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Pocket Episode  作者: Poke
1/1

プロローグ

「結局さー、運なんだよ、運」


 窓から部屋を日が照らす中、その友達はゲーム機を放り投げる。

 ゲーム画面には、You lose の二文字。


「本当やってらんな。勝ちが決まったと思ったら急所でこれ。意味わかんな」


 そう言って腕を頭の後ろに組み、仰向けになる。


 負けるとすぐこれだ。

 皆そう、怒りを露にする。


「全くポケモンも運要素なくせばいいのにな」


 その言葉は、少し気になった。


「もしだけどさ、『一撃必殺技を必ず三回に一回当てれる』とか『命中90%以下の技は四回に一度必ず避ける』とかできる人がいたら……どうする?」


「はぁ?なんだよそれ」


 あきれたような声。

 そして現れる重い沈黙。


 僕は固唾を飲まずにはいられなかった。

 もしこれで、『それ』がばれたら……文句を言われない訳がない。


 夕方時の日は早く。

 あっという間に日は落ちていく。


「暗くなってきたな、そろそろ帰る。じゃあまた明日学校でな」


 そう言ってその場を立ち上がる。

 それと同時に、吐き捨てる。


「あとさっきいってたことだけど、そんなん出来るやつチート使ってるに決まってるから敬遠するわ」


 予想道理の返答。

 当然だ。

 そんな、『運要素』を『確定要素』することなんて……出来る方がおかしい。

 だから……この事は、誰にもばれないようにしよう。

 この『70%以下の技は三回に一回しか外れない現象』は……


 僕はそう心に誓った。







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