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ビジホで取り調べ

ビジホで取り調べ


早急に片付けなければならない事、それは日本へと連れて行った15人の学生をどうするかだ。

今の所ニュースにはなっていないが、早いところ対処しなければ国際問題になりかねない。


「俺少し外に出るからよろしくな」

「え~大丈夫なのか?」

「中国語ができればね」

「俺も行く」

「ごめんそれは勘弁してくれ」

「もしかしてHな所か?」

「いや違うが知り合いに頼まれて買うものがあるんだ」

「行かせてやれ、あれだろリーさんに呼ばれてんだろ」

「そ それもある」

(そう言うことにしておこう)

「遅くなるなよ」

「ああ」


行先は日本だが、それを話すわけにはいかない。

その前にいくつか電話をしておかなければならない、まずは織神さんと蓮華さん。

宗助はベジュンのホテルを後にすると路地を曲がり、適当な場所で光学迷彩を発動させるとすぐに瞬間移動した。


「シュン」

(いた)

「おとなしくしていたみたいだな」

「そうでもない日本語出来るやつだけで買い物に行かせた」

「それくらいなら構わない」

「ちょっと電話するから待ってて」

「分かった」


公園のベンチに座り今後の事を考える学生達、今はコンビニで買ったおにぎりやお菓子を手に取り一段落したという感じだが、問題はこれからだったりする。

公園のベンチに3人から4人が腰かけ、数人は地べたに直に座っている。


「プルルルル」

『織神さん』

『ハイ、宗助君久しぶりね』

『少し問題がおきまして』

『え どんな問題お姉さんに任せて』

『実はかくかくしかじか』

『え~~』


まあそう言うことになるよな、国際問題ではあるが。

たぶんこれからはこういった問題がどんどん増えて来ることになる。

出来れば穏便に済ませたいことだが、日本の問題ではないのでどう解決すればいいのかは宗助にもまだ分からなかったりする。


『おばさまにも話さなければいけないわね』

『僕から連絡しておきますよ』

『その前に15人の異邦人をどうするかが先ね』

『泊まる場所はこちらで用意しますから、調査官を派遣してもらえませんか?』

『分かったわ、私の部下を数人そちらへ向かわせましょう』

『ありがとうございます』

(さてさて、そうするとどこかのホテルを借りるか…)


金さえ出せば泊まる場所などいくらでもある、もちろん最近はどの国の人間も分け隔てなく接客してくれるが。

いきなり連れてこられた彼らがそれを受け入れることができるかどうかはまた別な話。


「どうだった」

「これからみんなで日本のホテルに行く、そこで事情聴取を受けてもらう」

「事情聴取?取り調べか?もしかして捕まるのか?」

「自由になりたければある程度は自分たちの事も話さないといけないだろ、それともすぐに中国の大使館へ行って君たちの事を話すのか?」

「そ それはだめだ、すぐに強制送還されてしまう」

「私たちの親にも知られちゃうわ」

(いやいやそれは既にバレてるでしょ)

「おとなしくしてくれれば、条件付きだが自由になれると言ったらどうする?」

「従うしかないな」

「みんなは?」

「仕方がない」

「俺は従うよ」

「もともと失敗すれば死ぬ気だったからな」

「私もいいわ」

「じゃあ決まりだ」


近場のビジネスホテルに予約を入れ、まずは一人ずつ面接を受けてもらうことにした。

10室を2日間の予定で予約を入れ、自由に使えるようにホテル側には話を通した。

まずは一人ずつ宗助が面接をする、もちろんスキルROBOを使用しての面接だ。


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