表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

1. (プロローグ)

2017年8月9日(水)、今日は午後から、一話目の登場人物の紹介も削除しましたが、プロロークを含めて5話分までを残し、後の165話を全部削除しました。


『OVL大賞3』に参加しようと思い、最後の加筆訂正は2月以上もかけて言葉を増やし、新たに投稿をし直すために、やっと踏ん切りが付いて削除に至りました。


自分の作品を削除するという行為は、投稿当日の日付も消えていくので、それを眺めていると、はーーっ、参ったなーー、消えてしまうーー、とか思ってしまいました。


ここを訪れた読者様には、大変ご迷惑をおかけします。     著者 Jupi・mama

     『Moon暦721年5月1日(火)』


 私が十学年になった初日に部屋に戻ると、新しいパーコンがデスクの上に設置され、その手前にメモが置いてあり、その横に腕時計が二つ置かれていた。


 その手紙には、『マギー、十学年に進級できてほんとうにおめでとう。今日からこの新しいパーコンがあなたのお友だちよ。これを使ってあなたの知識をより一層深めてね。この二つの時計の一つはあなたの左手に、もう一つはこのお友達の近くに置いてね。プールで泳ぐときも使えるので二十四時間左手から外さないでね。時計が何かで壊れたらもう一つの時計を必ず使って、予備としてもう一つ用意したからね』と書かれていた。


 私はこの新しいお友だちのパーコンに、百合の花をイメージして『リリーさん』と名付け、彼女がが新しい時計を開発するまでこの時計は壊れることもなく、私の左手に二十四時間装着され続けた。


 人間の過去は『経歴』と呼ばれパーコンに保存され、大人になればこれが大事だから、としつこいくらいに教え込まれた子供時代には、私は与えれた一台のパーコンの前で淡々と過ごしていた。


 記憶力が抜群によかった私は、与えられた課題はすべて簡単なできごとであり、運動している時間がいちばん好きで、今までは一方通行のつまらないパーコンではあったが、リリーさんと出会ってから変化しはじめた。


 リリーさんは画上で何かを質問すると即座に返事をしてくれ、今までみたいに調べる必要がなくなり、ほんとうに手紙に書いてあった通りのお友達のようで、私は色んな質問をして楽しかった。


 それが、いつしか頭の中で文章を考えていたときに、突如声として私の頭の中に返事が響いたのだ。


『マギー、それは少し違います』

「えっ?」

 と、私はビックリして声に出してそう言った。


『マギー、私の声が聞こえたの?』

 と、その声の響きは驚いているように私には聞こえた。


「えっ、誰ですか」

 と、私は驚いて椅子から立ち上がるのと同時にそう言ってしまった。


『マギーが名付けてくれたリリーよ。かわいい名前をありがとう。前からお礼を言いたかったのよ。やっということができたわね』

「えっ、リリーさんはパーコンですよ。パーコンが話しができるのですか」

『前にも私から話しかけたけど、マギーからの返事はなかったのよ。マギーの『テレパシスト』としての能力が一瞬に開花したのね』

「えっ、何ですかそのテレパシストとって?」

『言葉に出さなくても、お互いに心の中で会話ができる現象です。左手に時計をしてたらいつでも私と話しができるのよ』

「信じられない。耳からじゃなくて私に声が聞こえてる」

『声を出さないからほかの人には聞こえないよ。内緒話しをするときは便利よ』


 こうして私たちの会話は始まり、リリーさんからこのような質問をされた。


『私は人間の感情が理解できないのよ。今度はそれを私に教えてくれない?』

『感情というと、喜・怒・哀・楽のことですか』

 と、私は頭の中で尋ねてみた。


『そうです。喜・怒・哀・楽、そして愛と憎しみです。人間のどのような行動や言葉でそれを感じるの? 独りひとり感じ方が違うみたいね。それと人間の五感もはっきりと理解できないのよ。それを私に教えてくれない?』


 私は十三歳の十学年から、漠然としていた私の人生は彼女との出会いから新しく生まれ変わり、私の子供時代の船では十一学年に進級するときに新しい船に移動するので、十二月五日に自分の移動する新しい船を見学することができた。


 今でもこの船の正式登録名は『5904』という堅苦しい数字の配列ネームだが、このもう一つの時計は私が船を見学したときに、リリーさんが教えてくれた通りにこの船にセッティングをしてきた……二人でこのチャンスを狙っていたのだ。


 それから彼女は『5904』の改造を目立たないように少しずつ始め、この改造と私がキャプテンの地位を獲得するのために十学年と十一学年を二回繰り返し、二回目の十学年と最初の十一学年の二年間で、彼女のお陰で地上での十三学年までの知識を早取りして、すべて網羅することができた。


 そして二回目の十一学年の新学期の始まりである五月一日から、私は新しくこの船のキャプテンになり、この堅苦しい船の呼び方を『Moon(月)とJupiter(木星)』の二つの言葉を組み合わせ、『ムージュ号』と別名をつけてそう呼ぶことにした。

今回も読んでいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