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人数に換算されるかと考えると疑問だ。

 最初は1人だけだったが、桜たちの影響か、それとも桜の言った京の体質的な要因が存在するのかわからないが、京の住んでいる部屋は言うまでもなくいつの間にか少女たちの集まりの場になっていた。

 京も基本的に温厚で、少女たちも突然のことでケンカしても余計に状況が悪化するで止め、それなりに仲良くも話し合うで、少女たち同志もお互いの事情は無視し、それなりには仲よく一緒にいた。

 京も深くは踏み込めないで、踏み込んでもわからないことが多すぎで、よく言えば順応し、悪く言えば半塲あきらめて普通に生活していたが、不意にユリが奇妙な話をした。

「―――僕ら以外のだれか?」

「そう。始めて忍び込んだ時もなんか違うのがいた気がしたの。確認もしたし気のせいだと思ったけど、時折ここにいる時も感じるのよ? 京、結月や桜たち以外にほかに人いないの?」

「―――桜、飛鳥、結月、咲、それに君ユリ、香以外はいないと思うよ?」

 話しを聞いた京はそんなことがと言うように返すが、ユリは絶対に間違いないと言うように返すが、京はそれでもと言うように返した。

「職場の同僚は入れないし、友人も遠くにいるし家族も合い鍵は渡したけど―――」

「調べるにしても肝心の桜たちがいないし―――」

 京はだれか入るかなと言うように少し考え答えを出すが、どれも妥当とは思えないで、ユリはと言えばあなたに聞いても仕方ないはよねと言うように返した。

「―――言っちゃなんだけどあんたはそんなもので頼りになるとは思えないし。」

「桜か飛鳥さんが来たら相談しとくよ。それと前から言おうと思ったんだけど冷蔵庫に袋に入れた血液入れてレンジで温めて飲むの止めてくれない? 飲み物入れておきたい電気代少し出すからって言ったけどこれは―――」

「―――考えとく―――」

 ユリは続いて京に対して少し傷つけるけどと言うように言うが、京はと言えがそれは僕もわかっているからと言うように返すが、他に問題があって困っていると言うように返すが、ユリは一応わかりましたと言うように返した。

 返す中でユリは飲み物を飲んでいるが、袋に入れられた血液で、色は放置して普通の飲み物のように飲んでいた。

「―――そう言えば香、君は僕たちと会う前にここに来たことはなかったの?」

「―――わからないです。」

「そう? まあ、期待してもダメか?」

 京は香こと、過去から体質的に時間移動ができる少女香がいたので聞くが、香はとなまりのある話し方で答え、京は仕方ないかと言うように返した。

 香はと言えば事情を説明され、勉強中で、研修などは言うまでも京の部屋が使われ、彼女もこの部屋の常連になっていた。

「結月、は来てないし、咲は?」

「―――」

「―――やっぱり桜たちの助力が一番だね。」

 結月がいないので聞けず、咲はと言えば眼を向けるとそんなことは知りませんと言うように首を左右に振り、京はほかに余計なことをしない方がいいなと言うように明確な答えを出した。

 桜が帰ってきたらと言うか、やって来たら事情を説明して対処してもらうのが一番で、話し合っていたユリと京はお互いにそれでいいよねと言うように目配せしお互いに了承し、普段通りの状態に戻ることにした。

 戻ることにしたが、根本の解決にならないのは言うまでもなかった。


 根本の問題の解決にならない上、悪いことは重なる物で、桜はくる気配も一向になく時間だけが過ぎていき、夜も深けるで、京はと言えばそれほど気にしてないで桜たちが来た時に話せばいいと楽観視していたが、ユリは違っていた。

