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既に20分

既に20分


トイレに籠ってから約20分、すでに友人たちは皆が待つ場所へと戻ったが。

その間1度だけ話しかけられて返事をしておいた。


「ロホウ俺達は先に戻るからな」

「おう分かった」

「長げーな」

「たまってたんだろ、じゃあお先~」


ベンチのある場所へと戻ると、そこではリーさんがそわそわしていた。


「遅いわ」

「呂方は大きい方だからな」

「そうなの」

(我慢してたのかしら)


あまり遅くなると別の方向からいないのがばれてしまう。

なにせこのトイレは民間人だけでなく軍人も使用するのだ、声を掛けられて居留守を使うにも限度がある。


「それじゃ日本へ行くが大きな声を出さないように、それとパスポートが無いから日本の警察官には逆らわずこの名前を伝えてくれ・織神誓おりがみちかい

「それと俺の名前は呂方宗助」

「分かった」

「じゃあ輪の中に入って隙間を作らないように」

【6メートル四方転移先は日本、近くの公園がベストです】

【了解、光学迷彩ON 転移日本!】

「シュン」


その3分後。


「時間だ」

「新型ドローン発射!」

「ドガン」

「パラパラパラ」

「攻撃が通った」

「攻撃止め!」

「突撃!」


建物の中は当然だがも抜けの空、立て籠っていたはずの男女15人は跡形も無く消えていた。

そして転送先の公園では、無計画の救出がこの先どんな問題を起こすのかなど知る由もない。

15人の男女がそれぞれの考えを話し合うのだが、当然のことだが混乱していたのは言うまでもない。


「マジで日本?」

「日本語話せる人」

「わたし少しなら」

「わたしもすこし」

「俺も少しぐらいなら」

「それじゃ3班に分けて行動してくれ」

「どうやって移動するんだ?」

「スマホは全員持ってるか?」

「あるぞ」

「俺は無い」

「ちょっと待ってて」

「シュン」

「消えた…」

「瞬間移動の能力か、俺達もああやってここに来たんだな」

「シュン」

「また現れた!」

「これを渡しておく、一人1万ずつな」

「1日はこれで何とか過ごしてもらいたい、必ず5人でグループで行動する事。トイレはあそこな、そして水はあそこだ、無料だが悪戯はしないでくれ、警察が来てしまう」

「連絡は?」

「少ししたたらまた来る、リーダー頼んだぞ」

「俺の事か?」コチョウリ

「軍の兵士もお前のことを呼んでただろ」

「じゃあ後で」

「シュン」

「また消えた」

「ねえこの紙が日本のお金なの?」

「全部同じ額だな」

「どうする」

「とりあえずトイレ」

「私も」

「順番で行こう」


この時代になると日本のトイレは既に全世界に知れ渡っており。

無料でしかも清潔だという事を知らない外国人はほとんどいないぐらいだが。

15人中4人は日本の事情など全く知らない、でもアニメや漫画には興味を持っており。

第二次文化大革命後の中国では現在日本のアニメと言うより国産のアニメの方が主流になりつつある。


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