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母参上

母参上


そこへさらに宗助の母と妹さらに朱里と平太が到着し、母は脳内通信で声をかける。


【宗ちゃん来たわよ~】

【あ 母さん!】


そちらの方へ眼をやると泣きホクロの優しそうな目をした女性が手を振っているのが分かった。


「あ おにいがいた!」

「皆、来たんだ」

「あ妹さん」東山

「いつもと違う…」米田

「何がいつもと違うんだよ」宗助

(今までは部屋の中でしか見てないだろ、しかも全身を見たのは初めてだ)米田


そういえば今までクラスメイトが家へ来ていたのは午後6時を過ぎてから、しかも部屋の中なのでLEDの照明と太陽の元では全然違うように見える。

しかも本日うちの母は久しぶりにおめかししていたりする、その姿は優しそうなお姉さんという感じ。


「あら岩田さんもいらしてたのね」

【もしかして宗ちゃんばれたりしてる?】

【いやそれは無いよ】

「宗助君のお母さま久しぶりです」

「こちらのきれいな方は?」母

「私は妻の岩田春菜です、お世話になっています」

「あら~岩田さんこんなきれいな奥様がいたのね~」

「ああ いえまあ」


そう言うと岩田さんは顔を赤らめる、だがそう言われながらも、母の後ろにいる愛菜と隣にいる2人の姿をしっかりチェックしていた。


「そちらのお子様は?」岩田

「ああこの2人は親戚の子で堂本朱里ちゃんと堂本平太ちゃん」

「はじめ ま シテ」

「は じめ マシて」

「この子達は帰国子女なの、あの事件で両親が犠牲になって今家で面倒を見ているのよ」

「そうだったんですか!」

《主様、この方は?》

《この国の軍部にいる兵士で位は君たちと同じかそれより上の人だよ、まだ彼には本当の事は教えていないから、聞かれても分からないと答えておいてくれればいい》

《かしこまりました》


ようやく歩くことにも慣れたらしく、前のようなぎこちない歩行は卒業している、始めのころは右足と右手を同時に出したり、歩くたびにつまづいたりと訓練には数日かかっていたが。

母が何度となく外へ連れ出して慣れさせたのが良かったのか、今はほとんど普通に歩行している様子だ。


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