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幼馴染を寝取られたが貞操逆転世界でハーレムを作って幸せになりたいと思う【完結済】  作者: みどりの
第一部 六章 デートでドキドキ? 誤解でハラハラ?
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第79話 俺の方をチラチラ見ながら歩いている

 陽菜には俺の病気のことも俺に写真を送ったことも学校の皆には伝えないようにお願いして約束して貰った。


 真面目な小烏こがらすやムッツリの岩清水あたりは俺の病気(持続勃起症)のことを知ったなら、勃起時に病気を理由に全力で性的なお手伝いを申し出そうだからだ。

 特に岩清水はあのお世話好きな性格とムッツリ性知識から本気でどんなことでもして御奉仕してくれそうなヤバさがある。俺の勃起が単なる性欲のせいだと思って貰った方がまだ()()までありそうだ。


 どこでもいつでも勃起する変態男子の汚名を着ることをとるか、病気ということになる代わりに貞操の危機となるかは悩ましいところだった。


 とりあえず、今までクラスの皆とは上手くやれて来ているのでおかしな刺激を与えないように陽菜と二人だけの秘密ということにさせて貰った。

「二人だけの秘密……」とつぶやくとにへへと笑っている陽菜がすごく可愛くてなでなでしたくなった(してないけどな)。


 俺の登校3日目はそれまでの二日間と違い、特に大きな出来事もなく皆で昼ご飯もすんなり食べることができ(分量も普通だった)土日を迎えることが出来た。

 来週の月曜日から学年末テストがはじまるが、桜島先輩は意外と余裕があるらしく日曜日は予定通りにデジカメを一緒に買いに行くことになった。

 なので土曜日は一日、テスト勉強とトレーニングに当てて過ごす。


 カメラを買うための軍資金については親戚からいただいた退院祝いが元手となる予定だ。

 川に落ちて溺れかけた際に新型のデジタル一眼レフを壊したことを知ると、少し多めにくれた親戚もいたので中古なら十分な機種が買えるくらいの金額が準備できている。


 そんなこんなで日曜日がやってきた。3月5日の日曜日は朝から快晴。

 桜島先輩とは朝10時に駅の南口で待ち合わせしているので、早めにつくように出掛けることにした。

 女の子を待たせたらいけないし、桜島先輩はボーイッシュで可愛い人だからナンパとかされてイヤな思いをさせたらいけないもんな。


 俺はスキニーパンツに白いシャツを着て、黒のショルダーポーチの中にもし荷物が増えたときのために折りたたんだエコバッグを入れて家を出た。

 家から駅までは少しあるけどブラブラと歩く。この辺りの桜の見ごろは3月下旬なのでまだ桜には早すぎるようだった。


 道行く女性がみんな俺の方をチラチラ見ながら歩いているなと思いながら駅に着いた。

 待ち合わせ時間より30分ほど早く着いたのでスマホでこの辺りのカメラを扱う店を調べながら待つことにした。

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