33-1 十三日目の予想外 本戦
「仲間って誰の仲間?」その二が二人の話を聞いて問い詰めてくる。
「聞いてどうするんだ?」ミシュエルが聞き返すと「切る!」
「切られたら困るから、教えられないな」
「じゃあ、どうしたら教えてくれるんだ?」
「どうしても教えられないね」
「どうして!」
「教えたら捕まえに行くだろう?」
「もちろん!」
「だからだ」
「……じゃあ」
「無理だ」
「まだ何も言ってないけど」
「他の条件を出されても無理だということだ」
「どうして!」
「しつこいぞ」
「では、質問を変えます」セイジツがその二の隣に立つ。「仲間って先崎の仲間ってことですよね?」
「違う」
「エッ、違うんですか?」
「そうだ」
「じゃあ」
「だから!」
「そこまで!」ミシュエルの隣で業を煮やすアモニスが、我慢できずに話に入ってくる。
「お前は説明が下手だといつも言ってるだろう」
「どう下手だと言うんだよ」ムッとするミシュエルが「そこまで言うんだったら、言い方の見本を見せろ」アモニスに突っかかるので「仕方ないな」
アモニスはその二とセイジツの二人を見て「仲間を捕まえにいって逆に捕まったら、最悪、この場所へ二度と戻ってこられなくなるぞ」
「エエッ!」怯むその二。
「どうして!」納得できないセイジツ。
「まだ聞くのか?」
「だって、信じられないから」
「では、二度と戻れない場所へいってこい」
「……」
「脅してるようにしか聞こえないが」呆れるミシュエル。
「まあ、それに近いな」
「今のは説明か?」
「事実を話しただけだ」
「まあ、確かにその可能性はあるからな」
「ゲゲッ、マジですか」戦意を喪失するその二だが「あやねは、その危ない場所に連れてかれたんですか!」その一がミシュエルたちの前に立つ。
「まあ、な」
「本当ですか!」
「だから、ここで待ってろと言ってるんだ。お前たちではどうすることもできない」
「とりあえず座れ」アモニスが部屋の隅に置いてある椅子を指すので、ベッドの桧山近くに集まっている先崎のグループメンバーが、人数分の椅子を並べていく。
「なんで個室にこんなに椅子があるの?」その一が気付くと「この部屋の住人に聞いてみろ」ミシュエルが声を掛ける。「なんで今日くる頭数を前もって知ってるんだとな」
「エッ?」
「ミシュエル」アモニスが止めるが「なあ桧山。なんでこんなに椅子があるんだ?」ミシュエルが話を振ると、突然、部屋の中が真っ暗になる。




