少女の初恋と脳内会議室
皆は自分の頭の中がどうなっているか気にしたことはないだろうか?
我々の頭の中では常に会議が開かれている。
そう、我々の頭は会議室なのである。
会議時間は約0.5秒。
その会議で決まったことを受けて我々は常に行動している。
そんな会議をちょっとだけ除いてみることにしよう。
今日は試しにある少女の脳内会議室を除いてみよう。
「大変だ!緊急会議を開く!みんな集まってくれ!」
こう呼びかけをしているのは、”感情”である。
すると体の色々なところからみんな会議室に集まる。
会議室に集まるのは”司令官””感情””運動””知覚””記憶”のそれぞれのリーダーである
集まると感情が要件を話し出す。
「今出たデータなんだがどうやらこの体の感情が異常なほどの検知を感じている。」
と言いデータ表を出した。
「おい、記憶。こんなに感情が高まったのはいつ以来だ?」
と司令官。
「人生初と思われます!こんな検知これまでにないのにどうして?」
と記憶が焦って言う。
「この異常なデータが出てたとき一体何が起きてたんだ?なにかデータはないか?」
すると
「我々知覚のデータによると感情が高ぶっているときにちょうど目で男性を察知している。そして心拍数も上がっている。」
と知覚が言うと司令官がボソッと言った。
「初恋か…?」
”初恋”
それは自分にとって特別な相手と肉体的関係、精神的関係を持ちたいという欲求を初めて求めることである。
「初恋となると、どうするんですか?司令官?」
「そんなの決まってるじゃないか!告白に決まってるだろ?」
と張り切って言う運動。
「まった運動。恋というものは駆け引きが必要なんだ。」
と司令官が言う。
「恋?駆け引き?よくそんなこと知ってるな?」
と運動が司令官に問う。
司令官は顔を赤くして問には答えなかった。
司令官には何か触れてはいけない過去があるのだろう。
「でも駆け引きってどうすればいいのですか?我々感情には制御できないほどの異常な数値が出ているのですよ!」
「とりあえず知覚。なんとかできないか!」
「できません!これ以上行くと精神的に壊れてしまうかと。」
すると自体が一変!
感情、運動、知覚、記憶のそれぞれが自体が悪化したことを伝える。
「大変です!急に記憶がこの男性のことを”知らない人”から”好きな人”と書き換えられました!」
「危険だ!司令官!俺何もしてないのに手をつなごうとしている!」
「心拍数が上がってます!どうしますか?司令官!」
「感情が高ぶってます!制御ができません!」
「なんて大胆な体なんだ、こいつ!とにかく手をつなごうとしているのならば駆け引きという考えを捨てて、手をつなげるようにしよう!」
と司令官が司令を出した。
これにて会議は終了。
一体どうなるのやら。
「緊急会議を開く!」
そういったのは知覚だった。
「現在相手の男性から『ごめんなさい。君に興味ないんだ。』という言葉が放たれました。」
その瞬間、脳内会議室が急に冷え切った。
それは初恋が一瞬で破れたショックで流れ出た冷や汗によるものだった。