第一話「成人」
まず初めにですが、この作品はオリジナルストーリーです。
いやタイトルが完全にテイルズオブシリーズやないかいと思われた方、全くその通りです。
なろうのガイドラインを読んだのですが、自分の作ろうとしている作品がセーフなのかアウトなのかわかりませんでした!もしアウトだったらご指摘お願いします。
テイルズシリーズがまじで好きなので、テイルズの設定を少し引用させてもらってストーリーを作りたいと思っています。(テイルズでおなじみのキャラや街、作品に出てくるセリフ等は出さないようにする感じです)
パクり要素はほとんどなく、テイルズの新作を自分が脚本するならどうゆうストーリーにするかという妄想ストーリーにするつもりです。
暖かい目で閲覧してもらってもいいですか!
という言い訳みたいな感じでスタートしてすいません
自分の性癖含めた自己満で書いていくのでよろしくお願いいたします。
第一話「成人」
この世界「アスタロン」は自然あふれる豊かな世界であった。大きく大陸が4つに分かれており、ノーザンレイ大陸、ブラッド大陸、サークル大陸、アイコフィ大陸
人々は助け合い、様々な生命が共存していく中で、この世界は発展していった。
そんな時、謎の病が流行り出し始めた。
ある特定の人間が突然凶暴化し、死ぬまで暴れ続けるという恐ろしい病であった。
この病が発生する原因はわかっておらず、人々は混乱の中にいた。
病にかかった人間は殺されるか、町の外に放置されるという処置がされた。
また、動物や植物も凶暴化し、人を襲うようになった。
人を襲うようになった生き物は全て「魔物」と呼ばれるようになった。
この病は「狂変病」と呼ばれるようになった。
この状況に対して人々は軍を作り、ギルドを作り、厳重な警備体制の中で生きていくことを余儀なくされていた。
そんな中、ノーザンレイ大陸の東のとある村「ササキサ」の教会で、不思議な力に目覚めた少女がいた。
ーーササキサ村 教会ーー
「今日もアスタロンに安寧と平穏をお導きください」
白銀のボブヘアにルビー色の瞳をした少女がいます。そう私です。名前はリツカって言います。よろしく
そんなわけで私は今日も真面目に神に祈りをささげていた。
「ま、祈っても祈っても、この世界はひどくなる一方だけどね」
リツカは小声でぼやく
「そういうな、リツカ」
入口のほうから年季の入った声が聞こえる
もう10年以上も聞いた、なにかと落ち着く声
「お父さん」
お父さんの雰囲気としては薄い無精髭に垂れ目で優しい雰囲気が体全体が滲み出ている。
孤児だった私はこの人に5歳の頃から育ててもらっているんだ。
その感謝と親しみを込めていつもお父さんと呼んでいる。
てか私の小声、結構距離あったのによく聞き取れたな
「今日でお前も15、成人の歳だ。お父さんはもうやめにしないか」
そういいながら頭をなでる。そっちだって子ども扱いじゃないか
「お父さんはお父さんなの!それより、成人かーー」
成人するのは少しうれしい。お父さんがいつも飲んでいるお酒を今すぐにでも飲んでみたいのだ。
夢がない?かわいげがない?うるさい!
「成人式は夜やるからね。それまで剣の訓練でもして行きなさい」
「りょーかい!身体動かしてくるね!」
私は隣の自宅に戻ると、修道服を脱ぎ捨て、いつものかるーい服装に着替える
そして木刀を持ち、いつも遊びに行ってる軍滞在所に向かった。
各村や町では、必ず軍が数名配置されている。これが今の物騒な世の中の現状だ
「おはよーございます!今日も訓練よろしくお願いしまっす!」
入口のほうでいつものあいさつをかますと、眠そうにした軍人が出てきた。
「朝からうるせえぞーリツカ」
この人はマルベール・シュライゼル 18歳
実は偉いとこの言ったらエリートらしいんだけど、マイペースでちゃんと仕事してるようには見えない
だがしかしこいつ剣の腕だけはめちゃくちゃ良い。
「マルちゃん。今日も剣の相手してよ」
私は親しみを込めてマルちゃんと呼んでいる。
「しゃーねえ。お前との稽古も今日で最後だしなー」
「えっ?最後?」
マルちゃんは木刀を準備しながらのんびりとしゃべった
「俺、今日でササキサ村の配属任務から外れて、家に帰ってこいって言われてんだ。」
まあ軍人だし、エリートだし、そういうことになるよね
ちょっとまってなんか寂しそうだな私!?
