表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/331

第55話 こんなになっちゃってるよ♡ お・ち・ん・ち・ん♡

「選んだ方おごってあげるわよ~」

 未成年せいとに向かって風俗を()()()とかめちゃくちゃ言ってくる担任教師・26歳(独身)。

 そんなの男に抱かれに行くわけないからレズ風俗一択でしょうが。


 くだらない会話を打ち切ろうと適当に答えようとするとギュっとみなもさんが俺の両手を包み込むように握って「レズ風俗はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心《選択》です」と全く場面に合わないことを言って俺の心の名作を汚してイラっとさせてくる。


 こっちの世界ではルパンがセクシーな格好をしてベッドの中に横たわり峰不二子が「る~ぱんちゃ~ん」と叫びながら不二子ダイブを決めるのだろうか?

 気になったので今度サブスクでチェックすることを頭の中のヤることリストに追加しておく。


 とりあえず握ってきている手を振りほどこうとすると全然手が離れない? ひょっとしてこれ逮捕術使われちゃってる? 腕まで固定されて立ち上がることさえ出来なくなった。


「大丈夫よ。男の子は痛くないし、気持ちいいだけだから。勃起薬クスリもずっと使ってないけど買い置きのがあるし」

 ヤバイ、この酔っ払い戦闘力が高い上に目がマジだ。


「みなも~、食べ終わったら私にも一口食べさせて~。なんかコイツ川に落ちてからイイ感じなんだよね~、一回食べてみたいって思ってたんだ~」

 自分の担任の言葉に復帰二日目の明日から登校拒否になりそうです。


 んふふ~と赤くなって目元が潤んだみなもさんの顔が近づいてくる。いかにもキャリアウーマンっぽいショートカットの美人から必死で顔をそらすが、お酒の匂いに混ざってすごくいい匂いがする……


「ん~……ひょっとして恭介くん興奮してる……こ・こ♡ こんなになっちゃってるよ♡ お・ち・ん・ち・ん♡」

 つつつぅとズボンの生地ごしに下から上に指で撫で上げられる。絶体絶命のピンチ。


「や、止めて…初めては好きな子と……」

 こういう時ってマジでエロ漫画の処女の女の子が言うようなセリフを言ってしまうものらしい……元世界ではヒナとエッチしまくりだったけどな(心が壊れないように強がってみる)


 と、……ぷっ、ククク……あはははははは……

 ちさと先生とみなもさんが笑い始める。ん?……何がどうなってるか分からない。


 なでなで……みなもさんにやさしく頭を撫でられてる。そこに性的なイヤらしさは全く感じない。さっきまで俺のおちんちんを触っていた手なのに。


 ガチャ! いきなり玄関の扉が開いて「恭ちゃん大丈夫?」と陽菜が飛び込んできた。その後ろから陽菜ママことさちえさんが入ってくる。


 この部屋に来てから酔っ払い二人の話す内容(風俗談義)があんまりにもひどかったので、さちえさんに迎えに来てもらって帰ろうと思い酔ってる二人のおつまみを作るフリをして玄関のカギを開けに行き、GPSの位置情報とこの部屋の番号を陽菜に送っておいたのだ。

 腰を抜かしてへたり込んでいる俺に駆け込んできたきた陽菜が膝をついてギュゥッと抱きついて教師と刑事の二人に向けて言い放つ。

「私の恭ちゃんを取らないでください。二人とも嫌いです!」


 言われた二人はニヤニヤした後顔を見合わせて頷き合い、二人して陽菜の頭をなでなでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