僕はやけくそになりながら相槌を打った。
いつも、僕は君のいいなり。
何をするにも、何処に行くにも、君が言うがままに、、、。
僕の意見なんか? 君は聞いてくれない。
・・・もともと僕は。
優柔不断で、1人だと何も決められない性格。
だから! 僕の男友達にも彼女になる女性は、しっかり
していて、自分の考えを曲げない女性がいいと言われ続
けてきたんだ。
そんな時に、今の彼女と出会ったんだよ。
彼女は強情で、人の考えを聞いていない!
自分の考えが1番だと自信がある女性。
僕とは正反対の女性だ!
だから! 僕は彼女と付き合ったのに、、、。
告白は、無理矢理彼女が僕からしろと! 命令口調で言われる。
僕は、彼女に強制的に告白して、付き合う事になった。
・・・まだ、僕が彼女を好きかどうか?
悩んでいる時にだよ。
そこからは?
彼女に脅されるように、とんとん拍子に進んでいった。
僕の仲がいい親友2人に、紹介する羽目になったり。
彼女の母親に、会わされたり。
僕の友達と彼女の友達で、飲み会を開いたり。
彼女に、僕の彼女だと紹介されたり。
・・・なんで? こんな事になってんのかな?
デートで、何処かに食べに行っても。
僕の食べたい物は出てこない。
彼女が、勝手に決めてしまうから...。
何処に行きたいとか? 何をしたいとか?
僕には、お構いなしな彼女なんだよ。
僕は、一生!
彼女のいいなりのまま生きていくのかな?
そんな事すら、考えたことがあるんだ。
他の人からしたら、、、?
好きでもないなら、別れればいいじゃないか!
と言われてしまうだろうけど、、、。
・・・だけど?
彼女はそう簡単には、僕と別れてはくれない。
都合がいい彼氏が、欲しかった彼女にとって! 僕を手放す事は
絶対にないのだろう。
僕は、彼女にいいように使われるし。
それなにり、頼りにもなる!
僕よりステキ男性が彼女の前に現れたら?
別の話かもしれないが、、、。
・・・いや? 待てよ!
そう考えているという事は? 僕は彼女の事を好きじゃないと
いう事なのか? 僕の身代わりが欲しいだけ。
それなら?
用意してみようと僕は思い、彼女の前に僕よりも言いなりに
なりそうな男性を連れて彼女に会わせてみたら!
・・・そうすると?
彼女が、僕の耳元でボソッとこう言った。
『・・・しょうがない! 幹登を解放してあげる! 私の事を
好きでもない男とずっと付き合っていくのは? 私も辛いから。』
『・・・えぇ!?』
僕は、ハッと横を振り向き彼女の顔を見た。
彼女の目線は、既に新しい彼を見つめていた。
僕は彼女に少し経って、別れを告げられる。
『・・・ごめん、ずっと! 幹登を束縛し続けてきて、やっと
解放してあげられるわ! 私、束縛する女だから! 付き合う男は?
そういう男しか無理だし! あの彼だったら、上手くいくと思う。
だから、私に幹登はあの男性を会わせたんでしょ? それで
いいよ! 彼も私の事、まんざらでもなかったみたいだし! 少し
私が押せば! 付き合えると思うから。』
『・・・・・・』
『急に泣かないでよ! 私が泣きたいぐらいなのに...。』
『・・・ごめん。』
『___うんうん、私も悪かったし! 幹登もステキな女性
と付き合いなよ! 私よりもステキな女性とね!』
『・・・ううん。』
『私が、幹登をフッてやったんだからね! 有難く思いなよ!』
『・・・うん。』
『___じゃあね!』
『・・・瑠以?』
『___何?』
『・・・もう一度、僕たちやり直せたりしないかな?』
『フフフ、無理! ごめんね。』
僕はやけくそになりながら相槌を打った。
彼女は、僕にニコッと笑って家に帰って行った。
【・・・まさか!? 僕はなんてバカなんだろう! ここにきて!
気づくなって! 僕は、彼女の事をちゃんと好きだったんだ。
誰よりも彼女の事を想っていた。気づくのが遅すぎたのかもしれない。
それでも、僕は彼女を忘れて新しい恋を見つけようと思う。
直ぐじゃなくても、彼女よりもステキな女性を見つけて。
だって! 彼女との最後の約束をしたから。】
今まで、ありがとう!
鈍感な僕は、きみをちゃんと好きだったんだよ。
それは、間違いなく! 事実だからさ!
最後までお読みいただきありがとうございます。