怪しい宗教団体とかの方がまだましだ。
一番大切なことは桜と話すことだと京は考えた。
昨夜起きたことを現実だと受け止めると言うか、桜は十二分に実在し、怪物もまた襲ってくるとも言われ、桜が見せたあの大量の書類が入ったケースと大量の紙幣が入ったケースも言うまでもなく実在していた。
後は桜の言うわたしたちは未来から京とこの世界を守りに来たと言う話で、整理すると奇妙な怪物と未来から来た戦う少女と世界存亡と言う話で、京と言うか、どこのだれにでもだが信じられない話なのは言うまでもなかった。
「―――ターミネーターを知っていますか?」
「?」
部屋に帰り、ひなにメールを送って後はと言えば昨日の話しの続きをしようと京が桜に言う中で、桜は少し間を置いたがそうですねと言うように聞いたが、京は突然意味不明なことを言ったと言うように反応するしかなかった。
「映画でしょう? 殺人ロボットが未来からやってくるって言う―――」
「そうです。よかった。見ているんですね?」
「―――」
質問され京は一応知っているけどと言うように返すと桜笑顔でよかったそれなら話が早いと言うように返す反応するが、京は話しの経緯が読めず、言葉が出なかった。
「その中で未来から来た兵士が警察に逮捕され取り調べを受けた時、信じてもらえない場面が存在するんです。わたしはまさにその状態で、あなたは警察官と同様の状態と言えます。」
「―――――まあ、信じてもらえないよね? でもそんなシーンあったかな?」
「映画1作目の中盤です。それと普通に話しても頭のおかしい人間としかみなされません。関係して2作目では主人公の母親がそのために精神病院に入れられています。」
桜はと言えばそんな京の表情も読めてないと言う笑顔で話し始め、京はと言えば確かにそうだが少し疑問だと言うように言う中で、桜は話しを続けた。
「京さん。信じてもらえませんか? 無理があるのは百も承知ですが、昨夜の一件を見てなお否定しますか? うそから出たまことと言う言葉も存在しますよ?」
「―――最後のは少し意味が違うと思うんだけど?」
言うとおりに真剣に信じて欲しいと言うように言うが、京もそうだけどまだ少しと言うように返した。
「―――――」
「―――」
「そんな期待する眼で見ないで―――」
返した後京は桜が再び開いていた書類のケースに手を動かし、数枚の紙を手に取りなにが書かれているんだと見ようとすると桜はよかったと言うような表情で、京はそんな顔されても困ると言うように返した。
『ゲート理論
Generative
Automatic
Transporter
Energy And Entrance
時間航行を可能にした技術原理基礎』
『ディメンションモンスター
時間航行技術実用化による生態系異常で
誕生したとされる怪物で主に恐竜に酷似した、
「ソー」と仮称される怪物などが存在する。
生態系と食物連鎖と時間航行の影響理論基本』
『正確な身分を特定の人間に周知させる。
時間航行を実現していない時代に置いて、
時間航行者の事実とは虚言妄想、果ては狂言と、
判断されるため細心の注意が必要である。
精神医学と時間航行の虚偽性の事実論』
大まかにと言うように京は眼を通すが、本当なのかと言うようなことがたくさん書かれ、対応に困るの一文字だった。
「―――――?」
「―――?」
困るとは言え昨夜のことを踏まえると事実として受け入れ、桜とどう言ったことになるのかと考えている中で、不意に後ろから少し大きな物音がした。
桜も少し遅れて反応したのだが、少し柔らかいものが高い場所から落ちたような音で、近くにそんなもの置いてないよなと言うように京が振り返り、何ですかねと言うように桜も眼を向けた。
「―――いたた―――?」
「?」
「ぇ?」
眼を見開くか、眼を細めるか、どちらにしても京の眼下には桜に続いて本来ならばこの部屋にどうしてあらわれたかわからない存在と言うか、正確には肩よりも長い髪の女性が落ちてきたような雰囲気で床に座っていた。
正確に言うと少女と言う方が妥当で、年齢は高くても20代前後半ほど、まるで高い場所から落ちて着地に失敗したと言う雰囲気で京は当然として、桜もだれだと言う反応をしていた。
「―――あ!? あんた!?」
「?」
学校の制服のような服装をしていて、京は高校生で学校帰りかなだけどどうして僕の部屋にとみていると、少しして彼女もここどこと言う表情をしていた中で京に眼を向け、立ち上がり近づいてきた。
「!?」
「あんた何者? ここどこ!? わたしに何したの?」
君はいったいだれだと京が言いかける以前に少女は不意に京のネクタイをひっぱり、それは止めてと言う間もなく少女は突然質問をして来た。
「最近変な夢みるし変なと言うかすごいことできるようになっちゃったけどそれであんたが出て来る夢見たの! 何か知ってんの!? これも何かの縁よ? 人には言えないし知ってるならなんか言いなさい?」
「―――し、知らない、知らない? 知らないから離して!?」
「ホント? うそだったら承知しないはよ? 黒焦げよ? 百叩きよ? 女にしてやるはよ!?」
