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幼馴染を寝取られたが貞操逆転世界でハーレムを作って幸せになりたいと思う【完結済】  作者: みどりの
第一部 十二章 どうしてこうなった? マズくて白いあの液体!?
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第188話 悪意が存在しないから怒りにくい

 それはそれとしてもう一つの悩みである風評被害の方だ。

 クラスの女子全員に精液を飲ませた変態男子ということになっている今の俺。

 そんな風評被害の立ちまくっている訳あり物件みたいな状態の俺のままでは陽菜に告白することも出来ない。


 元の世界で考えるとクラスの男子全員と寝たビチ子さんと付き合っている男は他の男子からどういう目で見られるかという話だ。

 陽菜は今回の噂の元凶である疑似精液のことを知っているから冷静に俺と向き合ってくれるかもしれないが、仮に陽菜が俺と付き合ってくれるという選択肢を選んでくれたとしても()()()()()()が他の女子から侮れたり下に見られるような状況は俺には耐えられない。




 事の発端はこうだった。時間はあの疑似精液を作った翌日の朝にさかのぼる。

「あれ? 私のラインからクラスの女子の皆のグループが消えちゃってる。何かあったのかな?」

 朝学校に登校する前に俺と家の前で合流した陽菜が自分のスマホを弄っていた。歩きスマホは良くないので道端に立ち止まってスマホを()()()()している。スマホをいじるのが遅い陽菜も可愛い。


 俺も確認させて貰うが確かに陽菜のラインの中からクラスの女子のグループがなくなっている。アイツら(委員長たち)が陽菜のことを無視とかイジワルするとは思えないから誰か(藤岡辺り)何か(よからぬこと)を企んでいるんではないだろうか。

 陽菜が少し不安がってるから「なんかのミスか不調だろう。学校に行けば分かるって」と伝えて安心させ学校に向かうことにした。


 学校についたら犯人が分かった。夜の間に陽菜と小烏こがらすを除いたクラスの女子に「精液の味に興味がある女子朝一で教室集合」というメッセージが藤岡起点で流れていたのだ。


 そこから風評被害広まってしまった流れはこうだ。


①委員長が出来上がった「恭介さん作の疑似精液フェイクザーメン」のリアルさを検証したくて藤岡に電話をかける。

②藤岡が面白がってせっかくなら明日クラスのみんなで「恭っち印の疑似精液フェイクザーメン」のティスティングしようと言い出す。

③流石に大ごとになるはマズくないかと難色を示す委員長

④みんなだって「恭っち印の疑似精液フェイクザーメン」を飲みたがるに決まってると説得する藤岡

⑤確かに自分もそういう時に仲間外れにされるのはイヤだからクラスの連絡網で回すことを了解する委員長

⑥不用品の持ち込みとして怒られるから風紀員の小烏を外して俺に朝一で知られるから陽菜を外そうと藤岡が画策して二人を除くクラスの女子全員に連絡が回る。

⑦朝早くから2年5組の女子みんなで集合し「恭っち印の疑似精液フェイクザーメン」10㏄ずつをティスティング

⑧あまりのまずさに朝早くから2年5組が大騒ぎ(まあ元の世界の童貞がこういう時に大騒ぎすることを考えると納得はいく)

⑨他のクラスの女子が様子を見に来て中途半端に事情を聴き2年5組が「多々良恭介の作った疑似精液」を舐めてみんなでまずいと騒いでいると知る。

⑩伝言ゲームで「作った疑似フェイク」というとても大切な部分が消えて「多々良恭介の精液」を舐めたと全校レベルで広がり、「多々良恭介の精液はくそマズイ」という()()()()()()


 う~ん、こうやって眺めると一つ一つに悪意が存在しないからおこりにくいなぁ。

 作った後にすぐに回収するなり捨てなかった俺のミスもあるし作り過ぎたのがそもそもの間違いだし……


 風評被害が発生して二年生(じゅう)に「多々良恭介の精液はくそマズイ」って噂が広まった時点で真っ青な顔した委員長が「私のせいでゴメンなさい。お詫びにどんなことでもします」って言って来たときには頭がやましいこと(お詫びエッチ)を考えたせいでちょっとドキドキしたけどな。

 ちゃんと「大丈夫、しずくのせいだなんて思ってないから。心配してくれてありがとう」ってなでなでしてやったら真っ青だった顔が酸性にしたリトマス試験紙みたいに真っ赤になってたけど。


 藤岡は「恭っち印の疑似精液、めちゃマズでワラッた。今まで舐めた精液そっくりでよく作ったね」とか笑いながら言ってくるので逆にガチすぎて勃起した。

 あっけらかんとしてるのはコイツの魅力だと思うけど他の男の精液を舐めた話を好きな男にするのはやめた方がいいと思うぞ?

 あ、それをネタに言葉責めされたいのね……了解! 徹底放置プレイだよ!

桃〇郎印のきびだんごみたいに呼ぶの止めてあげて。

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