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幼馴染を寝取られたが貞操逆転世界でハーレムを作って幸せになりたいと思う【完結済】  作者: みどりの
第一部 六章 デートでドキドキ? 誤解でハラハラ?
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第89話 ドMだって気付いちゃったんだよね

「まあ取って食べたりしないからこっち来て落ち着いて話そ、恭っち」

 藤岡がテーブルの反対側に移動して椅子に座って手招きしている。

 恐る恐る椅子の後ろから出てテーブルの向かいの席に着く俺。まるで怯える子猫ちゃんのようだ。


「恭っちが記憶がないって気付いてるのはあーしと委員長、あとまるは気付いてるけど気にしてないって感じかな?

 風紀こがらすちゃんは今の恭っちが好きなだけで前のアンタのことを何も見てなかったみたいだから気にしてもない感じかな?

 ゆうきっちは前の多々良恭介のことも好きだったみたいだけど惚れ直したって感じ。

 エロし……陽菜ちゃんは前までは没交渉だったから変わったのは気付いてるみたいだけど記憶喪失レベルだとは思ってないだろうね」

 藤岡がみんながどう思っているかまで教えてくれる。本当にこいつは面倒見がいいらしい。

 ヤバイ、全然理解して(わかって)なかった。油断したら中身が入れ替わってるってバレる可能性すらあったってことか。記憶喪失と勘違いして貰えてるだけセーフって感じだ。


「まあそんな深刻そうな顔しなくてイイって。

 クラスの女子も含めてみんな今のアンタの方がイイって思ってるし、恭っちのことを気に入ってるから。

 あーしだって、あーしに写真コンテストで負けたからっていつまでもしつこく粘着してくるような前までのアンタのことは好きじゃなかったし。

 アンタの方もあーしにだけは絶対筆おろしなんてさせなかっただろうし、何なら指一本触られたくなかったんじゃないかな~?」

 藤岡が言っているが、俺はそこはちょっと疑問があった。


 意外とこっちの世界の多々良恭介は藤岡を異性として意識していたんじゃないだろうか?

 なのに写真のコンクールで負けて、淫フルエンサーとして淫スタグラムでバズってる藤岡を見てコンプレックスをこじらせてゆうきに……可愛い男の子を撮って一発逆転を狙った気がするのだ。


「だからあーしは多々良恭介って男はまだ童貞だと思うよ。

 アハハ……何そんなに心配してるのさ、恭っちが昔の記憶があろうがなかろうがみんな気にしたりしないって。今の関係を信じていいから自信持ちなって」

 ああ、藤岡は本当にイイやつなのだ。と思った瞬間奈落に突き落とされた。


「でも、日曜日にみっつーパイセンにやったことは完全にアウトだから。

 みっつーパイセン日曜の夜寝れなくて月曜のテストボロボロだったらしいし、月曜の放課後にここで仮眠とってたみっつーパイセンと部室にテスト勉強しに来たあーしが会って相談されたんだから。

 それに関してはきっちり叱られなよ。あーしが()()()()いうことじゃないし」

 腕組みしながら見下みおろされるように告げられる。みっつーパイセンって三五みつこ先輩、つまりさんご先輩のことだよな。俺何かやっちゃいました?


「まあ記憶の件で脅して性奴隷になれとか言ったりしないから心配しなくていいよ、前にも言ったけどあーしにはあーしのやり方があるし、()()()()()()()()もあるから」

 笑いながらいう藤岡は本当にさっぱりした輝く笑顔で、そんな藤岡に惹かれる自分がいることは否定できなかった。


「実はさ、あーし病院で恭っちに何回も正座で説教させられて自分が虐げられて気持ちよくなっちゃう、ドMだって気付いちゃったんだよね~

 だから脅して性奴隷にしても意味がなくって、本性ドSの恭っちが自分の意志であーしのことを飼う気になってくれないと。

 ってことであーしのご主人様になってよ、恭っち。もう今までみたいな男じゃ物足りないからお願い」

 モジモジしながら言ってもアウトだ! ちょっとでも可愛いと思った俺の気持ち(純情)を返せ、このドMギャル!


「考えさせていただきます。採用は追って連絡させていただきます」

 そうして二人でふざけながらも数学のテスト勉強に戻るのだった。

 藤岡はどうにか赤点を回避したよ。赤点回避はそんなに高い確率じゃなかったけどどうにかね。

 というわけで藤岡みお掘り下げ回でした。

 掘り下げるほどダメな属性がついていく。盗撮魔のドMギャル淫フルエンサー。どうしてこうなった。

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― 新着の感想 ―
[一言] このタイミングで、観察されていたことのネタバラシをされたのはよかったのでしょうね。 そうじゃなかったら、あとあとにもっと影響出ていたのかもしれません。
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