もし科学技術の進歩した社会に勇者が強制転移させられたら
「な、なんだ?」
足元に魔法陣のようなものが浮かび上がっている。
もしかしてこれがいわゆる異世界転移というやつなのだろうか?
さっきまで教室にいたはずなのにどこか違うところの風景が広がっている。
しかしよく見ると風景は俺が思い描いていたようなファンタジー的なものではなく、周囲はコンピューターや機械類のですで埋め尽くされており、とても今代的であった。
立ちすくしていると、男が一人やってきて唐突に俺に襲い掛かかり体を拘束してきた。
「いきなり何するんだ?やめろ、やめろったら。」
俺は抵抗するが男の力は強すぎて逃げ出すことができない。
するともう一人研究者風の男がやってきて、言った
「いきなりすみませんね。しかし運が悪かったと思って諦めてください。」
「どういうことだ?頭が混乱して何が何だか分からないのだが…」
話飛びすぎだろ?
「あなたは実験台として呼び出されたのです。いやこの言い方は正確ではありませんね。
もともとあなたはこことは違う世界に世界を救う勇者(笑)として召喚される予定でした。しかし、
私たちがあなたを実験台にするために無理やり道をまげてこちらに誘導したのです。これから
あなたには、あの機械の中で実験台として使わせてもらいます。」
「やめろ!!やめてくれ!!俺はまだ死にたくない!」
「呼び出してすいませんでしたね。さようなら。勇者(笑)さん」
「ギャグ作品だからって最後の最後で勇者(笑)とかいうネタで笑いとるのやめろー!!」
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ちなみに彼は突込みの勇者となる予定でした。