 ユリのだれかがいる気がすると言うのは気のせいとは思えないと言う表情で、寝る準備と言う状態に差しかかっていた京にそのまま寝ないでよと言うように声をかけていた。

 咲も話しに加わり、香も興味本位で来てしまい、京はと言えば眠いながらも話しを聞くしかなかった。

「―――桜が来たら話すっていったじゃ―――」

「話聞いといてほっとくって言うの!?」

「―――だって僕にはどうしようもないし―――」

 僕もう眠いんだけどと言いそうに京は言うが、ユリは寝ぼけず話を聞いてよと言うように返すが、京はそんなこと言われてもと言うように返した。

「あんた男でしょ!? 女の子が困ってるって言ってんのよ?! たすけてよ!?」

「だってどうやってたすけていいかわかんないし―――」

「―――――」

 京はと言えば困るよ明日も仕事なんだけどと言う表情で、ユリはあなたがやらないとだれがやると言うように返すが京も負けない一言を返し、ユリは黙った。

「何とかしてほしいってのはわかるよ? だけど僕じゃ力になれないっていたのはユリじゃなかった?」

「―――ぅ~?」

 追い打ちをかけるように京が言い、ユリはそれを言われたら痛いと言うように黙った。

「―――わかったよ。だけど僕ができるのは部屋の中を見て回る程度だよ? 桜と飛鳥さんにも迷惑かもしれないけど連絡する。みんなにも話す。それでいい?」

「―――わかった―――」

 ユリは眼を反らしているがだけどと言う表情で、京も鬼や悪魔でもない上、ここまで頼まれて断るのも酷だと考えたのか、仕方ないと言うように答え、ユリもそれならと言うように了承した。

 京は立ち上がりながら言うと、言った通りに桜と飛鳥の両方にメールを送り、他の少女たちにも声をかけ、集まり始める中で、ユリの言ったことに関係してこれからの動向を決める話し合いを始めた。

 

 話し合った末作戦とまでは言えないが、夜中の部屋の中を交代で軽く見て回ると言うよりも、任意程度で異常がないか軽く調べると言うことで話し合いは終わり、京はと言えば就寝していた。

 寝ているのはほかの少女たちも同様で、言いだした当の本人のユリも言っていたことは嘘かと言うように爆睡している状態だった。

 気のせいだろうと考え、目覚めたらもう朝だろうと考えていた京だったが、不意に身体を少し強く揺さぶられ、起きてくださいと言っているような声が聞こえ、眼を開いた。

「―――起きました? 京さん?」

「―――――?」

「咲です。起きてください。」

 眼を開けると暗闇の中で小柄な人影が見え、だれかと思っている中で京は声をかけられ、だれかと思っている中で声の主は名を名のった。

「咲? どうしたの? まだ3時だよ?」

「まだ2時48分です。」

 起こされ枕元においていた置時計の発光式の表示を確認すると午前3時まで後少しと言う時間で、こんな時間に何と言う反応を京がしてベッドから身体を起こす中で咲は少し違いますと言うように冷静に返した。

「―――」

「電気は付けず、一緒に来てほしいです。変なんです。」

「変? あ? ちょっと?」

 突然こんな時間に起こしてと言う反応で、暗くて見えない電気をつけないとダメだと言う動きの京に対して咲は不意に止め、京が何かと思う中で咲は京の手を取り、少し強引に起こされ京は引っ張られて行った。

「―――どうしたの? トイレ?」

「1人で行けます。それよりも。ユリさんの言う通りでした。」

「?」

 夜も遅いのにと言うように京が言う中で咲はと言えば京の怖いのと言うように心配して聞いた京に対し違いますと言うように返すが、言いたいことはと言うように返したが、京は意味が解らなかった。

「バスルームから変な音が聞えるんです。」

「お風呂から?」

「ユリさんも香さんもみんな寝ています。桜さんも帰っていません。」

 手を引きついて行く中で咲は説明し、京がどういう事かと言うように聞くと咲は怪しいと言うように続けた。

「―――聞こえるでしょう? それにあの光―――」

「いや? なにも? それに光って何?」

「京さん!? バスルームの中光っているでしょう? 見えないんですか?」

 続ける中で咲と京の2人はバスルームの前に到着し、咲が見てと言う中で京はバスルームの扉を見るが、特に異常があるようには見えない中で咲はそんなことないですと言うように小声ながらも勢いよく返した。

