表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染を寝取られたが貞操逆転世界でハーレムを作って幸せになりたいと思う【完結済】  作者: みどりの
第一部 十四章 小烏道場奮闘記? 竜王旗剣道大会!
218/331

第218話 チアガールのコスチュームを着ている(陽菜視点)

 夜が明けて大会が始まった。恭介くんが手違いとかで普通ツインルームで4部屋を頼むべきところをダブルで4部屋をとってしまい、部屋分けでひと悶着どころかふた悶着くらいあったけどどうにか大会にむけて選手のみんなはちゃんと睡眠をとることが出来た。


 今はひよりちゃんが3回戦を戦っている。

 今回の大会は52チームが参加しているそうなのでこの3回戦も含めて後4回勝てば優勝ということだった。沢山チームがあるけど、恭介くんの予想よりは少なかったらしい。

 これでもひよりちゃんが出場したことで、他の刀剣女士と呼ばれている女子高生の剣道チームの参加が増えて例年より多いらしいんだけど何と比べたんだろう?


「メーーーーーーンッッ!!」

 パァァァンッ!


「面あり!勝負有り!」

 赤い旗が上がりひよりちゃんがまた勝った。勝ち抜き戦という意味がよく分かっていなかったが、最初に試合する二人のうち勝った方の選手がその場に残り相手チームの次の選手が出てくる。

 お互いに勝ち負けを繰り返して相手チームの5人を全員負かした時点で自分のチームの勝ちというルールだった。


 これでひよりちゃんが相手チームの大将を倒した。これで初戦から負けなしの15人抜きを達成。やっぱりひよりちゃんは強い。

 みんなが5人で並んで礼をして私も一緒にパーティションで仕切られた会場の控室に戻ってくる。ちなみにしずくちゃんは同時進行で行われている他の試合でこれからあたる可能性のある選手をチェックしている。偵察というやつだ。偵察できるしずくちゃんはカッコいい。


 私はスポーツドリンクとタオルを渡してひよりちゃんをねぎらう。

 ひよりちゃんは私のむちむちの二の腕と太ももを見ながら感謝の言葉を述べる。

「陽菜ちゃんありがとう。

 でもそんなに赤い顔になるくらい恥ずかしいならしずくちゃんみたいにジャージに着替えてきたらどうだ? 私のジャージでよければ荷物の中に入っていたはずだ」


 そうなのだ、今の私はチアガールのコスチュームを着ている。

 しかも測ったようにちょっとサイズが小さくてピチピチのやつだ。と言うか犯人は分かっているから本当に測られてるんだと思う。だってアンダースコートまでわざとかというくらいギリギリでピチピチなのだ。

 間違いなく犯人はお母さんだ! もう、あの人は本当に余計なことしかしない。今日の剣道大会で恭介くんが試合するかもしれないって話をしたら「だったら陽菜ちゃんは全力で応援しないとね」と言ってくれたので「うん!」って元気に返事をした結果がこれだよ! 私の全力はチアガールのコスプレなの!?


 自分の荷物を開けてジャージに着替えようとして、チアガールのコスチュームとアンダースコートとポンポンが入っていた時は目を疑った。

「これで応援したら恭ちゃんなら絶対勝ってくれるから! 頑張れ陽菜ちゃん!」という手紙が付いていた。

 恭介くんが勝つ確率がちょっとでも上がるならと恥ずかしいのを我慢してチアガールになりきって恭介くんの前に出たら道着を着たまま四つん這いになって動かなくなってしまった。お母さんの嘘つき! 勝つどころか試合になりそうにないよ。


 でも私が着替えようとしたら恭介くんがものすごく残念そうな顔をするので着替える踏ん切りがつかない。

 ひょっとしたら恭介くんはチアガールが好きなのかもしれない。こんなピラピラのスカートがいいんだろうか。

 そう思いながらスカートのすそをピラピラ触っていると恭介くんの顔がだんだん下がって覗き込もうとしていたらしく、ちょうど偵察から戻ってきたしずくちゃんに私が叱られてしまった。


「陽菜ちゃんはハレンチ!」

 そんなことを言われたのは生まれて初めてなのでちょっとショックだった。

 -----------------------------------------------

 ちょっとした小話


「多々良、アンタ部屋の予約間違ってるよ。一人が一台のベッドを使うならツインルームでしょ? なんでアンタはダブルの部屋を4部屋予約してるのよ」

「へ、ダブルって2人部屋って意味じゃないんですか?」

「う~ん、高校生の多々良に任せてチェックしなかった私が悪いって面もあるしちょっとホテルに変更できないか確認してくるわ」

 ……

「無理だって、さすがに明日大会があるからツインの部屋もシングルの部屋ももう満室で変更は無理って」

「先生、恭介さんも悪気があったわけじゃないし私たちダブルでも問題ないですから、お泊り会とかでも一緒に寝てますし」

「じゃあそういうことでいいですね。じゃあ行こうぜゆうき、早く寝て明日の試合に備えないと」

 ガシッ!

「ちょっと待つんだよきょーちん。きょーちんが肩を抱いて部屋に向かおうとしてからゆうきちんが挙動不審で真っ赤になってるんだよ。怪しいんだよ!」

「「「「あっ!」」」」

 そこから喧々諤々の議論が始まって、最終的に恭介くんとゆうきくんがダブルの部屋を一人ずつで使って、残りの二部屋を女性陣が三人ずつで使うことに落ち着いた。

「恭介さんの天然って本当にピンポイントでこういうことを起こすから困っちゃうわよね。それじゃあおやすみなさい、先生、ひよりちゃん、陽菜ちゃん」

「う、うん、おやすみなさい、しずくちゃん達も明日に備えて早めに寝てね」

 私は今日もひよりちゃんに抱き枕にされちゃうのかな~と不安に思いながらベッドに入ったら両側から抱き枕にされたよ! 特に先生の抱きつき方が怖くて貞操の危機を感じてなかなか寝付けなかったよ。


 という一幕があったとかなかったとか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