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幼馴染を寝取られたが貞操逆転世界でハーレムを作って幸せになりたいと思う【完結済】  作者: みどりの
第一部 十二章 どうしてこうなった? マズくて白いあの液体!?
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第178話 現代視覚文化研究会に所属している

 多分会ったことがない女の子だし相手からも会ってみたかったと言われるんだから本当に初対面なんだろう。

 まさか元の世界がらみとかないよな? そんなに都合よく俺以外にも入れ替わりが起こっているなんて思えないし。


「はじめまして、私の名前は芥川あくたがわ理央りお……2年3組の図書委員。姫川さんとは委員会で知り合って友達になった」

 平板な口調。銀縁メガネの奥はちょっと眠そうな目をしているが眠いわけではないらしい。

 今は制服の上着を脱いで椅子に掛けているが、かなり大きな胸をしていてベストを着てブラウスのボタンの隙間が見えないようにしている。


「理央ちゃんはしずくちゃんの友達なんだって。私たち二人ともしずくちゃんの友達だったからビックリしちゃった」

 陽菜が教えてくれる。そうか、しずくの友達だから俺のことを知っていたのか。しずくが俺のことをなんて言ってるのか知りたいとか思っちゃうのは悪趣味かな。


「うん、しずくは戦友。なんども修羅場を一緒に潜り抜けてきた。ギリギリのデッドラインを死守してきた心の盟友」

 ん!? なんかすごく大げさな話になってきたぞ。

 思わず陽菜の顔を見るがぷるぷると顔を横に振って知らないをアピール。知らなくても陽菜が可愛くて癒される。


「理央ちゃんって小説とかみたいな創作物を書くんだって。私は起こった事と感想しか書けないから小説をかけるって尊敬しちゃうよ」

 陽菜がどんどん会話をキャッチボールしている。引っ込み思案で俺がいつも手を引いていたのは元の世界の陽菜だしこっちのヒナは元々最初からおちんちんの写真を撮るような積極的なヒナだったかも知れないけど、陽菜が友達を作っている姿に軽く感動してしまう。


「厳密には小説じゃない……私のはマンガ原作。小説を書くのは文芸部のあっちにいる三人、私は現代視覚文化研究会に所属している」

 芥川が指をさす先を見ると、ちっこい黒髪ツインテールの女子と黒髪で背の高さもそれほど高くないほっそりした男子、茶髪のポニーテールでスタイルの良い女子がいた。上履きの色がそれぞれ青、赤、赤だから二年生一人と一年生二人か。

 って、あのちっちゃいのは去年の1年5組で一緒だった矢沢優香だ。

 下ネタは大好きな女子だったな。軽く手を振ってやるとこっちに向いて手を振り返した後で一年生二人組に何か力説している。

 こちらも小声だがむこうの三人も図書委員かつ文芸部員らしく図書室内の人たちの邪魔にならないように小声でやりとりしているから内容は聞き取れなかった。


「えっと……現代しかく……は何をやるところなの?」

「覚えにくかったら現視研げんしけんでいい。現代視覚文化研究会は文字通り現代の総合的な視覚に訴えかけるジャンルに関する文化を研究する部活。

 主にマンガやアニメ、コンピューターゲームに関して深い造詣が求められる。

 私はそこで漫画原作を、しずくは作画を担当している」

 マンガ原作と作画……え!? つまりあの優等生の委員長が漫画を描いているってこと?


「そう、ドロップロック先生の名前で作画を担当しているのがしずくで、リーオの名前で原作と文章を書いているのが私」

 そう言って芥川は一冊の薄い本を俺に手渡した。つるつるのちょっと厚手の表紙で表紙には半裸の男女が抱き合って見つめ合う絵が描いてある。


『きょうすけくんとしずくちゃん vol.3 ラブラブエッチ編』

 なんだこれ!? どういうこと?

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