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第120話 喫茶店で人生相談受けてた

「お見合いをぶっ潰すって……?」

 しずさんが驚いた顔をしている。まあ部外者にこんなことを言われたらそれは驚くだろう。


「琴乃刀自の周りにはさっきの黒服のようなボディーガード的な存在はいるのかな?」

 やるとなったからには少し言葉遣いを崩させて貰う。

「はい、多分今日のお見合いにはうちの者を5人ほど連れてきているんじゃないかと思います」

「そうか……まあこっちには頼りになるやつがいるから安心して」

 俺がしずさんに答えたタイミングで陽菜からの電話がかかってきた。


「もしもし、恭介くん? 今どこにいるの? 私も小烏こがらすさんも無事に新しいスマホに替え終わったよ」

「了解、ちょっと喫茶店で人生相談受けてた。そこに小烏こがらすいるよな? ちょっと小烏こがらすに協力して欲しいことが出来たんだけど今から二人に付き合って貰ってもいいかな?」

 そう告げて集合場所を教える。しずさんのお見合いに使われる予定の料亭だ。ここからもAUショップからもそれほど離れていない。


「俺がお金を出すから小烏こがらすには100均でデッキブラシでも買ってくるように伝えてくれ。料亭の前で合流しよう」

 陽菜に用件だけを伝えて電話を切る。あの二人は俺のことを信用してくれているのでなんでとか疑問を持つこともなく実行してくれるだろう。


「さて、しずさんはいったんお見合いの会場である料亭に行って琴乃刀自とお見合い相手の男性とお話していてよ。

 大丈夫! 俺が……俺と俺の仲間でお見合いはきっちり潰してあげるから」

「は、はい。どちらにしても今日のお見合いを受けるつもりはなかったんでそんなに無理しなくていいんですよ」

 しずさんが今さら遠慮するように言ってくる。俺はにっこり笑ってしずさんを送り出す。


「琴乃刀自にしっかりしずさんの気持ちを伝えるチャンスだと思ってよ。好きでも無い男と結婚するようなイヤな目には合わせないから。約束する」

 しずさんが真っ赤な顔で頷いてくれた。


 あとは藤岡と丸川の呼び出しだな。藤岡にメールしておけばいいか。は・や・く・こ・い! っと。送信!


 さあ、準備はこれで整った。あとは孫ラブの琴乃刀自にしずさんが()()()()()()()()()()()()()()()()を説明して分かってもらうだけだ。

 いざ、尋常に勝負!

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