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いち
夏に文研部で出したやつです。データ消えてた\(^o^)/
日常と死は思ったよりも近かった。
昔、小学生の頃、友達と放課後に学校にあった古びた一輪車に乗れるように必死で練習していた。やっとの事で近くのジャングルジムから手を放してよろめきながらもどうにか一輪車を漕いだ。達成感が込み上げてきたその瞬間、視界が消えた。つまり、体勢を崩し私は地面へ落ちていった。正確に言えば校舎と体育館をつないでいたコンクリート製の屋根のない渡り廊下へ。しかも丁度渡り廊下の高さが私が倒れた角度とうまい具合に合致して、コンクリートに頭を強打した。
「いってー。」
私の反応はこれだけだった。保健の先生の所へ行ったわけでもなく、病院に行く事も無かった。しかし、酷く打ったのは確かだった。頭は変形したし、なんだか霊的なものが視えてしまう様になってしまった。
それからというもの私は空気中に漂う不思議な物体ともつかないものと生活してきた。その中で気付いたことがいくつかあった。一つは私が視える人たち(?)と話すことができること。