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宇宙人にロボ化

宇宙人にロボ化


【それじゃやるぞ】

【はい現在脳のPC化は完了しています、今度はデータのペーストを行います、ついでに倫理記憶を地球バージョンへ置き換えます、ペースト用意、情報を収集しています50%80%3・2・1データ収集完了、個体の脳へデータをペーストします20%30%50%70%4・3・2・1完了しました】

「おい起きろ!」

「ん?ここはどこ?」

「お前の名前は?」

「私 私の名前はアルファ」

「どこから来た?」

「惑星リズ」

「目的は?」

「太陽系と言われている星系の中に含まれるアースと言う惑星の探査です」

「それで情報の収集は終わったのか?」

「半分は終わりました」

「そうかではそれは削除しろ」

「はい?」

「お前たちはこの星を侵略しに来たんだよな」

「はいですが…何?何なの…こんな嘘いや~~~~」

「だまれ!」

「あ~~…」


ようやく元の記憶が戻ろうとしたのか、いきなり頭を抱えると苦しみだした。


「お前たちの星のやり方は間違っている、俺はこれからお前たちの星を消滅させようと思うがそうしない方法がある」

「え?私たちの星…なくなるのはいや~」

「では言う事を聞くか?」


少女は首を上下に振った。

そこに先ほどの彼女の叫び声を聞きつけもう一人の宇宙人がやってくる。


【宗助様お任せを】

《お前らー》

バキンガキンドン!

《グッ》


リリーのおかげでもう一人の捕縛も完了。

そちらもリリーが首をつかむとこちらへ戻ってきた。


「殺さないで!」

「ならばおとなしくしていろ!」

【じゃもう一人も同じようにしよう】

【かしこまりました脳にロボ化を設定3・2・1完了初期設定ニュートラル】


横に寝かせると同じように脳のみに機械化を設定。

すると男の子とみられる金髪の宇宙人は体の腕と足の力が脱力したようになり目の瞳孔も開いた状態になった。


【先ほど収集したデータと同じものをペーストします50%70%4・3・2・1完了しました】

「おい、目を覚ませ」

「はい…」

「お前の名前は?」

「私の名前はベータ」

「よし、2名ともここで待て」

「はい」


【リリー先ほどのヘリの乗組員の救助連絡をしてくれ】

【メールでよろしいですか?】

【ああできれば座標を入れておいてくれ】

【では差出人はどうします】

【ん?それは考えていなかった】

【ではROBOでいかがでしょう】

【そうだなそれならばれないか…】

【かしこまりました、航空自衛隊硫黄島駐屯地宛でEメールを発送要救助者発見、座標は…】


何とか宇宙人2名を無力化しヘリの乗組員を無事に帰還させることはできそうだが。

問題はこの後どうするかと言う事。


「おい」

「なんでしょう」

「この星のことは理解できたか」

「はい、ですが私たちはこれからどうしたら良いのか解りません」

「お前たちの乗ってきた宇宙船は?」

「私たちは転移ポッドでこの星に移動してきました」

「それはどこだ?」

「ここから1万k離れた大陸の山の中です」

「それはどういう仕組みになっている?」

「一応2名用ですが最大5名まで乗ることができます」

「問題はそこじゃない、お前たちは任務が終われば帰るんだよな?」

「いいえ本隊が来るまでここで生活します、データ類は転移ポッド内に添えつけられたデータチップ専用の転移装置で転送します」

「それじゃお前たちは使い捨てか?」

「失敗すればそうなります」

「ところでそっちは全然話さないけど」

「私たちは2人ですが思考はひとつです、こちらの世界ではテレパシーと言うものを使用して意思や記憶の交換を行います、なのでどちらかがお話しすれば、もう一人は同じことを考えていると言って良いと思います」

「でもさっきはお前を助けようとしたよな」

「テレパシーが途切れたためです」

「そうかお前たちの間にある通信回路が切れて単独になったと言う事か」


一時的にこの2名の間にあった通信網が途絶えたために、それぞれが別々に対応することになったと言う事、そして彼の方が叫び声を聞き助けに入ったと言う事らしい。


「なんかやたらと言葉使いが丁寧な気がするんだが」

【宗助様一応日本の標準語を基準にペーストしておきました】

【そうなんだ、さすがリリー】

【宗助様ならばこうするのではと思いました】


バラバラバラ

「捜索隊か、見つかるとまずいな」

【リリー2名にも光学迷彩を発動】

【了解しました3・2・1光学迷彩起動】

「一度お前たちはここから俺の住んでいる場所へ移動する、おとなしくついてこい」

「わかりました、あなたのことはどう呼べばよろしいでしょうか?」

「う~ん、じゃあ主で」


隊長と呼ばせてもいいがそうすると彼らが宇宙人だとばれた時に俺が命令してUSAで事件を起こしたことになる、それはどうしても避けたい。

まあ主と呼ばせれば、自分の名前を悟られることもないし、いざと言う時の言い訳にもなる。

そうなる前に彼らを惑星リズに送り返すことができればいいのだが。

今は洗脳がうまく行ったことを喜ぶべきか、最初に倫理観と言うより彼らがマザーから与えられた危機対応のマニュアルを全て上書きすることで消し去り、今は人を殺したり物を壊したりすることは悪いことだと認識させることには成功したようだ。

これならば惑星リズの住人達全員脳のロボ化をすれば対応可能なのはわかったが、多分それはいっぺんにはできないと言うことも分かっている。

まずは彼らをこれからどうするかだ…


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