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第1話 お嬢様の憂鬱

このお話は、お嬢様の憂鬱 上の続きです。



「うわッ!!お、おはようございますッ!」


・・・これはどういう状況かしら。


目をあけると、瑠が私の隣で私の顔をじーっとみていた。


(わたくし)の顔になにか付いていて??」


・・・・自然とお嬢様口調になる。これが自の喋りかただし。


「い、いえ!!なにも!!」


では、なんのために?


そう、聞こうと思っていた。


のに、先にりゅうが喋りだした。


「あの、何の夢、見ていたんですか??・・・」


へッ・・?そーいえば、私、なんの夢見てたっけ。


よくあるよね。


起きると自分の見ていた夢が思い出せないって奴。



「・・・・忘れた。」


「そうですか。それはよかった!」


そういって、りゅうはまぶしいくらいの笑みを見せた。


「何で??」


気になった。


なんで、そんな笑みを浮かべられるのか。


なんで、私の夢ごときに表情豊かに心配してくれるのか。


ああ、いつから私はこんなに憂鬱な気分になっていたのだろう・・


「実は、璃紗さん寝てるとき、泣いていたんです。」


へ!?私が、ナイテイタ?


「それで?」

ああ、なんでこんな言い方になるのさ。

意識しないように意識すると、前の自分みたいな言い方が出来ない。



「はい!やっぱり、泣くような夢は覚えてない方がいいでしょ?」


・・・ああ。やっぱり貴方は、とても優しい・・・




余計に、貴方と私の距離は遠くなる。



いつまでも、過去にこだわってちゃダメなんだ。


昔の自分なら、なんて考えるだろう。


ああ、きっと、こう言うだろうな。



「りゅうくんに、早く相談しなくちゃ!!」って。


そうだ。


前向きなころの私だったら、


りゅうくんに何でも打ち明けてしまうだろう。


それが、告白じゃない事ならば、だが。


しかし、この方法、告白にも使えそうだ。



ゴメンナサイ。りゅうくん。


私には、この荷は、重過ぎました。


だから・・・助けを求めてもいいですか?


この荷をいっしょに抱えてと、言ってもいいですか??


・・・・・伝えたい。


決心は、想いへと変わっていった。



「ねぇ、りゅうくん・・・・」



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