第三十一話 自称ポーション革命!
双子王子殿下! 貴方たちは歴史を変えるポーションの生成に関わったのです! 共にこの苦境を乗り越えて、実用化まで漕ぎ着けようではないですか!
「……………」
第三王子『とうとう第二聖女のお姉様の頭が………大変なことに……』
第四王子「とんでもない方にぶっ飛んで行ってしまった。どうする?」
三王子『どうするもこうするも、見て見ぬ振りが一番無難なんじゃないか?』
四王子「人類の夜明けとまで言い切ったぞ」
三王子『………そこまでは言ってないだろ? メレディス盛るなよ?』
四王子「盛りたくもなるだろ……。僕らの二留が決定した瞬間だ」
三『それを言うなよ、泣きたくなる』
四「ここはシルヴェスターお兄様にお願いして、このポーション作りも単位として認めて貰うしかない」
三『身内の越権行為と言われるぞ』
四「越権行為じゃないだろ? 真実単位以上の努力だろ。これが認められずして何を認めるというんだ」
三『……まあ、一応駄目元で言ってみよう』
四「その覚悟が駄目なんだよ? 駄目元じゃなくて絶対通すと決めてからあの手この手と交渉するんだ」
三『………』
独り言というか……、二人言は終わった? 一応言って置くけど全部聞こえたからね……。留年の事は私からも学園長先生に相談して置くからね。全然聞き入れられなさそうな雰囲気だけど。厳しい方だから……。
夜明けのポーションか……。
「……じゃあ、このポーションの開発コードは『暁』で良い?」
「ちょっと待ったっ」
同時に二人の王子から声が上がる。
「暁はエース家を示す言葉ではないですか? 彼の領城の名が通称暁ですよ? 色もそういうイメージですし、僕らがこれだけ、これだけ苦労をしそうな未来が見えているのですから、違う名にして下さい」
「……じゃあ、双子にちなむ?」
「いえいえいえ、流石にそれも。やっぱり第二聖女のお姉様が発見したものですから、お姉様の名にちなんだコードネームが良いですね」
「……私の名?」
ロレッタじゃコードネーム処か紛らわしくて呼べない。
「じゃあ、ブラックキャットとか?」
「それの何処がお姉様なんですか?」
……結構キーになった存在なんですけども。
「じゃあ、プリンスで良くない? だって開発コードだよ? 本決まりじゃないし……」
「……呼ぶのが恥ずかしいから嫌です」
「………」
じゃあ、とにかく『モーニングスター』辺りで良いか? 売り出す時はもう少しお洒落に『光の雫』みたいな……いかにも飲みたくなる名に変更したいし……。ちょっとピンと来ないかな? 闇を貫く光みたいなイメージなんだけどな……。
暗闇の中でも仄かに明るく照らし出す『蛍』なんかも良いかな? 飲む薬に虫の名は駄目そうだけど、開発名だしな……。好きなものならなんでもありかな?
「よし、じゃあ、始まらないからコード名『蛍』にしよう!」
え? ポーションに虫の名前?? と双子は絶句していた……。
良いんだ。気にするな。虫で進もう……。








