贅肉な優しさ
贅肉な優しさ。
それは、砂漠の一滴の水。一滴でも、水は水。持って来てあげたんだから、優しいでしょ?
相手の顔は目は、たりていないと言っているはず。というか、それは、自分が一番分かってるはず。
一滴の水。
一滴の水。
全くの無意味じゃない。愛があれば。ほんの、なぐさめには、なるかもしれない。しばらくは、耐えられるかも。
だけど、その後………。その後が大事。
その後、何もないなら、怒りがくるだろう………。
そして、また、一滴の水。
『いらない』
その人は、そう言うだろう。
そうなんだ。砂漠で一滴の水じゃ、助ける気がないのと同じ。
どんな、状況だ??
こっちだけピンピンで、相手だけ砂漠って…………。
とにかく、苦しい状況に立たされている人間に、砂漠で一滴の水をあげて。何かしたような気になっているのだとしたら、それは、贅肉な優しさだ。その水、千倍よこせって、ことだ。動けって……。じゃなければ、ほとんど何もしてないのと同じだ。邪魔だ。って、こと。
別に、太っている人が悪いって訳じゃないからね。どんな、状況だ???
誰かの手助けは、色々と取り敢えず難しい。
終
百滴の水を、七往復、八往復として、何回もあげられたらいいよね。