「―――きっと中で何か反射して―――」

「ダメです。泥棒とかだったらどうするんですか?」

「―――いや、本当にだれもいないって?」

 京はと言えば少し眠気もなくなってきたで、咲が寝ぼけているんだなと言うように言いながらバスルームに行こうとする途中で咲は勢いよく止め、京は大げさだよと言うように返した。

「京さん。いえ、高橋少尉、武器の使用許可を―――」

「いや、そう言われても? それに少尉って―――」

「あなたも機構の一員なんです。わたしはあなたの指揮下にあるんです。わたしは間接的にはあなたを守る責任だってあるんです。」

 咲はと言えば本気で言い、京は本当にだれかいるのかと言うよりも咲の発言に言葉が出ない中で咲は頼みますと言うように言ってきた。

「わたしだって兵士です。必要最低限の訓練は受けています。大丈夫です。うまくいけば10秒もかかりません。ライトで威圧して、後は武器さえあれば―――」

「―――――」

「あ? これ借ります。」

 バスルームの中には京から見て以上も何も感じられないが、咲はと言えば真剣に言う中でライトこと、懐中電灯を取出し、京がそんな真剣にならなくてもと言う表情の中で咲はこれはと言うように言って洗面台のカミソリを手に取った。

「京さんはここで待っていてください。」

「いや、咲―――」

 京がひげそり用に使っているカミソリで、武器に使うのはどうかと京が思っている中で咲は危ないですよと言うように言い、京が待ってよと言うように声をかける中でバスルームの扉の横側に移動した。

「―――――」

「動くな!」

 警察が強行突入するような光景だなと京が見ている中で咲は勢いよく扉を開けるとバスルームの中に飛び込み、中から咲の叫び声と明らかに中の何かがひっくり返ったような大きな音が響き渡った。

「―――ぅわ?」

 間違いなく咲の勘違いで、音が響き渡る中で勢いよく飛び込んで転んだなと京は思い大丈夫かなと言うような反応をした。

「―――咲? もう? 仕方ないな?」

 バスルームは再び静寂に包まれ、京はと言えば大丈夫かなと言うように咲を呼び、京はバスルームの電源を入れバスルームの扉を開けた。

「大丈夫?」

「京さんダメ!? 入って来たら―――」

「だれもいないよ? もう、気のせいだったんだよ? あわてすぎ―――」

 京が怪我してないよねと言うように咲を呼び、眼を向ける中で咲はと言えばかなり慌てていて、京はと言えば室内を見渡すが、案の定で人影も何もなかった。

「ほら? 大丈夫?」

「だ、だってあそ―――?」

 室内で転倒し湯船の中に突っ込んだと言う光景で、京が手を貸すよと言うように近づく中で、咲があわてた表情をする中で不意に信じられないと言う表情に変化した。

「―――――?」

「何の音? お風呂場? てか京は?」

「あっちゃ、ユリたち起こしちゃったみたいだ?」

 京はと言えば咲の表情の理由が解らない中で少し遠くからユリや香たちの声も聞こえ、京はなんと言われるかと言う反応の中で足音が聞こえてきた。

「―――京? 大丈―――!?」

「―――!?」

「―――――?」

 ユリたちが姿をあらわし、京に声をかけようとする中でユリと一緒に来た香は顔色を変えたと言うか、後ろに勢いよく下がり京はと言えば何かあるのかと言うように後ろを見るが何も見えなかった。