話せと言うように京が少し暴れる中で少女は逃げるなと言うようにネクタイをひっぱりながら質問するが、京はそんなこと知らないと言うとおりに返すも、少女は本当かと言うように再度質問した。
「―――――わかった。だけどどうなってんのよ? これ―――? テレポート?」
「―――桜―――」
「わたしの知り合いではありません。だけど、ある意味関係者だと思います。あなたとの。」
京と少女は質問と返答を少し繰り返したが、少女はネクタイから手を離すが納得できないと言う物言いで、京は桜にこれだれと言うように聞くが、桜はなんとも言えないと言うように返した。
「―――?」
「桜?」
「スキャンして見ます。」
返す中で桜は少女に歩み寄ると、不意に身体のどこかから機械の電子音声のような音が聞え、何かと少女が反応する中で桜は危険なことではないですからと言うように返した。
「―――ちょっ? なにこれ? アニメ?」
「桜? いいの?」
「―――――」
返す中で立体映像の画面が桜の顔の前の当たりに出てくると、黒字の映像に複雑怪奇な数字や文字、グラフが出ていて、どこのだれが見ても分析していると言う映像が出ていた。
少女がおどろき、京が見せていいのかと言う表情の中で、桜は問題ないと言うように映像を見ていた。
「―――ああ? なるほど?」
「何がなるほどなの?!」
「そうだよ!?」
少しして映像から計算と化して結果が出ましたよとでも言うかのような音がすると映像の動きが止まり、分析結果のような物が出ていて桜が1人で納得し、少女が意味が解らないと返し、少女も同じだと言うように返した。
「―――えっと? ひとまず名前。桜、わたしは桜、佐藤桜。あなたは? この人は京さん。高橋京さん。」
「―――なんか調子狂うはね~? まあ、ともかく、結月、伊東結月よ?」
少女の反応に対して桜はと言えば冷静で、名前を名のり、京の名前も教え、少女は言うとおりに少し調子が狂うと言う表情の中で名前を名のった。
「結月さん。最近自分の身の上で奇妙なことは起こりませんでしたか? 妙に勉強ができたりとか、運動神経がよくなったりとか、感や運、それに身体がよくなったりとか―――?」
「―――!?」
確かに名前がわからないと話も進められないのはわかると言うような表情を結月と名乗った少女が向けている中で桜が不意に意味不明な質問をすると、結月は大きな声を出しはしなかったが、どうして知っていると言う表情を見せた。
「図星ですね?」
「何? あんた? 何か知ってんの? さっきのアレで調べられたの? どうやったの? あんた何者? それとこのこいつ、この人は?」
桜は思った通りだと言うように言うと結月は何が思った通りだと言うように桜に勢いよく問いかけた。
「―――端的に言うと、あなたはの神の力に目覚めたんです。」
「かみぃ? カミって神さまの神!?」
「はい。それと京さんはこいつではなく、わたしの仕事の対象の1人で、あなたは彼とわたしの感覚に引き寄せられてきたんだとも推測されます。」
桜は結月の問いかけにまずは何か知っているのかと言う部分から答えたようで、結月が意味が解らないと言う反応の中で、桜は言葉を冷静に続けていた。
「神?!」
「―――神なんてたくさん存在しますよ? 八百万と言う言葉を知らないんですか? 付喪神とか、神社の神の中には歴史上の人物も存在しますよ?」
「そうじゃなくって、日本の歴史とか文化とか宗教の話しじゃなくって、この子が神ってどういうこと?」
京も同じように聞くと桜はそんな変な反応しなくてもと言うように返すが、京はそれでも納得できないと言うように返した。
「神は実在していますよ? 人間とのハーフとかもいますよ? それと時折いるんです。彼女みたいに不意に目覚めたり、どこかから風邪みたいにもらって来たりする人。」
「意味が理解できないんだけど!?」
「意味が理解できないんだけど!?」
桜はと言えば冷静に返すが、京と結月が余計にわからないと返し、桜はわたしに言われても困ると言う慌てた表情を見せた。
「―――こ、これがじぇねれーしょんぎゃっぷと呼ばれるものですか?」
「違うと思うから。じゃあ彼女がここに来たのはそのせいなの?」
「はい。そうです。」
言ったことをどうしてわかってもらえないのだと言う表情の桜に対して京はもういいからこれだけは答えてと言うように質問すると、桜はそれだけは間違いないと言うように返した。
「それにしても神って―――」
「目覚めるって―――」
「―――お2人には事情を理解してもらうにはまだまだ時間がかかりそうですね?」
京は他人事と言うか、日常的にありふれた話や時代遅れだと言うように言う桜に対して言葉が返せず、不意に現れた結月も話しを簡単に聞いたが理解できない状態で、桜はと言えば言う通りの表情をしていた。
京はと言えばひなが安全地帯にいてよかったと思い、結月はと言えばまだ状況がよくできておらず、どちらも次に出す言葉が出なかったが、桜はと言えば2人に対して心配はいらないと言うような笑顔を向けていた。
時が過ぎるのは早いもので、外は夕方が終わり暗くなり始めていた。