表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染を寝取られたが貞操逆転世界でハーレムを作って幸せになりたいと思う【完結済】  作者: みどりの
第一部 三章 貞操逆転世界の学校生活は出会いがいっぱい?
36/331

第36話 これってプロポーズじゃないよね?

 ガララララ……

 俺と()()()(もう諦めた、こいつを村上と呼び続けると脳が壊れそうだ)を中心にクラスが騒然としてるなか教室の戸が開いて一人の女子が入ってくる。


「お前たち、もうじき本鈴がなる時間だぞ。騒いでいないで席につくんだ」

 教室の中をぐるっと睥睨するように見回しながら皆に注意したのはこのクラスの担任ではない。


 風紀委員としてさっきまで校門に立って服装検査をしていて今戻って来たばかりの小烏(こがらす)ひよりという少女だった。


 黒髪ロングのストレートで姫カットというんだろうか、ちょっとぱっつんとした感じで切りそろえられていて、顔は整っているがきりっとした印象が強い。

 女子にしては背が高くぱっと見に女剣士という感じだが実際に剣道場の一人娘で1年生にして剣道部のエースだったりする。


 入院中に見舞いに来なかった唯一の女子なので今日が初顔合わせだが、前の世界の情報と病院での岩清水から聞いた情報を総合して小烏(こがらす)で間違っていないと思う。


 ちなみに元の世界では俺の天敵みたいな関係だった女子で、黒ギャルで制服は着崩しアクセサリーなどもいくつも付けていたヒナのことを風紀を乱す不良扱いして目の敵にしてた。

 まあ、ルールを守っていないヒナが悪いんだが二人のいざこざを仲裁するうちにすっかり俺まで悪の手先のように見なされてあまり仲が良くなかった。


「ふむ……多々良か、久しぶりだな。実家の都合で見舞いに行けずすまなかったな」

 騒いでいたことを咎められることもなく深々と頭を下げられる。あれ? 喧嘩を売ってこない?

 ああ、そうか。こっちの世界の陽菜は私服こそお洒落さんだけど学校では制服もきっちり着こなして真面目に過ごしている上に、陽菜と多々良恭介の接点もほとんどなかったために小烏(こがらす)に目をつけられることもなかったってことか?


「ふむ……」

 俺の姿をまじまじと見つめるとスタスタと近づいてくる。

 ペタペタと胸や二の腕を触られる。なんだろうすごいデジャブ。


 えっと……こいつの場合は別かもしれないけどこれって元の世界で考えると男子高生が女子高生のおっぱいをいきなり揉みだしたくらいの案件だよな。

 その証拠に周りの女子がざわざわしている。

「まるも触る~」アホの子の丸川が参加しようとするが首根っこを捕まえて吊り上げておく。


「しばらく見ない間にしっかりとしなやかな筋肉をつけたようだな。

 立ち姿を見るだけでも体幹含めて見違えるようだぞ。剣道を始めて私と一緒に道場を継がないか?」

 俺の頬に右手を当てて俺の目を覗き込むようにしながら小烏(こがらす)が告げてくる。これってプロポーズじゃないよね?


「私の方が先にお見舞いに行って唾をつけておいたのにズルい~」

 岩清水が叫んでいるがややこしくなりそうなのでとりあえずスルーすることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