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創生の魔法。
新しい物を生みだすことができる。材料を間違えなければ、強い魔力を注いでイメージした物が創れるのだ。
そのため、ほとんど存在しない。数十年、長ければ数百年に一人生まれるかどうかとされている。
「━━━━━━きたー!!━━━━━━ !!!」
やったわ。前世の記憶を頼りに創れる物がたくさん!!。メモメモ。あーっ、ここにない。もうっ。
やりたいことがいっぱい。欲しい物がいっぱい。これで健康に近づけるかもしれない。
嬉しい―――!!
あっっ、でも魔力がまだ足りない…だろな。
材料調達も時間がかかる。
………よし計画だ。まずは健康な身体にするために必要な物を、うん、やる。私はやれる。
一人でうんうん頷く。サラの記憶も思い出したせいか、自信が漲るようだ。若干、性格も変わった気がする。
ポ 『そろそろ、戻ろうよ。僕眠い。』
ビ 『そうだね。明日はソフィアの誕生日だし早く寝ないとね。』
ト 『じゃあ、もう行こう。』
ソフィアが、んっ?と顔を傾げると
パァーっと再び光に包まれる。そっと目を開いたら自室のベッドだった。
随分と時間が経った気がしたが、時計の針はあまり進んでいなかった。
「まさか夢?」とびくりとしたが、お腹の上にビビ・トット・ポポの丸まって眠る姿があった。
良かった。
色々と考えようとも思ったが、明日は誕生日会。皆んなが一生懸命準備してくれ、何より楽しみにしている。元気に朝を迎えられるよう今は寝よう。
流石に疲れたのか、ソフィアは深い眠りにおちた。
次の朝ソフィアが目覚めると、ビビたちの姿はなかった。
しかし確かな自信と知識が自分の中にあるのを感じて、間違いないとソフィアは思った。
ソフィアの5歳が始まった。