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アーモのネイルサロンへようこそ  作者: 夏八木 瀬莉乃
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49-2 アモニスからの説明

 

「エエッ! それは本当ですか!」

「その事に気付いたときはすでにセスに疑いが向いてて、ミシュエルとリエルが捜査に乗り出してたんだ」

「うわあ、そんな事になってたなんて……」


「セスが、自分が担当する先崎と私を合わせたことと、お前に合わせたあの時に、気付くべきことだったんだ」

「それって、アーモチーフと初めて会ったときのことですか?」


「そうだ。あの時、すでに「フォ、アモリス」が捕獲所から盗まれていて、桧山兄妹の意識内に隠されていた」

「そういえば、そんな事を前に言ってましたね」


「桧山は先崎の幼馴染。いつも接してるから、先崎がすぐに違和感に気付いたそうだ。その事に感化され、セスが調べ始めたところ天界のエネルギーを検出したため、ただ事ではないと判断し、さらに調査を進めたところ、自分の行動を制御することが起きはじめたそうだ」


「余計なことはするなってことですか?」

「だろうな。そこでセスは一計を案じ、私を渦中に引き入れることで、何とかこの問題に気付くよう対応することが精いっぱいだったと言ってた」


「……それで?」

「その後の行動は、先崎の行動を見ればわかるだろう?」

「先崎君の行動?」


「私と接触してるお前とお前の想い人であるセイジツに「フォ、アモリス」を移動させ、早急に捕獲、犯人逮捕に踏み切ってほしかったんだそうだ」

「それって、私たちとばっちりですよね!」


「そうだ。しかし、そこまでアプローチしてきた部下のSОSに気付かなかった私の責任でもあるから、セスを恨まないでほしい」

「……そんなこと言わないでください」


「本当のことだ。セスも君たちに合わせる顔がないと、昨日の芝居では悪役としてほしいと言ってたくらいだ」

「エエッ!」


「その事を受けて、ミシュエルが昨日の芝居を考えた」

「昨日のことはミシュウさんが考えたことなんですか?」

「そうだ」

「……そんな」


「昨日はセイジツや桧山が入院してる病院の一室を異次元空間に移転し、今回の事件の幕引きとしてあの芝居をしたんだ」

「どうしてアモニスチーフだけだったんですか?」


「異次元空間を利用できるのが、管理職以上でないとできないことだからだ」

「だから、ミシュウさんやリエルさんたちが、途中で抜けたんですね?」

「そうだ」


「……千奈津さんが部屋に戻ってきた時、ミシュウさんがすでにいたというのは、そういうことだったんですね」

「セイジツは、異次元空間のエネルギーに馴染めず体調不良を起こしただけだから、明日になれば元気になる」

「本当ですか?」


「ウソを吐く必要はないだろう。明日はセイジツの見舞いに行くといい」

「はい。ありがとうございます」


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