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幼馴染を寝取られたが貞操逆転世界でハーレムを作って幸せになりたいと思う【完結済】  作者: みどりの
第一部 六章 デートでドキドキ? 誤解でハラハラ?
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第101話 声を上げながら引き金を引く

 二人で割り勘にしてお店を出る。


 レジの前で財布を取り出して全額出そうかと思ったが、陽菜に袖を引っ張られて背伸びした陽菜が耳元で「半分こ」って言ってくる。

 耳元での囁き声にもドキドキしてしまったが、陽菜が俺の財布の近くで自分の財布を開いているのに無駄にドキドキした。実は俺の財布の中にコンドームを用意していたのだ。


 いや、誤解しないで欲しい。告白もしてないのにコンドームを使うようなことをしようなんて思っていない。

 ただ、陽菜がこの貞操逆転世界の女の子である以上そういうことをしようって誘われる可能性はいつだってゼロじゃない。


 その時に免疫抑制剤を飲んでいる陽菜の体のことを思ったら絶対コンドームが必要だから準備しているだけだ。って、あれ? これ完全に下心ありだ。俺って最低かも。

 でも、用意してなくてもっと困ったり困らせたりしたくない。


 まあ、コンドームバレ(?)はせずに済んだのでそのまま自転車屋さんに向かう。

 最近は比較的大きな自転車の量販店のようなお店があり、サイクルベースというお店にはサイクルコンピューターなんかも豊富に置いてある。


「結構種類あるけど今回取り付けようと思ってるやつは走行スピードと距離、累計距離が出ればとりあえず事足りるから……」

 機種をいくつか選んでパッケージの裏側を確認する。陽菜はこんなにたくさんあると思っていなかったんだろうちょっとびっくりしてGPS付きの高額商品に目を丸くしている。


「あ、ガーミンとかのGPS付きは今回まったく考えてないから。家の周りをコース決めて走るような使い方でGPSは宝の持ち腐れだし、こっちの2100円のやつで充分かな。

 陽菜のママチャリに付ける用にこれを買ってくるよ。これは俺がランニングのために付けて欲しいってワガママだから俺に出させてね」

 そう言ってレジに向かう。取付用の結束バンドなんかも合わせても3000円せずに全部買えたので後で陽菜の家によってサイクルコンピューターを取り付けさせて貰おう。

 これで明日からのランニングがちょっと楽しみが増えるな。


 その後はゲームセンターによって少し遊ぶことにした。ゲームセンターではユーフォ―キャッチャーを頑張ってみたが、慣れていない俺には一つも取ることができずに終わった。カッコ悪い。


「結構難しいんだね。恭介くんが取れないなら私じゃ絶対無理だよ」といいながら陽菜もチャレンジするがやっぱり取れなかった。

 アニメなんかだとひょいひょい取ってるけどこんなにアームが弱くて取れるものなんだろうか?

 陽菜にそういう話をしていたら、小学生が俺たちが離れた筐体に向かってクレーンを動かしあっさりぬいぐるみを取っていたので陽菜と顔を見合わせて苦笑いする羽目になった。


 ゾンビを倒すガンアクションゲームを二人でやってみる。

 ゾンビが襲い掛かる瞬間に陽菜が頭を抱えてしゃがむので、全部当たり判定が出てあっという間にゲームオーバーになって涙目になっているのはめちゃくちゃ可愛かった。

 ゾンビに近づかれるまでは結構冷静にえいっ、えいって声を上げながら引き金を引くのも個人的にはかなり面白かったが、指摘するともう可愛い声が聴けなくなりそうなので笑いをこらえて一生懸命陽菜を守る接待プレイに興じた。


 ゲームセンターを出てキョロキョロしている陽菜にそろそろ帰ろうかって聞くと

「うん、今日は帰るんだ……うん、帰ろう」

 とちょっと寂しそうな顔をしていた。もっと遊びたかったのかな?

 二人で電車に乗って帰って陽菜の家によってママチャリにサイクルコンピューターを取り付けた。

 二人でドキドキしたり楽しんだり、いいデートだったんじゃないかな?

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