ミランダコールマン
ミランダコールマン
その美貌は1年前よりさらに磨きがかかっていた、スタイルは以前から良かったが。
彼女は自分に足りない部分を埋めるべく現在は肉体改造に力を入れている。
魅了とわずかな予知能力、最近はわずかだが身体能力にも違いが現れた。
それは宗助に会ったからに他ならない、今までの超能力をフルに使用しても落とせない異性。
全裸をさらし相手の気を引くことで完全に魅了できるはずだったが、見事に肩透かしを食らってしまった。
それが彼女の心に火をつけてしまったらしい、彼女の家庭はUKサバイバーの中でも上位の部類に入る。
母親はテレキネシスと空中浮遊能力を持ち、弟は透視能力と身体感覚アシスト能力を使える。
父親は普通の人だが、いつ能力を発症してもおかしくはないだろう。
両親は政府の中でも重要なポジションにおり、ミランダはたまにアルバイトとして母親の仕事を手伝うこともある。
いくつかの仕事をこなす中で、自分の眼鏡にかなう異性を見つけてしまったのだ。
そして気が付いてしまった、このままでは他の彼女候補達に負けてしまうと。
足りない部分を補うべく現在は武道、カラテの道場に通い大学では格闘技のクラブに所属する。
宗助を力ずくで何とかしようというわけでは決してない、ただ彼の隣にいられる人になりたいだけ。
それに母の仕事の手伝いも要人警護や国際犯罪の捜査と言ったことが多かったためだ。
「それじゃ飛行機には」
「今回は違う方法で来たからね」
「ラケイスさんも?」
「はい私も宗助の力で来ました」
「そうなんだ、すごいね」
(瞬間移動か~いつか私も連れてって~なんてね)
「君はいつから留学を?」
「来月かな、今の仕事…違った論文がね、今追い込み中なのよ」
「分かった楽しみにしてるよ」
「ホント?」
「ああ」
そういうと急に宗助を抱きしめキスをする、アジア圏以外はこのあいさつが主流なのでもう慣れたが。
「チュ!」「ギュ」
(ちょと 苦しいかな)
【宗助様やはり たらしの資質が上がったようです】
【なにそれそんな超能力ないでしょ】
【魅惑および誘惑と言う項目がございます】
【何それいつできた!】
「やはりまた増えましたね、確か英雄色を好むとかいうコトワザ?を見ました、確かにその通りです」ラケイス
「どこからそんな言葉を」
「それじゃ私は無事送り届けたのでこれで失礼するわ」
「ああ、じゃあまたね」
「グッバイ」
「バタン」
ミランダの身長は宗助より5センチも高いが、本日はSPと言うことで動きやすい皮靴を履いている。
パンツスーツは初めて見たが、なかなか凛々しい姿に時折見とれてしまいそうになる。
だが宗助の遺伝子はそれを許さないらしい、異性を凝視しないよう約1秒経つとプイっと目を背けてしまう。
まあその1秒で完全記憶=ROBOスキルの画像取り込みは完了しているのだから、どう抗っても無駄なのだが。
ミランダが日本に来るのが来月という事は、宗助がプチ交換留学から帰ってきた後の話になる。
どうやら問題はこれからもどんどん増えていくことに変わりはないようだ。
「それじゃ荷物を整理しようか」
「このかばんに詰め込むのですね」
「そうそう、ちゃんと折りたたんでね」
「わかりました」
大きなキャリーケース2つに着替えを4着ほど入れてきた、宗助は2着だが、靴やヒールなども含めるとどうしても女性の荷物は増えてしまう。
男はその点だけは楽でいい、以前USAへ行ったときは3泊しても同じ服で構わなかった。
【アーバン】
【はいご主人様】
【そろそろこっちに来て待機】
【了解です】
少し外で警戒行動をさせておいたが、どうやらテロリスト以外にどこかの国のスパイはいないようだ。
もしかしたらこのテロリスト騒ぎで各国のスパイは一度諜報活動を停止させた可能性が有る。
EU各国、特にUKはそういった諜報活動が盛んな国でもある、逆に日本がのんびりし過ぎて怖いくらいだが。
今はそういった諜報活動も増えてきており蓮華さん配下のカレン隊がその活動を補佐している。
もちろん日本には公安調査庁と言う組織もあるが、こちらは以前から諸外国のスパイに目を付けられており。
今は国内外のスパイ活動の調査に対して慎重になってきている。
「用意できた?」
「これでいいですか」
「忘れ物はなさそうだ」
【アーバンは俺の肩にのって】
【了解しました】
「じゃあ手を回して」
「はい」ラケイス
「ギュ」
【転移】
身長差は20センチ近い、顔は宗助の頭の位置であり目の前には2つのふくらみが見える。
かなり大きなふくらみだが身長を考えるとそれほどでもないのが分かる。
そのふくらみが一時ではあるが宗助の顔に押し付けられる、ラケイスは特に恥ずかしいとも何も感じていないようだ。
既に自分の体は宗助の物だとでも考えているのだろうか。
宗助自身は女性の気持ちなどほとんど考えてはいないが最近は百合ちゃんやアイリーン姉妹、そしてようやく目覚めた妹の恋事情などでその遅れた知識をようやく埋め始めたところでもある。
なかなか遠い道のりその最初の旅立ちと言った所だろうか。




