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幼馴染を寝取られたが貞操逆転世界でハーレムを作って幸せになりたいと思う【完結済】  作者: みどりの
第一部 六章 デートでドキドキ? 誤解でハラハラ?
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第88話 バレバレな演技をしてるのを泳がされていた

 ガタッ……ドサッドタタタタッ!


 椅子から転げ落ちるようにして倒れると藤岡から距離を取って……自分と藤岡の間に椅子を置いて防壁にするように両手でつかむ。

 椅子に身を隠すようにして藤岡に抗議する。

「いきなり触らないでくれ、びっくりするだろう!?」


「びっくりしたのはこっちだよ。まじめに勉強してる女子高生の目の前でそんな美味しそうなおちんちん勃起させて……恭っち完全にあーしのことを誘惑してたよね?」

 藤岡が言う。この状況って元の世界にして考えると、密室で二人きりで勉強会を許可した女子がスカートの中を丸見えにして男子に見せつけて、何ならスカートの中が濡れちゃって……的なここでは書けないような状況になってて、男子生徒が思わず手を出しちゃったって状況!? 藤岡無罪? 俺有罪!

 イヤイヤイヤイヤ! 勝手に触っちゃダメでしょ!?


「ご、ゴメンみお。そんなつもりじゃなくて誘ってなんか……って!? 俺ってみおに筆おろしされちゃってるの!?」

 もっと重要なことに気付いた。勃起したおちんちんを握られたり衝撃的な告白をされちゃったから動揺してすごく大事なキーワード「筆おろし」をスルーする所だった。


 マジか。今日同じ部活ってことを知ったから何かしら関係があったのかもって思ったが、多分女が苦手で若干陰キャだった多々良恭介が藤岡に筆おろしされてたとは……それとも藤岡って元の世界で伝説になっていた「陰キャに優しいギャル」なのか?

 まさか恋人だったりしないよな。だとしたら忘れていたとは言え俺は今まで藤岡に凄く失礼で冷たい対応をしちゃってたんだけど……


 そんな風にグルグル考えていると藤岡がケラケラ笑い出した。

「ごめんごめん。恭っちがそこまで真に受けると思わなくって。アハハハ、アンタやっぱり記憶がすっぽりなくなってるんでしょ?」

 といきなり真相をズバッと突くようなことを言ってくる。なんなの名探偵なの? 真実は一つ?


「いや~病院でさ、委員長に連れられて顔を出した時に恭っちがあーしに対して何のわだかまりもなく下ネタとかに付き合ったり説教してきたりするからおかしいと思ってたんだよ。

 あんだけ同じ部活であーしのことをライバル扱いしてずっと目の上のたんこぶのように睨みつけて来てた()()()がまったくなくなったんだから……写真のコンテストなんかで評価が出るたびに恨みがましい目で見てきてた男がいきなりさわやかでちょっとエッチな好青年みたいになっちゃってるんだもん。

 前までのアンタだったら「恭っち」なんて呼び方なんかしたら絶対苦虫を噛み潰したよう顔をして止めろって怒っていただろうにあーしのことを平気で「みお」呼びしてくるし、いつか確認してやろうと思ってたんだけど、みっつーパイセンの話を聞いて今日が話をするチャンスかと思ってさ」

 藤岡に言われて俺がずっと記憶があるってバレバレな演技をしてるのを泳がされていたことを知った。


 それに「みっつーパイセン」って桜島三五(みつこ)先輩、つまりさんご先輩だよな。さんご先輩も何か思う所があるってことか?

朗報!? 童貞は無事!

童貞膜が存在しないから証明は出来ないけど

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