その日の夜
その日の夜
「それでまだ出し物は決まっていないのね」母
「明日が午前中授業だから午後に生徒会で話し合うようだよ」
「分かったわ文化祭の日は何も予定ないから甥っ子たちと一緒に参加するわね」
「ん ああ そうだね」
「それじゃあ私が案内しますね」ゆりな
「そうか~残念その日は練習試合で行けないかも」愛
「あらあいちゃん試合なの?」
「うん」
「あらそれじゃ困ったわね」
「文化祭は2日間だから愛の試合は日曜日だろ」
「うん」
「じゃあ土曜日にうちの学校に来て日曜日は愛の試合を見に行けばいいんじゃないか?」
「そうね」
「あ~そうなると俺は愛の試合見に行けないのか…」
「残念だねおにい、愛のいいとこ見られなくて」
「いいとこじゃなくて恥ずかしいとこじゃないのか?」
「これでも一応ミッドフィルダーなんだけど、プンプン」
「もしかしてレギュラーなのか?」
「当然でしょ、これでも一応毎試合アシストと得点、両方で活躍してるんだからね」
「それは初めて聞いたぞ、そうか見に行けなくて残念だ」
「でも勝てばその後のトーナメントに出れるからまた試合あるよ、できればそっちが本命かな」
「分かったそっちは絶対見に行くよ」
「ふ・ふ・ふ~ やる気でた~」
《何のことなのかわからない…》
《あ~そうか君達にはわからないか、愛はスポーツのゲーム、サッカーと言うんだがそのスポーツでかなり活躍していると言う事だよ》
《サッカーですね確かイングランドと言う国発祥のボールを蹴るゲームですね、なるほど》
《じゃあアルファとベータは愛の試合でこの星のスポーツを直接見られるね》
【土曜日は文化祭で、日曜日はサッカーの試合だな】
【楽しみだわ】
【母さんよろしくね】
【任せといて】
その後自室へ行くとノートPCを立ち上げる、そこには一通のメールが届いていた。
貰ったノートPCだが自衛隊員用の専用アドレスを一つ設定できるようになっている、そのアドレスの名前はsousuke2Lと設定した2Lはリリーの略だが、まさかROBOと付けたらすぐにばれるので妥当な所だろう。
メールの内容はやはり岩田陸尉からだった、今度の日曜日話がしたいと言うメールだったが、その日は文化祭の日であり俺は当然学校に行かないといけない。
折り返しのメールには文化祭の日程を書いて、陸尉の方から来てもらえればと言う形で返答しておいた。
するとすぐに返信が来て、10月23日(土)どうやら陸尉は直接学校へと来るらしい。
まだお子さんも小さいのにそちらの面倒を見るのも大変だろう、休日まで返上と言う形はその地位にもよるが大変な仕事だと思わざるを得ない。
だが当日陸尉が来ると言うので少し不安がよぎる、土曜日は朱里と平太も文化祭に来るからだ。




