かるだろ?」


梨花 「でも早く刺さないと彼女、とても苦しそうよ。」


穂乃愛 「いや、ちゃんと考えてよ梨花!自分でやった事だろ?ちゃんと責任とってよ!」


梨花「ふぅん…そうやってまた怒るんだ…いいわ、責任とってあげる」


そう言って梨花は僕に渡した注射器を取り上げた


梨花「ちょっと誰か手伝ってくれるかしら」


梨花がそう言うと、4人くらいがなんのためらいもなく集まってきた。


穂乃愛「お、おい…!何をするんだ⁉︎」


梨花「穂乃愛はそこで黙ってみててね。すぐ終わるから。」


穂乃愛「だめだ!やめてくれ!」


梨花「ちゃんと責任とるからね。」


そう梨花が言った瞬間、集まった4人が手足をしっかり掴んだ


飛鳥「いやぁぁ!痛い痛い!止めて止めて止めて止めてぇぇ!お願いだから掴まないでぇぇぇ!」


梨花「じゃあお注射するわね。」


飛鳥「な、何をするの!離して!」


梨花「あら、痛すぎて私たちの話を聞いてなかったのかしら。お注射するだけよ。ほら、目を開けて。」


飛鳥 「目?目に何をするの?止めてぇ!もう痛いのはいやぁぁ!」


梨花は飛鳥のSOSなど全く聞きもせず、一気に飛鳥の目に注射器を刺した


飛鳥 「いぎゃぁぁぁぁぁいだいよぉぉぉぉぉだずげでぇぇぇぇ」


今まで聞いたことない大きな声で飛鳥は叫んだ。


するとそこで、チャイムがなった。


梨花はすかさず注射器を直し、席に着く。みんなも席に着き、先生を待っていた。しかし、先生は一時間目が始まるまで来ることはなかった。


その間、僕はそこで立ちすくんで動けなくなっていた。


穂乃愛「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」


飛鳥 「うっううっひっく、うあぁぁぁぁ、!!!!!」


そんな声が五分は鳴り続けたあと、穂乃愛も飛鳥も席についた


一時間目先生が来た頃には飛鳥の目は何事もなかったようになっていた。


だが、飛鳥があんな思いをしたのは僕のせいだと思うと、とても重い罪悪感がのしかかってきた。


その日の休み時間はずっと席でぼーっとしていた。僕の頭の中で殺してやる、という声がやまなかった。


それが本当に言われていたことだなんてこの時はまだ、思いもしなかった…


そして時が進み、放課後。


梨花 「では、帰りましょうか。」


穂乃愛 「いやだ。」


即答だった。


梨花 「へぇ…穂乃愛はまた犠牲者を作りたいのね。次は誰にしようかしら…」


穂乃愛 「あ、いや、今のは嘘だ!梨花の彼氏である僕が一緒に帰らないわけないだろう?」


もうこれ以上あんな思いをしたくなんてない。


梨花 「そう?当然よね。彼氏ですもの。」


その言葉一つ一つに腹がたったが、梨花の機嫌を損ねるような事は絶対出来なかった。


穂乃愛 「じゃあ帰ろうか。」


梨花 「えぇ、そうしましょう。」


そうして僕と梨花は2人で並んで帰り道を歩いていた。梨花が何やら楽しそうに話をしてくるが、全然話が入ってこない。


梨花「私といて楽しい?」


楽しいわけがない。が、答えは違う…


穂乃愛 「もちろん楽しいよ。」


心にもないことを始めて言った瞬間だった。正式には僕の記憶の中では、だけど。


梨花「そう。よかったわ。」


道路では一番気をつける必要のある十字路の右端にとてつもない殺気を感じた。


気のせいかな?と思っていると、それはまぎれもない現実だった


穂乃愛「あ、飛鳥⁉︎」


飛鳥は息を切らせなら、その可愛い顔が台無しになるくらい僕たちを睨みつけていた。


飛鳥 「 絶対に殺す!!!」


そう言った瞬間、飛鳥がカッターナイフを取り出して構えた。


穂乃愛 「早まるなよ飛鳥‼︎僕も君には悪いと思っているんだ!ちゃんと話し合おう!…な?」


もちろん飛鳥にはそんな声など聞こえてはいない


飛鳥「死ねぇぇぇ!」


そう言ってカッターを振りかざしてくる。僕の身体能力がまぁまぁ高かったのか、一発目はかわすことに成功する。


だが、飛鳥はもう片方の手にもカッターを持っていた。


そのカッターを首元目掛けて斬りつけてくる。まるでその時が止まっているように穂乃愛が感じた。


その瞬間、別方向から手が出てきているのを穂乃愛は感知していいた。


それは一瞬の出来事で、穂乃愛には何が起こったかなんてわからなかった。


ただ、一つわかる事は、カッターを斬りつけようとしていた飛鳥は地面に倒れており、梨花がそれを抑えているということだけだった。


梨花 「いい写真が撮れたわ。見て、この写真、使えそうでしょ?」


梨花は飛鳥を押し倒したまま、それが当然のように僕に話しかけてきた。


しかもその写真は、僕に斬りつけようとしている飛鳥の写真だった。まったく、彼氏だと思っているなら助けてほしいものだ。が、これでますます黒沼梨花という存在に恐怖した。


飛鳥「くっそぉぉぉ!くそっ、くそっ、お願いだからこの男を殺させてぇぇ!」


地面に這いつくばっている状態でも飛鳥は僕を殺したいらしい。


梨花 「この女、私の前で穂乃愛を殺すなんてよく言えたわね。そんなに地面に叩きつけられたいのかしら。それとも…」


そう言った梨花は、何やらやばそうな薬を取り出した。


穂乃愛 「それだけはやめてくれ。」


僕はそっと梨花の薬を出そうとした手を止めた


梨花「 う〜ん、どうしようかしら。」


穂乃愛 「僕が何でもしてあげるから」


梨花 「こいつはあなたを殺そうとしているのよ?なのに何でそんなに庇うのかしら?まぁいいわ、穂乃愛がそこまで言うなら薬はやめてあげる。あ、でもこれだけは打たせてね。」


そう言うと別の手から違う薬を取り出した。


穂乃愛 「それは何の薬なんだ?」


梨花 「ただの睡眠薬よ。暴れられたら迷惑でしょ?大丈夫、害は無いわ。」


飛鳥は梨花が手を離すと真っ先に僕を殺しそうだし、その方が穂乃愛にとっても安心だった。


穂乃愛 「分かった。それなら…」


梨花 「そう、でも何でもするっていう約束は忘れないでね。約束よ?」


穂乃愛 「うん…」


梨花は僕が頷いたのを確認し、梨花は飛鳥に注射器を差し込んだ。


飛鳥 「うっっ!」


飛鳥はそう言った瞬間、ぐっすりと眠った。いつ車が来てもおかしく無い十字路で今までまったく車が通らな買ったことを神様に感謝し、飛鳥を公園のベンチに寝かせて今日は帰ることにした。


梨花 「じゃあまたね。」


穂乃愛「 うん。バイバイ」


またね、が来なければいいのに…穂乃愛は本気で強くそう思った。


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