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人だかり

人だかり


芸能人の卵と言っても過言ではない2人が歩けば当然のことながら目立つし、それを見た男子はおのずと引力に惹き寄せられる。

2人が2年3組に入って中を見学していれば他のクラスの男子もそれを見ようと数人がやってくる。

彼女ら2人がいるだけでいつの間にか教室は2人を見に来る人で増えて行った。


「すいませーん、これ以上は入場制限しまーす」


誰かが委員長に状況を知らせに行ったらしい。

見回りに出ていた男子の委員長(早坂)が戻ってきてこの状況を見てすぐに指示を出す、1班の担当をしていた男子が入口に出て満員の看板を胸に入場制限を掛ける。


「申し訳ございません現在満員ですので、後程ご観覧ください」


そうするとアイドル女子高生2人目当ての男子達はこそこそと出ていくことになり、徐々に教室の中は落ち着きだした。


「あの2人まだいるのね」京香

「宗助君が来るまでは仕方ないみたい」


そこに宗助と岩田夫妻が訪れる、人だかりはかなり落ち着いたがそれでも彼女たち2人の周りには10名以上の男子がクラスの模様し物を見学している素振りをしながらチラ見をしていた。廊下にもまだ数人の野次馬が残り、それを見て宗助も中の様子が気になってきた。

普通に出し物が人気を博しているのなら何の問題もないが、展示されているのはそういった類の物ではないので、なんで込み合っているのか現在の状況を判断することができなかった。

岩田夫妻を連れて教室に入ってみるとそこには見慣れない制服を着た女子が2名、展示物を見ながら話しをしていた。


「あ 呂方君!」

「木下さん、これはどういう事?」

「あなたが呂方宗助君?」アイリーン


茶髪で長身そして見慣れない制服、だがどこかで見覚えがある容姿。


【現在製薬会社のコマーシャルに出演中の国生アイリーン、18歳高校3年生スリーサイズはB85W60H87身長175センチ、父はUKの投資家、母は日本人こちらは元証券会社勤務、妹が一人います】

【リリー検索ありがとう】

【どういたしまして】

「そうですが、ご用件は?」

「あなたモデルやタレントに興味ない?」

「は~?」

「ちょちょっとアイリーン、それはストレート過ぎない?」

「お断りします」


いきなりモデルにならないかと言われてなりますと言う人はまずいない、ここが原宿の表参道ならばまだ見込みはあるが、ここは教室であり声をかけたのは茶髪の女子高生だ。


「即答!」

「当り前でしょう」

「確かにそうなるわよね、でも私たちはあなたに頼みがあるのだけど」

「頼み?」

「一度うちの事務所に来てもらえないかな?」

【もう一人の美少女はユーチューバーバンドのボーカルMOMOです、本名 大城桃18歳高校3年生、明日はPV配信でTVデビューの予定です。B83W57H81身長169、父は沖縄で食料品の販売をしている会社の社長さん、母は元芸能人 兄と弟そして妹がいます、2名共に同じタレント事務所に所属しています、事務所は六本木にあるUSSJウルトラスーパーサバイバルジャパン代表加藤綾子】

【どこかの差し金かな?】

【すでに宗助様は首相や大臣そして有名大学の教授とお知り合いになられましたから、可能性としてはいくつか考えられます】

「宗助君、もしかして私のせい?」岩田

「あ いやそれは無いとも言えないですね」

「すまないね」

「そちらの方は?」アイリーン

「陸上自衛隊赤坂本部所属1等陸尉岩田幸造です」

「妻の春菜です」

「自衛隊!」


いくらタレント家業が今は本業だとしても事務所から少しはレクチャーされているだろう。

宇宙人の末裔が所属する事務所であり、その動向を知られてはいけないと注意も受けている。

まあ今の所、裏情報は誰にも知られていないようだが。

日本の自衛隊は海外の軍隊より裏情報に疎いのであまり危機感を感じる事は無いのだが、それでも知られて良いわけでは無い。

UKにある本部は結構その筋の人間ならば知らぬ者はいないと言う話も耳に入っている。

そしてさらなる混乱が始まる。


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