「ふーん。中央に帰るってことか。」
中央とはこのノーザンレイ大陸の中心地である城下町「デルタ」のことである。
マルちゃんは木刀を構えた
「そういうこと」
二人は合図なしに動き出した
リツカがマルベールに突っ込んでいく
リツカは護身用として独学で剣術を扱っている。
本人の才能あってか、その太刀筋は一般の兵のそれを超えている。多彩な技と軽やかな身のこなしでエリートのマルベールと渡り合う。
「どう?私の動き!」
斬り合いながらも余裕でしゃべる私
まあ実は余裕なんてないんだけどね
「んーいつもよりいいんじゃない?」
マルベールは攻撃を受け流しながら冷静に返事をする
こいつ、ほんとに隙が無い
でも今日は新しい技を披露するよ!マルちゃん!
「はああ!つばめ切り!」
リツカは高速で木刀を振り下ろす
それはあっさりマルベールに避けられたが、風圧で地面の砂を巻き上げ、それがマルベールの目に入る
「うわ!目が!」
「よし!一本!」
リツカが勝ちを確信しながら木刀をマルベールに振り下ろす
しかしマルベールは、目を閉じたまま木刀を受け流し、リツカに膝蹴りを決めた
{ドスッ}
鈍い音が響き、リツカは目に涙を浮かべながらえずく
「あうっ!」
私は思わず腹部を抱えながら地面に倒れこむ
マルちゃんはいつも平気で男女平等パンチしてくるんだよ
「すまん、大丈夫か」
私に治癒術をかけながら話しかけてくる。
稽古の時いつもこのパターンなんだよなあ
てか剣も魔術もできるとかずるすぎでしょ!
「ゆるさん。マルちゃんが中央でのんびり暮らしている間に追い抜いてやる」
「ああ、気長に待ってやるよ。俺がいなくなってもリツカがいればこの村は安全だな」
そしてしばらくしてマルちゃんは旅立っていった。この村の兵士が一人減ってしまった。なんか勝手に村の警備を任された気がしたけど、
魔物の危険にさらされたことがないので、まあ安心だろう。
夜 教会にて
この村は規模が小さいため、大事なことはいつも教会がやっている。
というかお父さんがイベント好きなだけだけどね。
そして教会内では人がぼちぼち集まってきた。
そんな中、主役の私と父さんは教会裏の自宅で準備をしていた。
「着替え終わったか?」
「うん。どう?似合う?」
私は、成人式に向けての衣装を着替え終わったばかりだった。なんか白を基調としてるけど、デザインが占い師みたいな服だった。
「ああ、すごく似合ってるよ」
「よかった」
最後に銀のネックレスをつけて完成っと。
「なあリツカ」
「なに?」
お父さんがすごく真剣な顔をしていた
「リツカがうちに来てから、もう10年になるか」
「うん、いつもありがとう」
「これから、何をしたい?」
「要領を得ない質問だなあ。何が言いたいのー?」
「私は…いや、父さんは…お前にはずっと幸せにいてもらいたいんだ。」
「もー!改まりすぎじゃない?」
「お前が…」
今日のお父さんは歯切れが悪い…なんなんだ…
「お前の運命が過酷なものだったら…どうする?」
ますます意味がわからない…なんで今話すの…?
「いや、いい。今は成人式だ。」
「ええっ!なんなの…もう…」
そして教会内でリツカの成人式が行われた。ここでは神父のお父さんが式を進めてくれる。
「みなさま、お集まり頂き、ありがとうございます。これよりリツカの成人式を…」
話が長いだろうなあ、こういうじっとしてるの苦手なんだよなあ…
そして15分くらいが経ち
「リツカ、前へ」
「はい」
履いたこともないヒールで歩くのむずいなあ!
とはいえみんなの前で恥をかくわけにもいかないので、軽やかに台の上に上がった。
台の目の前には大きなカタルシスターの像が飾られている。
カタルシスターとは、大昔、人々を不治の病から救った伝説のシスターである。それ以来、協会ではこの人を奉っている。と言われている。
「いいかい?リツカ。今からおこなう儀式によって、リツカに力を授けられる。それは、今この世界を覆わんとしている大きな闇から、光を導く力」
またお父さんがよくわからないことを言い出した!力?そんなの成人式にあったっけ?
「うぁぁぁあああっっ!!」
突然、座っていた村人たちが騒ぎ出した
ふと驚いたリツカが後ろを向くと、村人の何人かが暴れ出し、近くの人を噛み殺していた。
「ちょっ!何が起きてるの!?」
「このタイミングで…か…」
お父さんの方を見ると村人に右腕を噛みつかれていた
「お父さん!!」
私はお父さんに駆け寄ろうとした。
「くるな!」
(ぶちぶちぶちっ!!)
お父さんは右腕を噛みちぎられてしまった。
だがその隙に、襲ってきたやつを蹴り飛ばした。
「お父さん!!血がっ…」
すぐに駆け寄り、自分の服をちぎって、千切れたところを全力で縛った。
「リツカ…これが…魔物だ…」
「これが…魔物…」
初めて見たけど、すぐに納得した。でも…こうも急に豹変するなんて…
私は何も知らなかった。
この村でお父さんの元でのうのうと生きて。
そして知ることになる。
私の過酷な運命を。