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ランキング個人戦にむけて本気モードになるようです

「あ~今日は楽しかったね! もう暗くなってきちゃった」


「そうだな。俺も楽しかったよ……リノア?」


「ん? どうしたの?」


「これ……」


「それは……」


「なんて言うかせっかくの機会だし、付き合ってる証になんかプレゼントしたいなって思って……」


「ライト君……ありが……とう」


「いや、そんなに喜んでくれて嬉しいよ」


「そりゃ喜ぶよ。だって大好きな人からプレゼントされたんだから……ねぇライト君、つけてくれる? ライト君がつけてくれたらもう外さない」


「リノア……分かった」


「……ありがとう」


「うん……」


「おまえらいい加減にしろ!!!!」


 リノアとのデートから一週間。

 最初は少し反省してたかと思ったアレクとセリスはこともあろうに、時間が経つにつれ全くその気配は見せなくなった。

 今ではあの時の事を二人で再現してからかってくる始末だ。

 リノアなんて顔を赤くして手で覆っている。

 という俺も恥ずかしくて顔が熱いけど……。


「いや、あれは名場面だったからな。世に知らせないと」

「そうよ! あんなの世の中の女の子の憧れだわ!」


「何が世に知らせるだ! ここには俺達しかいないだろ!?」


 そう、今この場にはいつものメンバーあの日にいたメンバーしかいない。

 というのも、闘技場で特訓する為に来ているんだから。

 

「じゃあその前の場面にするか?」


「あっ、あのジュースのシーン?」


「アレックス様それはちょっと……」


「いい加減にしろ!!」


 アレクもセリスも度が過ぎている。

 リノアなんて顔

 あの二人はお似合いだと思うけど、当の本人達にその気はない。

 というより、アレクは王子だし決まった相手がいるようだし、セリスは側室なんかで満足するタイプじゃないだろう。

 だから、二人は割り切っているんだろうけど、その割り切りが悪ノリを一層ひどい方向へと運んでいる。

 最近ではセリスの敬語も薄れているくらいだ。

 シリウスはそれを良くは思っていないだろう。


「冗談だって。まぁ今日は今学期に行われるランキング個人戦の対戦表を見せようと思ってな」


「あら? もう出来たの?」


 そう言ってアレクはどこからともなく対戦表を出してきた。


「これは……」

「見事に最後の方までみんな当たらないわね」


 セリスの言う通り、不自然なくらい俺達のメンバーは最後の方まで当たらないようになっている。


「まぁそれに関しては来年の対抗戦を意識した意図もあるのかもしれないな」


「そんなのいいのか?」


「まぁ正直俺もどうかとは思うけど、来年に俺達が無詠唱を披露すれば地位は確立されるだろ?」


「それはそうだけど……」


 それは無詠唱を公にしてしまい、誰にでもできるっていうのを証明してしまって争いの種になりそうな気もするけど……。


「まぁライトの危惧している事は分かる。まぁでも父上は父上で考えがあるだろうしな。悪い方向には使わないさ。変な使い方をすればそれこそライトに闇討ちされるかもしれないしな」


「闇討ちっておまえ!?」


「冗談だ! でも、それほどまでに関係者の中にはライトの力を恐れている者もいる。それこそ簡単に闇討ちできるような魔法が使えるんじゃないかとか、一国を殲滅出来る力があるんじゃないかとかな」


「俺ってそんな風に思われいるのか……」


「そんなショック受けるなって。今さらだろ? それにそれだけ脅威に思っているから、下手なようにはしないさ。それにもし変な動きがあったら俺が止めるさ」


 そう言ってアレクはウインクする。

 そのウインクはなんとも様になっていて、これを見たら女性はいちころにんなるだろうなと思わせる。

 俺にはなんか悪い顔にしか見えないけど。


「はぁ~……あまり期待しないで期待してるよ」

「はは! ほんとライトは失礼な奴だな。まぁいい。どちらにしてもライトは恐れられているから早々変な事は起きないさ」

「そこ強調するなよ!?」


 まったく……それにそれをフラグって言うんだぞ?

 ……ってあんま俺がこう考えるのも良くないな、やめとこ。


「さて、こうやってトーナメント表が出来て、ランキング個人戦の実感が出てきたからな。ここからはみんな別々に個別特訓と行くか」

「あぁ、これから戦う相手にわざわざ自分の手札を見せるのもあれだろ?」

「まぁ確かに」


 戦う相手と一緒に特訓ってのは普通に考えたらおかしいかもしれない。

 でも、これは来年のチーム戦に向けた試合だし、同じ学校で仲間なんだからそこまでしなくてもいい気がするけど……。


「って事で明日からはしばらくみんな個別で特訓だな」


 アレクの言葉にみんなが無言で頷く。

 個別で特訓か……最近あまり練習できてなかったフランの必殺技の練習でもするか。


「……決まりだな」

「まぁみんな異論はないみたいだしいいんじゃない?」

「よし。……じゃあライト、おまえと決勝戦で会えるの楽しみにしてるぞ」


 俺とアレクはトーナメント表を見る限り決勝で当たるようになっている。


「こちらこそ。偉そうな事言ってそれまでに負けるなよ?」

「おまえこそな? ……まぁそれはないか。常識外れだし」

「それってちょっと酷くない!?」


 人の事なんだと思ってるんだよ!


「まぁとにかく、みんなトーナメントで……って事だな」


 アレクの一言でみんなの顔が引き締まる。

 女性陣がやる気になってるのは意外だったけど、こうして俺達はランキング個人戦に向けて個別に特訓する事になった。


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