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幼馴染を寝取られたが貞操逆転世界でハーレムを作って幸せになりたいと思う【完結済】  作者: みどりの
第一部 九章 桜祭りは大忙し!? 時間単位のスケジュール?
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第150話 恭介くんのほっぺにキスをした(陽菜視点)

 さっき花見の時に使わなかったひざ掛けも出してくれて私の足にかけてくれる。本当に優しすぎて勘違いしちゃいそう。


 右側に恭介くんが座っているから体の右側だけが燃えるみたいに熱い気がする。心臓がドキドキいってるのが伝わっちゃいそう。相変わらずこの心臓は私のいうことを聞いてくれない。


「恭介くん、あの時はありがとうね。結局飛び込んだせいで迷惑をかけちゃった」

「何回も言ってるけど陽菜が飛び込んでくれなかったらそのまま諦めちゃってたから。本当に陽菜がいてくれて、陽菜がこの世界にいてくれたから今俺はここにいられるんだし……」


「くちゅん」


 ちょっと寒くてくしゃみをしてしまう。恭介くんが私の体をグイッと引き寄せるとジャンバーを上からかけてくれる。ちょっと大きめのジャンバーを恭介くんと二人で被る。


 寄り添ったまましばらく二人で無言でいた。言葉っていらないんだな。

 そばにいるだけでこんなに幸せなんだ……よし! 話すなら今だ。勇気を出そう!

「恭介くん、私……」


 話しかけようとしたところで恭介くんの頭がズレて私のおっぱいに乗っかる。


 え!? きょ、恭介くん!? ダメだよこんなところで……そういうの(エッチなこと)はどっちかのお部屋とかじゃないと……


 すーーー……すーーー……


 私のおっぱいの上に乗っかったまま恭介くんの寝息が聞こえてくる。


 恭介くん寝ちゃったの? 今日は一日であのスケジュールをこなしたんだもね。

 それは疲れちゃってるよね。


 ふにょん。私が恭介くんの頭が落ちないように抱きかかえながら体育座りから正座を少し崩した姿勢に変えると恭介くんの顔がおっぱいに当たってちょっとこそばゆい。

 起こさないように慎重に恭介くんの頭を私の太ももの上に乗せる。


 私の膝にかかっていたひざ掛けを恭介くんにかけて、私は恭介くんの体温の残ったジャンバーにくるまるように暖をとる。


「今日は一日お疲れさま。凄くカッコよかったよ」

 恭介くんの頭を撫でてあげる。サラサラの髪の毛。そういう所は小さな頃撫でさせてもらったり、一緒にお風呂に入った時に洗ってあげた恭ちゃんの髪の毛と変わっていなくて。

 別人のはずなのにあまりにも一緒で涙が出そうになる。


「恭介くん、私ね今日みたいに恭介くんと……いや、恭ちゃんとこの河川敷の桜並木の下を手を繋いで歩いたことがあるんだよ。

 恭介くんは知らないよね。だって私が元いた世界の話なんだもん。

 私ね、本当はこの世界の女の子じゃないんだ……違う世界から来てて、元の世界では恭介くんとそっくりな恭ちゃんと一緒に育ったの。そんなことを告白したら私のこと頭がおかしいって思われちゃうよね。

 でも、恭介くんと手を繋いで歩いた今日は、あの時と同じかそれ以上に幸せだから……恭介くんのこと大好きだよ」


 だからちょっとだけ……恭介くんが寝てる今だけはこうやって一緒にいさせて。

 私の手が恭介くんの髪を撫で続ける。左側を下にして川に向かって横になっている恭介くんの体。無防備な唇と右の頬が私の目の前にある。


「ゴメンね。そんな無防備で油断した姿を見せちゃったらこの世界の女の子には何をされても文句は言えないんだよ」


 ズルい私はこんな時だけこの世界の女の子になることにする。ゆっくりと顔を近づける。


 ちゅっ……


 恭介くんのほっぺにキスをした。向こうの世界の恭ちゃんにもしたことがない私の初めてのキス。


 お母さんからお開きにするから戻ってらっしゃいという電話がかかってくるまで、私はずっと恭介くんを膝枕し続けた。

 他人ひとから貰った私の心臓がずっとドキドキし続けていたのはズルした私への警告かなって思った。

偶然か無意識か、ゆうきが抱きついた左腕で温めてもらい丸川がキスした右の頬にキスをして全部上書きしちゃう陽菜。


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