表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/68

ソフィア4歳。咳き込む発作や発熱することも月に一度くらいになっていた。それでも同年代の子供に比べれば体力がなく、部屋で本を読んで過ごす日が多い。

特に植物について書かれた本が好きだった。

庭では兄や兄の友人たちが元気に走り回り、模擬刀を打ち合う賑やかな様子が日々伝わってきたが、ソフィアが庭に下りれる日はあまり無かった。



ソフィアはあの夢をみることが増えていた。寝込んで苦しい時にみた夢…今は毎日のようにみた。

……夢の中の自分は成長していた。「サラ」と呼ばれていたので名前なのだろう。

幼稚園という場所…今の自分くらいの歳のサラは周りの子たちと比べると、青白い顔色をしていた。幼稚園でもよく熱を出し「お母さん」が迎えに来る。

夜、寝ている時も発作を起こした。「お父さん」が車という物に乗せて病院と呼ばれる白く大きな四角い城?に連れて行く。

私は苦しくて苦しくて…途中から眠ってしまった…

次に起きた時は口に酸素マスク?をして、手には点滴という細長い管がくっついていた。

でも、もう苦しくない。良かった。それでも一週間くらいは病院に居て、苦い薬は飲まなければならないと言われた。入院と言うらしい。

あぁ…この苦しい感じは今と同じだ。この夢にみていることは私がどこかで体験したことかもしれない。

ソフィアは何となくそう感じるようになっていた。

小学生になっても何度か発作で入院していた。発作を起こす回数は減ってきたが、発作の苦しさはサラの恐怖だった。入院中の心細さも辛かった…寂しかった。

体質改善をと色んなこともしていた。苦い薬草茶を飲んだり、栄養バランスに気をつけたり、体力を付けるために出来る限り運動もした。


そんな夢を繰り返しみていた…

(サラはどこに住んでるのかしら?お話ししてみたい。……それともサラは私なのかしら?夢なのに体験しているように感じるわ…他の夢ってもっとぼや~ってしてるけれど…)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