「きょっ!? 京!?」

「どしたの? 変だよ? みんな?」

 ユリはと言えば信じられないと言う表情だが、京はと言えば意味が解らず何があったんだと言う反応をするしかなかった。

「―――――」

「見えてない!? 見えてないの!? うそ?! 信じらんない!?」

「いや、だから何?」

 香はと言えば恐怖感で言葉が出ないと言う表情で空を指さし、ユリはと言えば確かに何かが見えているようだが、京には意味が解らず、聞くが見えず、意味が理解できなかった。

「いや!? 話しかけてる話しかけてる!? 見えてないのかって聞いてる!? あんた本気で見えないの京!? 眼の前よ!?」

「眼の前?」

 ユリはと言えばそこにいるだろうと言うように言うが、京はと言えば眼の前とは言われたが、そんな誰かがいると言うようには見えなかった。

「―――だから!? どうして? ホントなの!? こんなことって―――?」

「?」

「?」

 ユリはいい加減にしてよと言うように言う中で不意に部屋の中央で少し大きい音が聞え京たちは眼を向けた。

「―――京!? どこだ?」

「飛鳥さん!? こっちです!? みんなが変なんです。」

「変だと? 本当か?」

 眼を向けた方向から不意に飛鳥の声が聞こえ、京が来たのかと言うように聞くと飛鳥は答えると大きな足音でこちらに向かってきた。

「ユリの様子が変だとか言ってたがっ!?」

「―――飛鳥さんもですか?」

 向かって来て顔を出すが飛鳥も似たような反応で京もいい加減にしてくださいよと言うように返した。

「見えてないみたいなんです。咲? アンタ見えてんでしょ?」

「はい。見えてます!」

 飛鳥がこれはどういうことだと言うようにユリに眼を向ける中でユリは見ての通りですと言うように言い、咲にもあわせるように聞くと、咲も先ほどから京には見えていないものを確かに証言した。

「もしやと思って、持ってきて正解だったな?」

「―――なんですかそれ―――」

 京たちが見ている中で飛鳥は思った通りだと言うように腰のポケットに手を入れると人差し指ほどの円筒形の物体を取出した。

ユリが何かと聞く途中でそれの上部のふたと思われる部品を回し、乾いた音がでて蓋が取れる中で飛鳥はそれを京の足元に軽く放り投げた。

「増幅器、と呼ばれるものかな? この時代では? まあ、正式名称はもっと長いんだが―――」

「ぇ?」

 放り投げる中で不意に京の近くで霧や水蒸気、もやのような物が見えたかと思うと、不意に眼の前に見覚えのない少女が姿をあらわした。

「女、の子?」

「え? 見えるんですか?」

「え?」

 年齢は推測して10代後半ほどで、学生なのか制服のような服を着ているなと思う中で京がだれかと言うように口を開く中で、少女は京の方に眼を向け、そんなことはなかったと言うように聞き、京はと言えば見えているとはどういうことだと言うように反応した。

「なんかわからないけど、わたしたちが見えたり聞こえたりできるようになったってことなんでしょうか? 瑠海るみさん?」

「え? だれ!?」

「あ? わたしもわかるんだ?」

 京がだれだと見ている中で後ろから聞き覚えのない声が聞こえ、振り返ると言うまでもなく見覚えのない少女がいて、まるで気づかなかったのかと言うように反応していった。

「てかさっきからあなたに話しかけてたんですけど。周りの子たちはみんな見えてるのにあなただけ見えなくってパニクッっている原因があんただけわかんないってなってたんだけど―――」

「え? どういうこと? それよりも君たちだれ? どこから入ったの? それよりもさっきから話しかけてたって―――」

 少女は最初の見た少女よりも幼く、10代前半ほどで、最初の女性と違った服だが、学校の制服だと思われる格好をしていた。

 少女はと言えば話せてよかったけど問題はと言うように京に言い、京はと言えば意味が解らず、質問するしかなかった。

「どういう事なんですか? えっと、そこの―――?」

「飛鳥だ。堂城飛鳥。お前たちも何者だ? いつからここにいた?」

「え、いや、あの、その―――」

 京が最初に気付き、もう一人に瑠海と呼ばれた少女は飛鳥に眼を向けて質問するが、なんと言えばと言う中で飛鳥は名前を教えると同時に質問するが、少女は少し答えにくいと言うように答えた。

