第一話 出会いは突然に
「ではここをアレン。」
「・・・」
「アレン=リーヴェルト!」
「! は、はいっ!」
居眠りをしていた16歳の少年アレンは突然名前を呼ばれ驚いた。
「まったく、あなたはいつも寝てばかり!私の授業を聞くきがあるのですか!」
怒っているのは歴史担当のアリア先生である。
「ごめんなさいっ!」
「では聞きなおします。今から約一千年前の人と悪魔の大戦はどこでおこなわれましたか?」
「え、え〜と・・・」
「まったく!先週の内容ですよ!もう結構です。では代わりにカイル。」
「はい。」
カイルはアレンの親友でクラス一の秀才である。
「現在、聖地とされているリベリアと言われています。」
「その通りです。言い伝えでは剣聖アランと大魔導士ユアンが当時人が住んでいなかったリベリアを戦場に指定したと言われています。では次に・・・」
ここはライラの村。あまり発展しておらず、緑豊かな田舎の村である。
この世界には悪魔と呼ばれる種族が存在している。悪魔は人を喰らい、大地を荒らす人の天敵だった。一千年前、悪魔の長である悪魔王をアランとユアンという二人の青年がが倒し、悪魔は滅び、世界に平和が訪れた。しかしこの100年の間に再び悪魔が現れ始め、人は悪魔に脅える生活を続けている。
‐キーンコーンカーンコーン‐
授業の終わりを告げる鐘が鳴った。
「終わった〜〜!」
アレンは伸びをして帰る準備をしはじめた。
「ア〜レ〜ン!」
アレンは声のする方を向いた。話しかけてきたのはカイルだった。
「帰ろうぜ〜!」
「はいはい。分かってるよ。」
アレンの家とカイルの家はそう離れていないため、二人は一緒に帰っている。
「しっかしお前はよく寝るな〜。」
「うるせえよ!この秀才め!」
他愛もない話をしながら二人は帰路についた。
†††††
「じゃあな。」
「おう。また明日な!」
アレンはカイルと別れ、家に向かって歩いた。いつものように一本道を進む。しかし今日はいつもと違うことがおきた。
「誰か倒れてる・・・。」
アレンの前には同い年ぐらいの見知らぬ少女が倒れていた。
長かった!今回は主人公アレンの日常でした。彼は教師にとって授業中の要注意人物No.1です(笑)最後に出てきた行き倒れの少女がもう一人の主人公です。この出会いから物語がどうなるのか!?できるだけ早く更新しますので、今後ともよろしくお願いします。