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幼馴染を寝取られたが貞操逆転世界でハーレムを作って幸せになりたいと思う【完結済】  作者: みどりの
第一部 九章 桜祭りは大忙し!? 時間単位のスケジュール?
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第136話 なんか男同士ってイイなぁ

「ごめんごめん待った?」ゆうきに駆け寄る。

「きょーすけ遅いよ。30分前から待っていたんだから」

 ゆうきが答える。今が9時55分だから遅刻したわけじゃないんだけどゆうきのやつ楽しみにし過ぎだろう。


「ごめんごめん、遅れたお詫びになんでも一つ言うこと聞くから」

 俺が言うとゆうきが目を輝かす。

「本当? じゃあ考えてから使うね」

 ゴリマッチョだった頃の村上なら出店で一番高いものを奢らされるくらいだろう。

 最近だと牛串とか結構いい値段するよな。


 今日のゆうきの格好は全体にダボッとした感じのシルエットで、ズボンも太いので一見するとスカートに見える。上に羽織っている桜色のシャツも丈が大きいのをわざと袖を折って着ているらしくてなんだかかわいらしい。

 一方俺のほうはこの後の作業も含めて考えているので紺色の作務衣である。

 完全にお祭りモードで浮かれているように見えるかもしれないが木を隠すなら森の中って感じで、神社の方で作業をする時は目立たなくていいのだ。

 後で小烏こがらすの剣舞の手伝いで舞台に上がる際は小烏道場から借りている道着に着替えることになっている。


「今日のきょーすけ、カッコイイね。神社とかお寺で修行している人みたい」

 褒めてくれるのでゆうきのことも褒め返しておく。

 可愛いって褒めちゃったけどゆうきの場合はマジで可愛いから大丈夫だよな。


「くちゅんっ」

 朝でまだ気温が上がってないのかちょっと寒いみたいだ。そういえばゴリマッチョの村上も寒がりだった。

 アイツは体を鍛え上げた結果体脂肪率5%まで絞り上げていたのでちょっとしたことで良く風邪を引いていたし寒い寒いいいながらすり寄って来たので冬場は俺の使いかけのカイロをやったりしていた。

 アイツの体形は俺の理想だったけど俺もなかなかあそこまでは追い込めなかった。


 なんだか懐かしいなぁ。

 こっちのゆうきはぷにってて体脂肪20%以上ありそうだから脂肪が少なすぎて寒いってことはないみたいだけど、ゴリラ並みの体毛を全て永久脱毛したらしいから寒くて仕方ないのかもしれない。


「大丈夫か? 寒いなら神社の方の荷物にジャンバーがあるから持ってくるけど?」

 俺が聞くとゆうきは大丈夫と答える。

「こうやってきょーすけの腕にしがみついていれば寒くないよ」

 ぎゅぅっとゆうきが俺の左腕にぶら下がるように抱きついてくる。こちらの世界のゆうきも前の世界と一緒で距離が近いんだなぁ。


 なんか男同士ってイイなぁと思いながら腕を組んだまま祭りを楽しんだ。

 ゆうきが綿菓子を欲しがるので買ってあげた後にゆうきがちぎった綿菓子を俺の口に放り込んできたり、牛串一本を食べさせ合ったりしているとあっという間に時間が過ぎたのでお別れして俺は神社に戻ることにした。


 ゆうきは寂しそうにバイバイって手を振っているので「また水泳部の部活で会おう」と手を振ると嬉しそうにしていた。

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