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第2話

「うっ……、う〜ん……。あれ……、ここは一体……? それに見たところ、空と雲の景色しかないんだけど……」


 そして目が覚めると、私はなぜか空と雲の景色しかない場所にやって来たの。


「これって一体どういうこと……? 私何でこんなところに……。う~ん……、とりあえず状況を整理しなくちゃね」


 どうしてこんなところにいるのか分からなかった私は、とりあえず状況を整理してみることにしたの。


「まずはこれまでの行動を振り返ってみないとね! え〜っと〜……、魔法の杖を使った後、確かすぐにベッドに入ってそのまま眠りに付いたんだよね……。うん、そうだったそうだった! あれ……? てことはもしかして……、ここは夢の中ってこと!? 嘘でしょ……、信じられない……。でもこれまでの行動を考えたら全て説明が付くし、それに夢の中だったら別に何もおかしくはないわね……。ということは私……、本当に夢の中に来ちゃったんだ……」


 状況を整理した私は、ここが夢の中だと推測したの。


「うぅ〜……、やった〜☆! 夢の中に来れるなんてまるでファンタジーみたいなんだけど☆! こんなの幸せすぎる☆! よし☆! せっかくだから歩いてみ〜ようっと♪」


 夢の中に来れたことに、嬉しくなった私はとてもテンションが上がり、せっかくなので歩いてみることにしたの♪


 といっても他にやることがないってのもあるんだけどね♪


 そりゃもちろん最初はとてもびっくりしたけど、いくら悩んだって何も答えは出ないからここはポジティブに捉えていこうって思ったんだよね♪ それにその方が気持ちも楽になるしね♪



「とりあえず歩いてはみたけど、どこを見ても空と雲の景色しかないわね……。それに下も空と雲の景色しかないのになぜか歩けることが不思議よね……。普通なら落ちてしまうはずなのに……。まるで透明な板が貼られているみたいね……。まあでも、そのおかげでこうして空と雲の上を歩けているから、それはそれでとっても嬉しいんだけどね♪」


 とりあえず歩いてみると、まるで空と雲の上を歩いているような気がしてとっても嬉しい気持ちだったの♪


 例えるなら、羽根が生えて天使になったような気分ね♪ 結構楽しいかも♪


「フッフフッフッフ〜ン♪ あれ? あんなところに扉があるんだけど……」


 それからしばらく歩き続けていると、目の前に扉が現れたの。


「怪しいわね〜……。まあそれを言うならこの空間全体がそもそも怪しいんだけどね……。あはは……。よし☆! とにかくここは行動あるのみ☆! 扉の先が何なのか確認してみよう♪」


 そして私はそのまま扉を開けてみることにしたの。


 もうこれは完全に好奇心によるものだね♪ とにかく楽しみでいっぱいなの☆!


 ギィ〜……。


「お邪魔しま〜す……。ん……? どうやらここはちゃんとした部屋みたいね……」


 扉を開けてみると、そこには真っ白な部屋が1つあったの。


「一応家具とかはちゃんとあるみたいね……。空と雲しかない景色だけだったから、他のものを見るのは何だかとっても新鮮ね♪」


 ギィ〜……。


「もしかして……、サナか……?」


「ん……? えっ……?」


 部屋を一通り見ていると、自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきたの。


「うっ……、嘘でしょ……?」


 あれからもうずっと会っていないから当然成長した姿をほとんど知らないけど、小さい頃の面影や雰囲気が残っているからおかげですぐに誰なのか気付くことが出来たよ♪ それに小さい頃にやってたクセも同じだしね♪ うん☆! 絶対に間違いない♪

 

「もしかして……、カイくん……?」


「うん、そうだよ」


「……! やっ……、やっぱりカイくんなんだね……☆!」


 声のする方を振り向くと、そこにいたのはやっぱりカイくんだったの☆!


「てことはやっぱり、君は本当にサナなんだね」


「うん……、そうだよ……♪ 私だよ……♪ サナだよ……♪」


 カイくんと会えたことに、私は嬉しさのあまり涙を流していたの。


「うっ……、うっ……、カイく〜ん……☆!」


 ギュッ♡。


「サッ、サナ!?」


 そして私は、カイくんと久しぶりに出会えたことに嬉しさや感動から喜びが爆発し、そのままの勢いでカイくんにハグをしたの♪

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