「いや、いい。みなまで言うな。だけど話にくい、名前ぐらいは教えてくれないか?」

「瑠海、南瑠海です。」

「で? そっちは?」

 答えにくいと言う表情の瑠海に対し飛鳥は落ち着いた対応で、瑠海はと言えば名前と苗字を言う中でもう1人の方に眼を向けた。

八重やえ、東八重です。飛鳥さんでしたっけ? どうなっているんですか? これ?」

「―――う~ん? なんと言えばいいかな? お前たちを見えるようにしたと言うか、一時的実体化させたと言うか―――」

?」

 聞かれたならと言うように少女は名のるとついでに現状で聞きたいことがあると言うように飛鳥に聞くと、飛鳥は言うとおりになんていえばいいかなと言うように言い、八重は何が言いたいんだと言うように反応するしかなかった。

「まあ、とにかくだ。瑠海、試しに京に触れてみろ。」

「え?」

「細かい理屈は抜きだ。言う通りにしろ。」

 飛鳥は迷っていたが、案ずるより産むがやすしを選んだようで、瑠海に指示し、何と言いましたと言うような反応も無視し、近づいて来て瑠海の手を取った。

「え? ちょっと!? なんで!?」

「瑠海さん?!」

「?」

 瑠海はと言えば手を取られる中でおどろき、八重も同じようにおどろく中で、飛鳥は瑠海の手を京に触れさせた。

「え? さ、触れる? 触れている?」

「え? うそ? まさか? え!? わたしも?1」

「? え? いや? あの? たたかないで?」

 意味が解らないのが京だが、瑠海はと言えば信じられないと言うよう言いながら京を軽くたたくと八重も同様に触れると叩き始め、京はやめてと言うように返した。

「飛鳥さん。どうなっているんですか? それにこの子たちだれですか? それとさっき地面と言うか、床に落としたものは何ですか?」

「―――本当に見えてなかったんだな?」

「だからどういう意味ですか?!」

 一番の理由は飛鳥が知っているで、京が聞く中で飛鳥はこれは困ったことだと言うように言い、京はと言えばあなただけで話しを進めないでくれと言うように返した。

「簡単に言うとな。この子たちは幽霊だ。お前の部屋と言うか、ここにいたんだ。それとさっき地面に放ったのはその子たちを一時的実体化させるナノマシンを散布したんだ。」

「へ?」

「だから。この子たちは幽霊で、さっきまでお前には見えていなかったんだ! 2度も言わせるな。」

 飛鳥はと言えば率直に言わないと後が面倒だと言うように言ったが、京はと言えば理解できず、飛鳥も言ってもわからないならわかるまで言い続けてやると言うように言い返した。

 京も無論飛鳥の言ったことはわかるが、幽霊とは言われても信じられず、2人はと言えば普通の人間のように見え、話しもできて叩かれてわかるように触れ、外見的にも普通で幽霊には到底見えなかった。


 咲はバスルームに飛び込んだ際に2人を視認し、とびかかり、拘束しようとしたがすり抜けてバスタブに突っ込んだ上シャンプーやボディーソープの容器に命中して吹き飛ばし、痛みに耐えながらどうしてとみている中で京が入って来た。

 危険だと知らせるが京はと言えばだれもいないと言うように入って来て咲に近づく中で瑠海を通り抜けて通り、京は気づいていなかったと言った。

 ユリも同様で、話しかけ、身体をすり抜けていたが京には姿も見えず、声が聞こえていない状態で、京はと言えば飛鳥が来て床に何かを落とし、2人が姿をあらわすまでは見えない状態だった。

「幽霊って―――」

「さっきも言ったが一時的に実体化させただけなんだ。まあ、お前にも視認できるようにもなるのはこれからの動向次第だ。それにしても、2人もいたとは―――」

 姿をあらわしても信じられない状況で、2人はと言えば言ったことが事実なのか、普通の体なんて懐かしいと言うようにものに触れあっていたり身体を動かし話し合っていた。

 京はと言えば信じられないと言うように言い、飛鳥も無理もないが本題は別にあるなと言うように言った。

「そう言えば、飛鳥さん? あなたは何者なんですか? まさか、死神とか―――」

「違う。それにしてもだ。お前たちはここにいつからいた? どうしてここに?」

「わたしは30年ほど前に、交通事故で死んだんです。それで死んだ後気づいたらここにいて、遺影や遺骨、泣いてる父や母を見て胸が苦しかったです。だけど、あの世みたいなものに行けなくて―――」

