4本目・出会った二人
初心者です。温かい目で見てください。
第1試合目、アッセン国側
ユーノ:「…すまん。」
ゲンブ:「よく負けたな」
ユキ:「まぁまぁしょうがないよ」
シュウ「…」
1試合目負けたアッセン国側は不穏な空気が流れていた。
ユキ:「次は私だね!ユーノの分も勝ってくるよ!」
天使のような笑顔で言った。
ゲンブ:「次負けたら終わりだかんな」
ユキ:「分かってるって!」
「2試合目開始します。選手は舞台にきてください。」
ユキ:「それじゃあ行ってきまーす!」
ユーノ:「頼んだよ。」
ゲンブ:「へますんなよ」
シュウ:「行ってら」
〜舞台〜
「それでは選手の二人前へ。」
「互いに礼」
「はじめ!」
2試合目・ユキ対メグの対戦が始まった。
メ:「よし!いくよ〜」
ユ:「うん!」
メ:「雲核」
ユキの周りに無数の雲が集まる。
ユ:「形状変化・細剣」
メ:「雲集」
ユキの周りの雲がユキをめがけて動き出す…
ユ:「剣乱舞!」
むかってくる雲を斬撃で一瞬にして消し去る。
メ:「やるわね!」
ユ:「それはどうも!」
ユキが距離を詰める…!
ユ:「剣突点」
メ:「キャ!」
ユキの剣突きをギリギリ避けたが、
ユ:「剣乱舞!」
もう一度剣乱舞を放つ。!
メ:「雲渦!」
技を放っていたが、ユキは雲の渦に飲まれてしまった。
ユ:「くっ」
メ:「雲核、雲集!」
ユ:「ァァァァ!」
メグの攻撃が決まった。
ドサッ…
ユキは倒れた。
だが、、、
キン。
ユキ:「まだよ」
地面に細剣を刺して杖変わりにして立っている。
メグ:「嘘でしょ…」
ユキ:「ハァハァ…」ギロッ
メグ:ビクッ
メグが怯んだその一瞬スキが生まれた。
ユキ:「剣突点!」
ドシュ!
メグの体を突き刺す。
メグ:「くっ」
ユキ:「剣線」
剣の線をなぞるようにユキが詰め、メグを斬った。
メグ:「…」
ユキ:「ハァハァ。形状終了」
血のついた細剣がただの棒に戻る。
「勝者・アッセン国のユキ!」
メグの方に手を伸ばす。が、手を借りず自分で立った。
メグ:「次は…勝つわ…」
ユキ:「えぇ。」
メグは救護室に行って休み中だ。
レイト:「ここまでやるとはね。」
ゲノム:「…」
不思議とテンションは下がるどころか上がってきた。
強い奴らばっかりでとても嬉しかった。
「ここで昼休憩です。13時半から開始致します。」
そうアナウンスが流れたので、ゲノムはメグの様子を見に行き。俺とレイトはそれぞれ昼食をとることにした。
ガヤガヤ ガヤガヤ
食堂に来たが人が多く席が空いてないのでたまには外でご飯食べようと思い、国境のギリギリの所にベンチがあったので腰を掛けた。
(それにしても、あの形状変化と言ったかあの棒は厄介だ。だが、色々な武器に変化するのは無理っぽいな。多くても2種類だろう。)
そう考えていたら、
?:「すいませんここ座ってもいいですか?」と聞いてきたので、
「どうぞ」と答え。
「ありがとうございます。」と彼女はニコッと笑った
?:「……ノール国の方ですよね?それも最終戦に出場する。」
「うん。そうだよ。君はアッセン国の者だね?」
?:「はい!私メイって言います!」
「俺はトモキだ。よろしく。」
メ:「トモキ君はどうしてこの大会に参加したの?」
一応敵国に喋るものではないな。と思ったが、自然と口を開いて喋った。
「俺はこの王国を平和にしたい。アッセン国とノール国の人々が無残に死んでいくのが嫌なんだ。そのためにいないと思うが同じ考えも持つ人に知ってもらうため、この大会に出た。」
メ:「…」
メ:「でもアッセン国とノール国は仲悪すぎるし、、」
「戦争が終わった100年後には仲良くできるようにしたい。その第一歩を作りたいんだ。」
メ:「フフ」
また笑われるのかな。と思っていたが
メ:「実は私もそう思ってたんだ。どちらのも仲良くして欲しいって。」
とても驚いた。今までアッセン国の人達に蔑まれてきたが、こういうやつもいるのかと思い嬉しくなった。
「だろ?笑」
メ:「うん笑」
メ:「でも私は何も行動してない。トモキ君みたいに行動力もないし、思ってるだけ。」
メ:「自分が情けなくてしかたないよ。」苦笑いしながら言った。
「じゃあ、一緒に変えよう!この国を」
メ:「え?」
自分でも何言ってんだとは思った、だけど同じ想いをもった人が目の前にいる喜びがこの言葉を発したと思う。
「初めてなんだ、同じ考えをもってる人は。」
メ:「でも私はあなたの敵だよ?」
「関係ないよ。敵か味方かなんて人が決めるんだ。国じゃない。」
メ:「ふふ」
メ:「うん!いいよ。協力してあげる笑」
「でもどうするか。何をどうすればいいか…。」
メ:「じゃあ連絡先交換して!」
「は?」
メ:「お互い情報とか色々連絡したほうがいいじゃん?動向を見守るみたいな。」
「まぁそうだけど、お前が正しい情報をくれるか分からないだろ?」
メ:「とにかくいいの!ほら携帯出して!」
携帯を渋々だす。
メ:「ありがと」
「んでどうするんだ、嘘情報を流されたらたまったもんじゃないぞ。」
メ:「とりあえず確定的な情報ならいいんじゃないかな?写真をつけて送るとか電話しながらとか」
「分かった」
メ:「それじゃあ試合頑張ってね!」
「それ敵に言う?」
メ:「敵か味方かは自分で決めるんじゃないのー?少なくとも私は敵ではないって思ってるよ。」ニコッ
「そうか。」
昼食のパンが食べ終わったので、その場から動こうとした。
「頑張っとくよ!」ニコッ
生きてきた中で1番最高の笑顔を彼女に送った。
それから控え室に戻っても、彼女の笑顔は俺の頭の中に鮮明に残っていた。
読んでいただきありがとうございました。
主人公とヒロインが出会いましたね!もう少し、打ち解けるまでに時間がかかるルートを考えてたんですが、時間がかかりそうだったので省きました。ごめんなさい。
次回はレイト対ゲンブ、トモキ対シュウを書きます。お楽しみに〜