 飛鳥に眼を向けられる中で瑠海が飛鳥に質問し、少し心配そうな瑠海に対し、心配するなと言うように飛鳥が返し、聞きたいことは別にあると言うように聞くと、瑠海は自分のことを話し始めた。

「八重は15年ほど前ここに引っ越してきた母子家庭の娘さんです。よくはわからないんですか、急性の病気だったみたいで、夜中にわたしが見ている前で―――」

「瑠海さんのせいじゃないですよ? 気付くとここにいたのはわたしも同じなんですから?それにお母さんだってわたしと一緒にで苦しそうだったし、わたしが死んで悲しいけどどこかでまだ生きてると思います。それにお姉さんができたみたいでうれしくて―――」

「わたしたち死ぬのが嫌なのは当然なんですが、もう死体もなく、何年も経過していて世に言う未練みたいなものもなくあきらめているんですが、さっきも言った通りであの世みたいなものに行けなくて―――」

 瑠海は隣に座っている八重のことも簡単に説明する中で申し訳ないと言うように言うと、八重は言う通りに気にしないでと言うように返し、瑠海もありがとうと言うような表情の中で飛鳥に事情を説明した。

「わたしはさっきも言った通り死神ではない。だけど、そう言った組織とは一応関わりを持っている。だけどお前たちを回収するかと、担当の人間たちや部署に伝達してどうにかなるかと聞かれたら疑問だ。」

「―――え?」

「お前たちは世に言う突然死だ。そう言った管理をしている人間や部署が把握していない場合があるんだ。お迎えが来るのは最悪天寿の時期を待つ必要もあるかもしれない。」

 瑠海の心配そうな表情に対し飛鳥はと言えば少し冷淡に返し、瑠海がもしかしたらたすかるかもと言う表情をしていたが、それはどういうことかと聞く中で、飛鳥は悪いがと言うように返した。

「天寿って?」

「寿命のこと。普通に生きてたら死ぬ年齢と考えていいですか? 飛鳥さん?」

「そうだ。」

 八重が意味が解らないと言うように聞くと瑠海はそれはねと言うように教えた後再確認するように飛鳥に聞くと飛鳥はそれで間違いないと言うように即答した。

「―――ぁ?」

「心配するな? 追い出したり苦しめたり、はずかしめたりはしない。わたしたちは味方だ。信頼していい。それに、あわよくばお前たちにこの時勢を堪能させてあげられるかもしれない。」

 微妙な状況だなと言う瑠海の表情に対し不意に飛鳥は瑠海の頭に触れたかと思うと少し強くなでる中で言う通りに心配するなと言うように言った。

「―――堪能?」

「まあ、とにかくだ。夜も開ける。わたしも一度戻る。京、悪いが彼女たちを頼んだ。」

「え?」

 瑠海がどういう意味かと言う反応の中で、飛鳥はほかに仕事があるからと言うように歩き出し、京はと言えばなんと言いましたと言うように反応する中で飛鳥はゲートを開いていた。

「桜には話しておく。それと効果はそろそろ切れる。あまり変な格好で歩き回ると実体化した時に殴られるぞ? いいな? それじゃあな?」

「―――ぁ?」

 飛鳥はと言えば心配することは何もないと言うように言い、京が待ってくださいよこんなことが突然起きると言うか、女の子2人を不意に押し付けられても困ると言うように声をかけようとする中で、飛鳥はと言えば姿を消した。

 飛鳥の姿が見えなくなり、京は改めて瑠海と八重の2人を見直すが、2人はと言えばもうしわけありませんと言うような表情で京を見ていた。

 2人と表現したが、飛鳥たちの言う言葉が正しいならば幽霊で、人数に換算されるかと考えると疑問だと言えた。


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